【R18】琴葉と旦那様の関係

巴月のん

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10)琴葉の『母』の思惑

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真琴は、この椛屋家に嫁いで長い。
すでに大奥様と呼ばれるだけの年齢になってしまっていた。しかし、最近では旦那との関係は思わしくなかった。もともと政略結婚だ。いろいろと忙しく海外で働いている寅治郎に変わってこの家を纏め、好き勝手にできるというメリットがあったからこそこの結婚を承諾したのだ。そうでなければ、好き好んでこんな家にいない。しかし、好き勝手できていたのも、旦那が帰ってくるまでのこと。


(まったく・・・美琴は心配症ね。旦那様を無理やり連れ帰らなくてもよいのに。)


旦那である寅治郎は真琴に対し、開口一番に末娘について思うことはないのかと怒鳴りつけてきた。自分が仕事でいないことを棚に上げてよくもまぁ言えるなと思ったもの。
とはいえ、もう担保に出した後ではどうしようもないと返せば、叩かれたことも思い出すだけで腹立たしい。


(・・・琴葉のことならほっておいたほうが問題ないと思うのだけれど。何故ああまで過保護になれるのだろう。いまさら親づらして無意味ですのにねぇ。)


居間でテレビを見ながらネイルしていた時に玄関の方で大きな声が聞こえてくるのに気づいた。

「騒がしいわねぇ、何があったの?」

煩わしさを隠すことなく、傍にいたメイドに聞くと、どうやら問題が起きて、城野宮家の者が来ているらしいとのこと。
興味なさそうにネイルに再び戻ると、今度は居間の扉が荒々しく開いた。その方向に目を向けると怒りくるったこの家の主である寅治郎と、城野宮巽がそこに立っていた。

「・・・・真琴!琴葉をどうしたのだね!?」


(今頃ですの・・・・遅いですわね。それに・・・)


「あら、城野宮様、お久しゅうございます。それから、旦那様が何を言いたいのかわかりませんわ。順序良く説明してくださいませんこと?」
「ま、真琴・・何を吞気にっ!」
「詳しいことは省きますが、琴葉が靴を残して行方不明になりました。ビデオカメラの形跡から琴華さんがさらった可能性が高い。心当たりはおありですか?」

(やっぱり琴葉についた傷はあの子がやったのねぇ。)

「あらあら、琴華も我慢できなかったのねぇ・・・あの子ならここにはいませんわよ。」
「・・・どこか行きそうな場所は解りますか?」
「あら、城野宮様は琴華を心配していらっしゃるの?」

(・・・この子も馬鹿な子。琴葉の声と琴華の声を間違えるだなんて。それに気づいて取り替えてあげたのに、未だに勘違いしているのかしら・・・そうだとしたら、底抜けの大馬鹿者だわ。)

「そんなわけないでしょう・・・一体どういう、」

むっと気を悪くした巽を押し止める様に寅治郎が真琴に近寄ってきた。真琴は寅治郎のこういう鋭く綻びを見つけてくれるところをとても気に入っていた。


(結婚して一番気に入っていたのは、こういう風に私の隠していることを汲み取ってくれるところ。ああ、楽しいですわ、本当に。こういう会話なんて久しぶりだこと。これが離婚したらなくなるなんて本当に寂しいですわね・・・まぁ、仕方がありませんけれども。)


「・・・すまない、巽君。妻は昔から掛け合いが好きでね。真琴、言い方を変える。琴葉がどこにいるか知っているのだろう?」
「ええ。あの子なら私の部屋に寝かしてありますわ。怪我の方も医者に見せたら問題ないとのことでした。」
「えっ・・・!」


(・・・何故驚かれているのかしら。本当に殿方達の考えている事はさっぱりわかりませんわね。)


巽が驚いたような顔をし、寅治郎がやっぱりと言いたげな遠い目になる。繰り返すが、真琴は何故二人がそんな風になるかわからなかった。興味を失ったのか、真琴はネイルを塗ることを止めることなく、ソファーに戻った。その間にも夫婦の会話は続いてた。

