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第一章 高校一年生(三学期)
しまいのほん(美久里)
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どこにでも居そうなとある双子。
しかし、その双子だけは特別だった。
双子は双子なのだが――婦妻でもあるのだ。
「ねぇ、私の下着どこに隠したの?」
「知らない。お姉ちゃんこそ私の化粧品勝手に触らないでよ」
「……お姉ちゃん、じゃないでしょ?」
「え、でも、お姉ちゃんはお姉ちゃんだし……」
「だーめ。私たち結婚してるんだから~」
「うっ。わ、わかったよ…………あ、あなた……」
「っっっ!!」
「ちょっ、お姉――あなた!? 鼻血がっ! 大丈夫!?」
ドタバタと騒がしい日々。
なんでもない普通の毎日。
だけどなぜか、婦妻というだけで特別なものであるように感じた。
双子という関係性の頃とほとんど変わらない毎日でも、二人は幸せを噛み締めているように見える。
☆ ☆ ☆
そんなような内容の本を、美奈の部屋で見つけてしまった美久里。
美奈が出かけている間に部屋を掃除しようとしていたのだが、その本のインパクトが強すぎて掃除を再開することができない。
「も、もしかして……私ともそういう関係を望んでいたりするのかな……」
美久里はドキドキしっぱなしで、美奈がどういう関係を望んでいるのか気になった。
やはり、この本のように『婦妻』だろうか。
だが、現実世界で姉妹は結婚できない。
「あ、でも……望んでるってだけのことだし、そういう関係になりたいって思うのは自由だもんね……」
「……何してんの?」
「ふおわっ!?」
あれこれ考えているうちに、美奈が帰ってきたようだ。
そして、例の本が床に置いてあることに気づかれる。
「あー……それ、見ちゃった?」
美奈が恥ずかしそうに頬をかきながら訊く。
上手く言い訳出来なかった美久里は、正直に顔を縦に振る。
そして、きまずい雰囲気になってしまった。
美久里も美奈も、どう出ようか必死に考えている。
その時、考えがまとまったらしい美奈が床に置いてある本を手に取って、中身を確認しながら言う。
「もしかして、私がおねえとこんな関係を望んでると思ったの? そんなわけないじゃん。私はただ、おねえともっと仲良くなりたいだけだよ」
「えっ、そうなの? 勘違いしてたよ……ごめんね」
「いいって。あ、そうだ。今日豆腐ハンバーグ買ってきたから一緒に食べよ」
「わー! ありがとー!」
豆腐ハンバーグというワードで、美久里は戸惑いや罪悪感が消え去った。
しかし、その双子だけは特別だった。
双子は双子なのだが――婦妻でもあるのだ。
「ねぇ、私の下着どこに隠したの?」
「知らない。お姉ちゃんこそ私の化粧品勝手に触らないでよ」
「……お姉ちゃん、じゃないでしょ?」
「え、でも、お姉ちゃんはお姉ちゃんだし……」
「だーめ。私たち結婚してるんだから~」
「うっ。わ、わかったよ…………あ、あなた……」
「っっっ!!」
「ちょっ、お姉――あなた!? 鼻血がっ! 大丈夫!?」
ドタバタと騒がしい日々。
なんでもない普通の毎日。
だけどなぜか、婦妻というだけで特別なものであるように感じた。
双子という関係性の頃とほとんど変わらない毎日でも、二人は幸せを噛み締めているように見える。
☆ ☆ ☆
そんなような内容の本を、美奈の部屋で見つけてしまった美久里。
美奈が出かけている間に部屋を掃除しようとしていたのだが、その本のインパクトが強すぎて掃除を再開することができない。
「も、もしかして……私ともそういう関係を望んでいたりするのかな……」
美久里はドキドキしっぱなしで、美奈がどういう関係を望んでいるのか気になった。
やはり、この本のように『婦妻』だろうか。
だが、現実世界で姉妹は結婚できない。
「あ、でも……望んでるってだけのことだし、そういう関係になりたいって思うのは自由だもんね……」
「……何してんの?」
「ふおわっ!?」
あれこれ考えているうちに、美奈が帰ってきたようだ。
そして、例の本が床に置いてあることに気づかれる。
「あー……それ、見ちゃった?」
美奈が恥ずかしそうに頬をかきながら訊く。
上手く言い訳出来なかった美久里は、正直に顔を縦に振る。
そして、きまずい雰囲気になってしまった。
美久里も美奈も、どう出ようか必死に考えている。
その時、考えがまとまったらしい美奈が床に置いてある本を手に取って、中身を確認しながら言う。
「もしかして、私がおねえとこんな関係を望んでると思ったの? そんなわけないじゃん。私はただ、おねえともっと仲良くなりたいだけだよ」
「えっ、そうなの? 勘違いしてたよ……ごめんね」
「いいって。あ、そうだ。今日豆腐ハンバーグ買ってきたから一緒に食べよ」
「わー! ありがとー!」
豆腐ハンバーグというワードで、美久里は戸惑いや罪悪感が消え去った。
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