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第三章 まさかの裏切り
ガーネットの魔力
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なんとか無事にガーネットの元へたどり着いた結衣と魔央。
だが、二人はその光景に唖然としていた。
「……結衣様、魔央様。ようこそですぅ」
それは、途方もない闇だった。
気体が揺れ動き、不気味に結衣たちを取り巻く。
ガーネットが放つ魔力が、闇となって感じられているのだ。
「……あ、あなたが……ガーネット……?」
「そうですけど? 何か??」
結衣の目の前にいるガーネットは、人懐っこさが微塵も感じられない。
いつもは明るくて、元気で、人をからかうことが大好きなのに。
今のガーネットは、ここではないどこかを見つめるような瞳で、魂のこもっていない瞳で結衣たちを見つめている。
可愛らしい桜色の瞳が、切なげに揺れる。
「……この世にはもう約束された未来しかありません」
ガーネットが言葉を放つごとに、闇が深さを増していく。
何も見えなくなるほどの暗闇。
それをかき消すことなど――
「――幻想展開、光刃!」
「――幻想展開、黒・光刃!」
結衣は白い槍を、魔央は黒い槍を顕現させてそれをかき消す。
ガーネットはその光景に目を剥いた。
何せ自分の最大級の魔力――闇をたった二人の魔法少女が消してしまったから。
「ほんとどうしたの!? ガーネットらしくないよ!」
「完全に人が変わったって感じだな。まあ、人じゃないけど」
二人の魔法少女は口々に言う。
だがもう、その二人の声はガーネットには聞こえていない。
「……だったらこれはどうですかぁ?」
今までの闇は、ガーネットの体内に入り切らないほどの魔力がその辺を取り巻いていただけ。
ならば――自分が内包している魔力をぶっぱなせばどうなるか。
「うふふ……面白くなりそうでぇす♡」
ガーネットの顔にはもう、獰猛な笑みしかなかった。
だが、二人はその光景に唖然としていた。
「……結衣様、魔央様。ようこそですぅ」
それは、途方もない闇だった。
気体が揺れ動き、不気味に結衣たちを取り巻く。
ガーネットが放つ魔力が、闇となって感じられているのだ。
「……あ、あなたが……ガーネット……?」
「そうですけど? 何か??」
結衣の目の前にいるガーネットは、人懐っこさが微塵も感じられない。
いつもは明るくて、元気で、人をからかうことが大好きなのに。
今のガーネットは、ここではないどこかを見つめるような瞳で、魂のこもっていない瞳で結衣たちを見つめている。
可愛らしい桜色の瞳が、切なげに揺れる。
「……この世にはもう約束された未来しかありません」
ガーネットが言葉を放つごとに、闇が深さを増していく。
何も見えなくなるほどの暗闇。
それをかき消すことなど――
「――幻想展開、光刃!」
「――幻想展開、黒・光刃!」
結衣は白い槍を、魔央は黒い槍を顕現させてそれをかき消す。
ガーネットはその光景に目を剥いた。
何せ自分の最大級の魔力――闇をたった二人の魔法少女が消してしまったから。
「ほんとどうしたの!? ガーネットらしくないよ!」
「完全に人が変わったって感じだな。まあ、人じゃないけど」
二人の魔法少女は口々に言う。
だがもう、その二人の声はガーネットには聞こえていない。
「……だったらこれはどうですかぁ?」
今までの闇は、ガーネットの体内に入り切らないほどの魔力がその辺を取り巻いていただけ。
ならば――自分が内包している魔力をぶっぱなせばどうなるか。
「うふふ……面白くなりそうでぇす♡」
ガーネットの顔にはもう、獰猛な笑みしかなかった。
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