「ということは、琴華が連れてきていたのだね?何故、君の部屋に?」
「正確には、琴華が玄関に投げ捨ててきたのですわ。ああ、あの子の部屋には寝る場所がなかったので、それなら私の寝室の方が広いからよかろうと考えての配慮ですわ・・・。あら、綺麗に塗れたわ、見てちょうだい。」

最後の方はメイドに対して微笑んで言っている。巽は胡乱うろんな目を寅治郎に向けた。寅治郎も巽の言いたいことに気づいたのだろう、視線を泳がせた。

「あの・・・真琴様はこういう?」
「・・・いろいろとすまん。妻は本当にマイペースでね。良くも悪くも素直じゃないんだ。」
「ツッコミどころはたくさんありますが、もういいです。それより、琴葉のところに連れて行ってくださいませんか。」

巽の声に反応した真琴は足をかけ直し、ソファーに座った状態で巽に向かって声をかけた。

(ネイルも塗り終わったし、もう少し掛け合いを楽しませてちょうだいな。)

「お待ちなさいませ。貴方が琴葉と入籍したと聞きましたわ。確か三ヶ月程前に?」
「ええ。」
「そう、ではすぐに籍を抜いていただけますこと?」
「は?!」
「私は言いましたでしょう?琴華と結婚するなら、琴葉を担保にしても良いと。覚えていらして?」

にっこりと微笑んだ真琴の言葉に、巽は顔を引きつらせた。恐らく思い出したのであろう、真琴とのやり取りを。

『琴華さんがいいのであって、双子といえども、妹の方と結婚など望んでおりません。』
『心配ないわ。たんなる担保だから。入籍しなくても問題ないし、性欲処理の道具として使ってもらってけっこう。5年経ったら入れ替わって正式に琴華と入籍すればよいのよ・・・私の大切な琴華、あなたはまだ18歳なのだから、せめて23歳になるまでは我慢しなさいな。そうでなければ、結婚は認めてあげられないわねぇ。』
『しかし、妹さんの方はそれでいいのか・・・』
『私は構わないです。椛屋真琴様がそうおっしゃるのであれば従います。』
『ほら、この子はこう言っているわ。城野宮様はどうなされるの?』

(本当に馬鹿な子。まぁ、5年も経たずに気づいたのは褒めるべきなんでしょうけれども。)

「・・・私が認めたのは、琴華との夫婦生活のみであって、琴葉との入籍は認めておりませんわ。私が認めたのは、琴華との形だけの結婚に琴葉を身代わりにすることだけ。それに、城野宮様だって、今では琴華と入籍しなくてホッとしているのではなくて?」
「――っ!」

言葉に詰まる巽を面白そうに見やる真琴を見ていた椛屋家の執事長と寅治郎は小さくため息をついた。

「・・・さすがは大奥様、美琴様以上に鋭いお方だ。やはり血は争えないということですね。」
「あれも一応は曲がりなりにも椛屋家に嫁いた人間だ。それなりに思惑はあるのだろう。ただそれを周りに読み取らせないところが難点ではある。しかし、ここは止めねばなるまいな。」

寅治郎が二人の間に立って手を叩く。その音と同時に真琴も巽も寅治郎の方を向いた。

「真琴、言葉遊びはそこまでにしなさい。」
「あら、旦那様、これは遊びではありませんわ。だって、私は琴葉を城野宮家に返すつもりなどありませんもの。嫁に出した覚えもないのにいきなり入籍だなんてあんまりですわ。」

寅治郎の言葉を聞いた真琴はムッと顔をしかめて、腕を組んだ。少し斜めにきられた肩までの髪をたなびかせ、ため息をついている。そこへ巽が訝し気に口を挟んできた。

「・・・琴葉を疎んじていたのでは?」

巽の言葉を聞いた真琴は聞き捨てならないとばかりに、立ち上がって巽の目の前へと立って指を突きつけた。

「城野宮様は失礼ですわねぇ。第一、琴葉の声を間違えるような間抜けに琴葉をやるわけありませんでしょ。」
「気づいておられたのですか!?」
「毎日毎日歌を聞きにいらしていた姿を見れば否が応でも気づきましてよ。城野宮家に琴葉を嫁にやらねばならないのかとがっかりしていたところに、琴華をくださいですものね。声の区別もつかないのかと、あきれ果てましたわ。」

