俺は君の笑顔を守るため,今日もフラグを握りつぶす

むーん

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まだ普通の日常 

ある地下の部屋での出来事

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ある地下の部屋での出来事
薄暗い部屋で、大きな机を囲んで座っている人影が2つ.
真ん中に座っている太った男はたくさんの指輪をつけた指で何度も机の縁を叩く.
もう一人は顔全体をベールで覆われている女は水晶玉を見つめている.
部屋の時計の針が二度12を二度回った頃女が口を開けたなにか恐ろしいものを見たかのような顔で、椅子から転げ落ち、自分の体を抱きしめしゃがみ込む.
机から水晶玉が転げ落ち机の下で割れた。
女に男は冷たい目線を送る。

「何が見えた」

底冷えするような冷たい声で、男が女に問いかけた.
女の顔は暗い部屋の中でもわかるほど青い床に膝を付き床に額を押し付け、蚊の泣<ような震える声で答える。
「蒼き世界から、我が国へ闇を祓い光を与える者が現れると、」
男は軽くうなずき指に付けていた指輪の一つを女に向かって投げる。
「褒美だ、ソレを持ってさっさと立ち去れ」
女は指輪を拾い、男に背を向け走り出す。大きな石造りの扉に手をかけるしかし、押しても引いても扉が開かない。
後ろから、足跡が近づいてくる女は焦ったように、扉に体を勢いよくぶつける。
足音が女の後ろで止まった、女は震えたまま俯く.「お主本当は何が見えた?」

男が女に問いかけた女は震えたまま、答えない。

「お主ほどの者が、あの程度の予言でなぜあれほど震えていた?」

男はゆっくりと、腰についた剣を鞘から抜く

「答えよ.答えぬなら、おまえの首と胴体は泣き別れだ」

女は、胸に手を当てるカチャリとペンダントの音がなる。女の首元に男が剣先を向ける。

「最後だ、何が見えた?」

女には胸元のペンダントを握りしめ、男の目を真っ直ぐ見つめる.

「蒼き世界美しきもの影祓う、国を破りし、蒼き勇者、月を割りし、赤きもの光を破りし、赤きもの、この国の王をしりぞくであろう」

男の顔が、怒りで震える女は男の瞳から目をそらさない。

「どういう意味だ」

男は、怒りを押し殺した声で女に問う、女は何も答えない

「どういう意味だと言っている」 

男は女に怒鳴る。女は何も答えない。
ただ男の前で膝をつき,祈るように手を組み、男にふわりと笑いかける。
男の動きが止まる。
女はペンダントから何かを取り出し、口に含んだ。
そして、目を大きく見開いてから、動かなくなった。男は、怒りのあまり,剣を死体に投げつける。
すこししてから男は、何もなかったかのように,部屋から出ていった。
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