個性派JK☆勢揃いっ!【完結済み】

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第一章 高校一年生(三学期)

わるいゆめ(瑠衣)

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「もう終わりにしよう」

 この一言で、全てが終わる。
 楽しかった出来事も、一緒に苦難を乗り越えた思い出も、辛くて思い出したくない記憶まで。
 全て、なかったことにされてしまう。

「元気でな」

 そう言って、朔良の足音が遠ざかっていく。
 必死に手を伸ばしても届かない。
 こんなにまで人を好きになったのは初めてなのに。
 どうして朔良は遠いところへ行こうとしているのか。

 ――行かないで。
 自分の中のどす黒い感情が一気に溢れ出してきた。
 ――嫌だ。一人にしないで。好きって言ってくれたのに。瑠衣以外の人と付き合うのだろうか。
 ――それなら、もういっその事……

「あなたを××してもいいよねぇ?」

 ☆ ☆ ☆

 そこで目が覚めた。
 汗が皮膚に張り付き、なんとも言えない嫌悪感を生み出している。

「……はぁ、なんであんな夢……」

 汗と混ざって別の液体も流れているようで、不快感が半端ない。
 なぜあんな夢を見てしまったのか、瑠衣は本気で悩んだ。
 いつもはどんなに長く寝ていても、夢なんて見ないから。

「とりあえず顔洗いに――」

 と動いたところで、スマホに目がいく。
 そのスマホの画面には、『瑠衣ちゃんは私のこと好きじゃないんでしょ!? もういいよ!』とある。
 もしかしたらこれが原因かもしれない。

「にゃはは~……やっちゃったにゃあ……」

 その文章を送ってきた子のことは、瑠衣にはどうでもよかった。
 瑠衣は自分でも薄情なことを自覚している。

 それはともかく、もしこれと同じように朔良に振られたらと思うと、夢に見てしまうほどショックだったらしい。
 不思議と、付き合っている人たちよりも朔良たちに嫌われる方が、ずっとずっと嫌なのだ。
 なぜなのかは、瑠衣にもわからない。

「も、潮時かもにゃ……」

 瑠衣は不特定多数の女の子たちと付き合うのをやめ、友情に生きようと決意したのだった。
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