(・・・私でも聞きわけがつくあの歌声をどうして間違えるのか。理解不可能ですわ。)

「なら、なぜ5年も我慢しろと・・・」
「琴華が5年も猫をかぶれるとは思えませんもの。どうせすぐあの子の男癖がばれれば、すぐ別れることになるのだし、戸籍はお互いのためにも綺麗なままの方がよろしいでしょう?」

(まあ、実際はこの馬鹿の目が節穴のせいで、予定より長引いたわけだけれども。)

「・・・じゃ、なぜ琴葉を、た、担保にしろと?!」
「あの子がここにいたんじゃ、琴華の男癖を調べる時にアリバイがはっきりしませんもの。嘘だといわれたらそこまでですし。それなら、あの子を貴方の手元に置く方が疑われないと思いましたのよ。それに、何度も言いますように、あの子との入籍は最初から認めておりませんわ。」

唖然としている巽だが、寅治郎はさもありなんと言いたげに頷くだけだ。執事長も慣れているのか、冷めたお茶を入れ替え、きっちりと三人分テーブルに並べてくれた。そのお茶につられたのか、再びソファーへと座る真琴。優雅にお茶を飲み始めた真琴に巽は再び疑問をぶつけた。

「・・・貴方はあの時、琴華を大切な娘だと。」
「ええ。だって、嫁に出したらあの子の奔放さがバレたら家の恥だし、下手したら、我が家の仕事に悪影響が出る可能性もありますわ。だからこそ、嫁になんて行かせられないほど大切にしているの。だからこそ、入籍を待ちなさいと言ったの。それは今となっては、貴方のためにも良かったでしょう?」
「・・・貴方はおっしゃった。琴葉を性欲処理に使ってもらっていいと。あれはどういう意図があって?」
「・・・その言い方だと、本当に性欲処理としてお使いになったのねぇ。貴方って、底抜けの大馬鹿ですわ。でも、それならば、猶更なおさら琴葉を引き戻しても問題ないわねぇ、場合によっては裁判で入籍の無効性を訴えることができそうですわ。」
「真琴・・・お前、初めから琴葉を連れ戻すことを前提に話していたのかね。」
「当然でございましょう?」

真琴が、寅治郎が挟んできた言葉を否定することなく微笑むと、巽が苦々し気に真琴の方を睨みつけた。ようやくあの時の会話の意図に・・・全て真琴が誘導していたということにやっと気づいたからだ。しかし、真琴はもう遅いと言わんばかりに微笑みで返した。

「・・・連れ戻すことが有利になるように、あらかじめ毒を仕込んでいたということですか。」

(本当におかしな人だこと・・・何を当然のことを。)

「・・・自分に有利な方に持っていくように会話をするのは当然のことでしょう?貴方はお忘れかも知れませんが、私も一応は椛屋家に嫁いだ人間ですのよ?」

・・・『椛屋』は代々商人の家系。故に、取引を重んじる。言葉の駆け引きを勝負の場として戦うことが多いゆえに、隙を見せないようにするのは当然のこと。
世界中の会社の取引については寅治郎が調整しているが、その家に嫁いだ真琴も元は商人の家系の娘。会社の結びつきをさらに強くするためだけに嫁がされただけに覚悟も深い。

「それとも・・・そんなことも解らずに我が家の娘に結婚を申し込まれたとおっしゃられる?
そんなわけございませんわね、天下の城野宮家の主人とあろうものが。」

(ああ、やはり言葉遊びはこうでなくては。でも、あまりにも一方的過ぎて面白くはないですわね。もう飽きましたし・・・。)

巽の方を一瞥した後、真琴は寅治郎にすり寄るように腕に抱き着いた。

「ねぇ、旦那様。琴葉を琴華の部屋に連れて行ってもらってよろしい?私が寝る時はやはり自分の寝室が良いですわ。」
「・・・本当に、お前が家の体制を傾かせなければ離婚する気はなかったのだがな。元が政略結婚だ。家を守る意味を知らなかったお前ではあるまいに。」

ぐったりとした表情をみせた寅治郎に対し、真琴は微笑んだ。

(ふふ、愛しの旦那様は・・・何故私がわざわざ家の体制を崩したのか。そんな面倒なことをわざわざする意味にまだ気づいていらっしゃらないのね。)

