妖刀戦鬼〜オーガ・リベンジ・ストーリー〜

YA-かん

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13.討鬼隊隊長

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 「ヒカリィ!2本差したァ、隊長になる気まんまんだなァ。結構結構!」

 歩き出した途端、十郎さんに突っ込まれた。そんなつもりはないです…。唐突に好きな数字は何かと聞かれたので8と答えた。末広がりで縁起が良いと言うわれているし。

 「8かァ。ショウさんは強いよなァ、ミコトォ!だが、頑張れよ、ヒカリィ!」

 まったく意味が分からないが佐野隊長は頷いている。佐野隊長が説明してくれたが基本隊長になると番号は順番で振られる。討鬼士は実力至上主義。自分の方が強いと思ったら上の番号の隊長と数字を賭けて戦う事が許されているのが、討鬼府誕生のときからの規則。
 それを通称数獲りと言うとのこと。形骸化されていた規則だが、ここ最近4回も行われて隊長の番号が変わっている。
 それじゃまるで俺が8番隊隊長に喧嘩を売ってるみたいになっちゃう。イヤイヤと首を振る。
 「どうせ背負うなら好きな番号がいいよね。11番。頑張って譲ってもらったんだよ」

 「10の方がいいだろうがァ!1と1じァ、足したら2だァ!1と0なら足しても1なんだぜェ!!」

 「それなら掛けたら1でそちらは0ですよ」

 なんだかよく分からないことで隊長達が言い争っていると不意に声を掛けられた。

 「相変わらず喧しいのぅ。9が最高にして至高じゃろうに」

 ケモ耳にたくさんの大きな尻尾。そして腰の2本の刀が目に付く。

 「タマモォ!そっちこそ相変わらず抑えが効いてねェのか。自由に《憑依》されやがってェ」

 ジュウロウさんが言うとタマモと呼ばれた女性が優雅に眼鏡をかける。すると耳と尻尾が消えた。

 「す、すみません。キュウちゃんなんだか今テンション高くて」

  雰囲気がガラリを変わる。隊長、なんだよな。きっと。オドオドしてるけど。

 「あ。は、初めまして。恐縮ですが9番隊隊長を務めさせて頂いております。小塚玉藻です。お主、面白いモノを体に飼っておるのぉ」

 話している最中に眼鏡を外すとケモ耳ケモ尻尾が。何なの。眼鏡はスイッチなの?俺をギロリと睨み付ける。怖い。

 「タマモさん。それについては会議で説明するから」

 佐野隊長が間に入ってくれた。小塚隊長はフンと先に行ってしまった。

 「相変わらずの自由人だなァ。アイツはよゥ」

 隊長の番号は実力を現す。初めて会った1桁台の隊長。さっきの言い争いを聞いた後だと怪しいが隊長というだけですごく強いはずだ。圧も強かった。俺、何かしてしまったんだろうか。
 話せば分かってくれるからと変わらず笑顔の佐野隊長。隊長が頼りだ。

 「よォ。カゲェ!この間の情報は助かったぜェ。また何か面白いこと聞きつけたらァ、いの一番でたのまァ!」

 いつの間にか後ろに人が立っていた。室内なのにフードを被り口元を隠している。顔は目の辺りしか分からない。まったく気配を感じなかったけど。コワイ。

 「こいつァは12番隊隊長圓影。通称カゲだァ!」

 「よろしく」

 自己紹介をジュウロウ隊長に任せポツリと呟く。声も小さい。

 「会議室に入る前に数獲り仲間4人が顔を合わせるなんて、なんだか運命的だね」

 佐野隊長はご機嫌だ。

 やっと会議室についた。隊長会が始まる前にもうクタクタなのですが。本当に頼みましたよ、佐野隊長!
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