仮想現実・夢見る少女

4章.波乱

68.お泊り「発信機」

68.お泊り「発信機」

私は鮎香さんの言った言葉に思わず、その光景を想像？・・してしまい、自暴に陥ってしまっていた。
真逆、戦闘中に私の下着丸出しで見られてたなんて夢にも思わなかったんだもん。
アリーシャはそんな私の気持ちを解ってくれたのか私を抱えた手のひらで私の体をトンットンッと軽く叩いてくれている。

多分・・

『気にするな』

って事なんだろうな・・
アリーシャは玄関の所でセシル、シェリルと一緒に玄関の所で立っている鮎香さんの所まで庭の照明の光で薄暗い芝生の上を歩いてゆく。
そして鮎香さんの所まで来ると、徐にポケットから凄く小さな部品を取り出して鮎香さんに渡した後

「この小さな部品は発信機だ。鮎香、最後に中央区にある一原組のビルで社長の岡勇太と副社長の新崎祐也を始末した時に爆発音がしただろ。
その時の爆発で奴は発信機をばら撒きやがってたんだ。
その発信機が此れだ！！

俺は奴らの罠に入ってしまったようだ。
爆発した時にこの発信機が俺のツナギに付着させられちまってたんだ。
奴らはこの発信機で此処の位置を特定して襲って来やがったんだと思う。

奴は殺されても敵を取れるように用意周到に準備してやがったんだ。
こんな事考える位だから結構危ない事一杯やってたんだろうな。

鮎香、この発信機使って逆探知出来そうかやってみてくれないか？
場所は多分、中央区八重洲にある『一原組』のビルだとは予想してるんだけどな」

「優は場所が優の言う『一原組』のビルだったとしてどうするつもりなの？」
「鮎香はもう解ってんだろ？当然全部を消滅させるだけさ。今すぐなら全員そこに居るはずだからな！！
今殺らなければ俺達は一生狙われる事になるんだ。鮎香出来るだけ急いでくれ！！
奴らが俺達が此処に来た奴らを始末した事を気づかれる前にな！！」

つづく・・・