「いまさらですの?旦那様には『私』の全てをとっくに晒していますのに。」
「・・・何年経っても女心はわからんものだよ。」
「上手ですこと。さぁ、琴葉のところに案内いたしますわ。あ、山田、そこなる城野宮家のお方を送って差し上げて。」

固まってしまった巽など最早どうでも良いと言わんばかりに、寅治郎を引っ張って消えていく真琴。



彼女の・・・真琴の思惑の深さに気づける人間は少ない。
寅治郎も数少ない真琴の思惑に気づける人間だが、今は全てに気づけているわけではない。


(当然ですわねぇ、私の思惑など誰もわからなくてよいのですから・・・)




扉が閉まり、彼女の付けていた真っ赤なネイルが完全に姿を消した。見送っていた山田と呼ばれた執事長は巽に憐れみの目を向けていたが口には出さなかった。そして、巽はというと固まったままかと思えば、山田に向かって口を開いてきた。山田も巽の質問に対し、細心の注意を払いながらも、応答しつつ、玄関の方へと誘導している。・・・山田もさすがに椛屋家に仕えるものとしての矜持がある。簡単に他の家に隙を見せるわけにはいかないのだ。

「・・・聞いていいかな、山田さん?」
「は。」
「真琴さんは琴葉に対して虐待をしていたと聞いているが?」
「ええ。それは情けないことに・・・事実でございます。」
「・・・琴葉は家を出たがっているとも聞いているが。」
「それも無理なからぬことでございますとも。ええ。」
「最低限の情報しか出すつもりがないと。」
「琴華様のことでございますが、少し時間をくださいませ。今、美琴様に協力を仰ぎつつ、執事を中心に捜索中でございます。では、今から車の準備をいたしますので少しお待ちを・・・」

山田の言葉が途中で止まったのは、城野宮家の執事が途中で現れて会話を遮ったからだ。

「お話し中失礼いたします。巽様、お待ちしておりました。」
「ああ、すまないな、長いこと待たせた。すまないが、この通り黒川が待っていたようなので、送迎は不要だ。では失礼する。」
「巽様、私としても有意義な時間を過ごせましたので問題ございません。久しぶりですね、山田君。」
「・・・そうでした、城野宮家には先生がいらっしゃいましたね・・・かしこまりました。」
「山田君も成長したとはいえ、まだまだ未熟なところがあるようですね。もう少し精進なさい。それではどうぞ、車へお入りくださいませ。」

山田に微笑んだ後、車のドアを恭しく開けて、巽が乗り込むのを見守っていた黒川の顔は勝利の微笑みに満ちていた山田はお辞儀で見送っていたが、内心ではさぞ、悔しかったことであろう。車が消えた後、苦々しげな顔で呟き、玄関ホールの方へと消えていった。

「・・・黒川先生のことだ、私が応対中に隙をついて執事やメイドから情報を集めていたでしょうね。よく考えれば、城野宮家の人間が1人で来るわけないと早々に気づくべきでした。体制が整っていないとはいえ、完全に私の落ち度ですね。あるじ夫婦に報告しなくては・・・。」





車の中で座っていた巽はすぐに運転している巽に声をかけた。

「どうだった。」
「ええ、十分な情報が取れました。詳しくは帰宅後に説明いたします。」
「ああ、頼む。」
「それから、屋敷の方から連絡があり、美琴様がこれから来られるとのことです。」
「またあのブリザードの中で話すことになるのか・・・」
「耐えることもまた試練でございます。」
「・・・・・絶対違うぞ、それは。」

巽は報告を聞くなり顔をひきつらせた。耳元に残る高笑いは一生のトラウマになるに違いない。そんなことを考えながら、巽は腕を組んだ。


「帰るのが憂鬱になってきた・・・」
「ですが、さすがにこの黒川めも庇い立てできませぬ。」
「・・・・・・俺は一応主人なのだが」
「やっていることが外道でございますので。一度自分の言動を顧みてはいかがでしょう。」


清々しいほどの正論にぐうの音も出ないとばかりに巽はそっと目を逸らした。(逃げたともいう)

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