俺は君の笑顔を守るため,今日もフラグを握りつぶす

むーん

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まだ普通の日常 

調子に乗ったが最後

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調子に乗ったが最後
俺は、みぃちゃんの前に駆け寄る。
もう一度みぃちゃんの手を優しく握る
みぃちゃんは耳を真っ赤にしたままうつむいている。
「みぃちゃん」
みぃちゃんはゆっくりと顔を上げた。
「パッッパン」

後ろで銃声のような大きな音がなった
二人で振り返るとクラッカーを握りニヤニヤしている星夜と剣斗が立っている
みぃちゃんは耳だけでなく首まで真っ赤になっている
「いやー.やっとくっつきましたよ、星夜さん」
「ホントですわね、剣斗さん」
 
二人してニヤニヤしながら、こちらに近づいてくる。
 
「みいちゃんのこころの声ほんと可愛すぎたよ~」

 星夜はみいちゃんの肩にポンと手をおいた。

「!ふにゃはらふにゃらんー!」
 
みぃちゃんは言葉にならない声を叫びながら,顔を手で覆ってしゃがみ込んだ。
 
「まさか、剣斗おまえも俺の心の声をきたのか?」

 俺は慌てて,剣斗に聞く
 
「いや、俺は心の声とかじゃなくて、守龍がわかりやすかっただけだ」
 
俺は、ただわかりやすかっただけでバレたらしい。
 
「てか、おまえ、俺の能力が遠隔透視なこと知ってんだろ?

部屋に未来からもらった手紙、全部ファイリングしてること知ってんだからな~」

「!ふにゃはらふにゃらん!」
 
ニヤニヤして俺の耳元で俺の部屋の状況をしっかりと理解していたらしい。
みいちゃんが来る前に片付けていたのにこいつにはお見通しだったみたいだ。
 
「剣と星夜、宝具持ってきてくれたの?」
 
力が抜けたようなふにゃふにゃした感じでみぃちゃんは星夜たちに問いかけた
剣と星夜は真面目な顔になってうなずいた。

「あたまえだ!ホレ」
 
剣斗は龍の爪の剣を差し出す。

  「もっちろーん。ハイ!」

星夜は龍の鱗の耳飾りを差し出す。

「ありがとう」
 
みいちゃんは、ふたりの宝具を見るそして、俺の家の祠から水晶を取り出す。

そして、神社の祭壇の有る部屋へ、俺達三人を案内した。
ろうそくに明かりをつける
薄暗い部屋の中に、おれたち四人の影だけが映る

「こっちには、星夜の耳飾りをおいてね、こっちは剣斗の剣を刺してね.しゅうちゃんの水晶はこっちにおいてね」
 
俺と、みぃちゃんの手が触れ合った。
みぃちゃんがゆでダコのように真っ赤になる
俺もつられて真っ赤になった。

「ヒュー、いいねーせっいしゅーん!」
 
剣料がからかうように口笛を吹く
みいちゃんが照れたように固まる。
 
「しゅ、しゅうちゃん。この水晶に手をおいてくれる?」
 俺の目からそらし、つまりながらみいちゃんがささやく
俺は軽く頷き、そっと手をおいた。
蝋燭の光だけだった部屋に、薄緑の光が灯る

「なにをのぞむ」
 
突然頭の中に、誰かの声が響く
その声は、年老いた声のようにも、子供の声のようにも、男の声のようにも、女のような声にも聞こえる
少しだけ,怖かった
でも俺は大きく息を吸い,吐く.
 
「みいちゃんを、木森未来を守れる力がほしい」

俺は頭の中の声に答える。
隣りにいるみぃちゃんが驚いたようにこちらを向いた。
おれはみいちゃんの手をそっと握る

「そうか」
 
頭の中の声が、なぜか満足したような声でそういった

「お前には、瞬間移動の能力を授ける。せいぜい,愛する女を命がけで守るがいい」

そう言って、頭の中の声は聞こえなくなり、そして水晶の光は消えた。
ゆですぎたタコのような顔色のみぃちゃんと、ニヤニヤしている剣斗と星夜を残して.
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