仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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4章.波乱

101.2回目のデート「半分に欠けたペンダント」

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私達のテーブルの上は運ばれてきた料理で一杯に埋め尽くされていく。
テーブルの真ん中にひと際大きく場所を取っている『Loveプレート』の影響は大きい。

兎に角・・・
このプレートはドデカイ!!

予想のまたその上を行くドデカサだ!!
テーブルの真ん中に鎮座した木製の器の上に置かれた楕円形の熱々に焼かれたプレートの真ん中にはハート形の大きなハンバーグが置かれジュージューと音を立てて湯気を出している。
そしてそのハンバーグの上には

『Love』

と赤いケチャップで文字が書かれている。


正真正銘これが

『Loveプレート』

って奴?
ハート形のハンバーグの両隅には野菜の温野菜が付け合わせとして添えられている。
そして私と達也のお互いの前には野菜サラダの小鉢、ブルベリーヨーグルト、パンが乗せられたプレート、スープが所狭しと置かれている。

そして達也が持ってきてくれたドリンクバーの飲み物!!
もうテーブルの上には置く場所が無いくらい。

このメニューは、メインメニューである真ん中に置かれたジュージューと音を立てているハート形のドデカハンバーグを二人で切り分けながら食べるみたい。

「早速食おうぜ咲!!こんなの見たら我慢出来ないぞ」
と達也は早速フォークとナイフを持ってそのドデカハンバーグに挑みかかろうとしている。
達也、昨日は私に肉系の食べ物だらけじゃんって野菜類を食べさせられたから、好物の肉系料理を目の目にして我慢が出来なくなったみたい。

私はそんな達也に向かって

「じゃ~いただきますしなきゃね!た~つ~や!!」
って冗談気味に満面の笑顔で私は達也に催促?だ。

「今からそれかよ!咲は俺の嫁さんみたいだな。じゃ一緒にしよう」

そう言って胸の前で両手を合わせた。
そして私もそれに合わせて旨の前で両手を合わせて

二人同時に

『頂きます』

『頂きます』

と合掌する。

直様達也はナイフをハンバーグに入れようとしている。
私はその瞬間


「待て!!お座り!!」

と達也に命令口調で告げる。

「な・・何だ~~~俺は犬かよ~~~?」
「そうじゃないわよ。私が・・た・べ・さ・せ・て・あ・げ・る!!」

私はそう言った瞬間ジュージューと音を立てている熱々のハート形のハンバーグにナイフを入れてフォークで小さく切ったハンバーグを達也の口の前に運ぶ。

すると達也は

『がぶっ』

っとフォークに刺さったハンバーグを根こそぎ平らげ

「ふぉ~ふぉ~~~熱い~熱いぞ~」
と口をフーフーと動かしながら熱そうに食べている。
「すげ~これ超~うまいぞ咲!!」

「今度はお返しだ~!!」
と達也がハンバーグを切り分けて私に差し出す。
私はその差し出されたフォークに刺さったハンバーグを体を乗り出して口に入れた。

その時、私の胸元から達也とお揃いのペンダントが零れて顔をのぞかせた。
だけど・・そのペンダントは半分欠けたまま・・だ。

達也がそれを見て
「咲、ペンダント半分に割れたままだったね。そのペンダント保証が付いているみたいで無料で交換してもらえそうなんだ。食事終わったらそのペンダントを買ったお店に寄ってみないか?」
と提案してくる。

「こんなになってるのに無料で交換してもらえるの?」
私が驚いてそう聞くと達也は
「ジャーーーーン!!これを見よ!!破損の場合でも一年以内であれば無調交換って書いてるんだぜ!!」
そう言って、昨日買ったペンダントの保証書を私に見せて来た。
「そうなんだ~知らなかった~」
「うんうん、俺も昨日買う時に店員さんに冗談気味に言われてビックリさ!!食事が終わったら行こうぜ!!その前にまずは腹ごしらえだな!!」

そう言いながら達也は切り分けたハンバーグを自分の口に放り込みフーフー言いながら美味しそうに平らげている。
達也は本当に肉系好きなんだな~。
美味しそうに食べる達也の姿を見ながら私はつくづく感心してしまうのであった。


つづく・・・
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