仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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4章.波乱

123.追跡者「異音」

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アリーシャが鮎香さんに
『首都高に』

と言った瞬間鮎香さんは一気にスピードを上げて首都高への狭い入口を駆け上がってゆく。
あっという間に私達を追跡していたと思われる車の姿は見えなくなってしまっていた。

首都高のゲートを抜けて2~3分鮎香さんは法定速度内で高速を走行していたけれど、後を追ってくる車の気配は全く無い。
多分首都高の入口で急速に速度を上げて鮎香さんが強引に首都高に入った為に追手の車は首都高に入るのが間に合わなかったんだろう。

「チッ、追って来ると思ってたのに、奴ら素人だったのかよ?少しは暴れれると思って喜んでいたのにがっかりだぜ」
アリーシャはそう舌打ちするように呟いている。

「まあそれはそれで良いじゃない!!
奴らが何者なのか探ってみたかった所だけど、私だって戦闘なんて出来る事なら避けたいわよ。アリーシャ後処理結構大変なんだからね~貴方は暴れるだけ暴れれば気持ち良いんでしょうけど少しは後処理する私の気持ちも解ってほしいものだわね」

鮎香さんはそんなアリーシャに少し愚痴っぽく囁くように言った。

『あ~そうだよね。昨日の夜みたいにビルごと消滅させちゃったらそりゃ~後が大変だよね~アリーシャの後始末、全部鮎香さん一人が処理してたんだ・・・

でもそんな風に愚痴っぽく言っている鮎香さんの助手席の私から見える横顔は・・・楽しそうなのは何故??
もしかして・・

鮎香さんもこの状況楽しんでるんじゃ?』

鮎香さんを見ていると・・
つい・・そんな事を考えてしまう。


「首都高に入っちゃったけど、敵が追って来ないんじゃしょうがないわね。折角高速に乗った事だしこんままドライブでもしちゃう?」
と鮎香さんが運転しながら車内の私達の顔をぐるっと見回しながら聞いてきた。
「それ良いな!!じゃ~鮎香海に俺行きたいな」
「うんうんそれ良いね~私も海に行ってみたい」
アリーシャの言葉に詩織も追随。

「じゃ~このまま海までドライブしちゃいましょ」
そう言葉を返して来る鮎香さんの横顔を見ていると何か楽しそう。

両脇に聳えるビルの間を縫うように走る高速道路から見える夜景は色取り取りのネオンや照明に照らされて凄く綺麗。

それはまるで・・

『おとぎの国の知らない街に迷い込んだよう』

私はこんな時間に高速なんて通った事が無かった。
電車から何時も見える景色とは全然違う景色・・・

『同じ街のハズなのに・・・』

ひょんな事からドライブになっちゃったけどラッキー!!
お蔭で綺麗な夜景見えちゃった!!

5分位何事もなくスムーズに車はそんな夜景の中を吸い込まれるように走り抜けてゆく。
そんな時

「ドドドドドドドドドドドドドドーーーーーー」

夜空を切り裂くような凄い音が上の高から聞こえて来た!!

『この音は何??』


つづく・・・
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