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死ぬことは駄目なことか

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 私は日課のパパ活で、ある男に聞いてみた。

 「生きるって何」
 「こうやって、愛し合うことじゃないかな」

 そう言いながら男は私の唇を奪ってきた。

 話にならない。欲情した猿に話を聞いた私が悪かった。

 それでも聞く相手がいなかったから、続けて話を続ける。

 「はぁ、じゃあ、私が死んだら、あっ、みんなはどう、なるの?」

 男は息を軽くあげながら、また私の唇を啄む。

 「そうだな。悲しむんじゃないか。家族とか友人とか。もちろん俺とかも」

 そういうといきなりゆっくりと優しく包むように舌を交わらせてきた。

 「どうせ忘れるのに?」
 「ああ。俺みたいな糞でも他人を悲しませちゃいけねぇのは分かってる。周りで何人か亡くなってるから分かるさ」

 思ったよりも男は真面目に答えてくれた。それでも納得が出来なかった。

 だから私は親に頼ることにした。

 
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