姉妹百合なんて興味ない!……はず?

M・A・J・O

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あちらの世界

平行世界のうい

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「女の子こそ至高! 女の子しか勝たん!」

 女の子が女の子を好きでなにが悪いというのか。
 同性愛というのがだんだんと理解されてきている今でも、偏見を持つ人はどうしてもいる。
 それは差別されてきた歴史があるから仕方のないことだと頭ではわかっているけど、残念だとも思ってしまう。
 だけど、そんな理解してくれない人のことを悩んでいてもどうにもならない。
 理解してくれる人だけ、いればいいのだ。

 そんなふうに考えている私は、もちろん女の子が好きだ。
 私が好きになった相手は数知れず。
 女の子というだけでみんな可愛い子猫ちゃんに見える。
 そんな時、ふとある女の子が視界に映った。

 黒色のツインテールがよく映えて、その姿を見かけるだけでキラキラと輝いている。
 背も女性らしい低さで、私からしたらかなり羨ましい。
 スタイルもよくて、胸もほどよくある。

「ふむ……揉みたい」

 その人の胸は形がよくて弾力がありそうに見える。
 一度でいいから触ってみたい。
 やっぱり素敵だ。

 そんな下心満載でその人に近づいていく。
 私ならば落とせぬ女の子はいない。
 それは経験に基づいた自信であった。

「やぁ、こんにちは」
「ど、どうも」
「君も今帰り? 良かったら途中まで一緒に、って思ったけどどうかな?」
「いや、まあ、いいですけど……」

 その子はスクールバッグを持っていて、それが壁であるかのように私と一定の距離を保っている。
 まあ、同じ学校の生徒とはいえ知らない人に話しかけられたら警戒するよね。
 でも、私はめげない。

「私、1年C組のういっていうんだ。君は?」
「同い年だったのね……1年A組のめるよ」
「めるさんか。可愛い名前だね」
「あ、ありがとう……」

 めるさんは少し恥ずかしそうにして俯く。
 そんな姿も可愛いなと私は思った。
 しかし、本当に胸が大きいな……制服がパツパツだ。

「あの……なにか?」
「ああいや、照れる姿が可愛いなと思ってね」
「なっ、そんなの別に可愛くなんて……ういさんは綺麗じゃない」
「そう? めるさんの方が綺麗だと思うけどね」

 お世辞ではない。
 本当にめるさんは可愛い。

「そんな……私なんて……」
「まあ、私は可愛い子が好きだからね。だから、君に声をかけたのさ。めるさんが私のタイプだったから」
「……え?」

 めるさんは驚いたような顔をした。
 そんな反応が可愛くて、私はもっとからかいたくなってくる。

「めるさんってスタイルいいよね。モデルさんみたい」
「おだてたって何も出ないわよ?」
「髪もさらさらで、触ってみたい。色も綺麗だし、いい匂いがするんだろうな」

 軽くめるさんの肩に触れてみる。
 思った通り柔らかくて気持ちいい。
 女の子らしい感触に私はたまらなく嬉しくなる。

「ねえ、もっと近くに行ってもいい?」
「……だめ」
「どうして?」
「……恥ずかしいから。それに私たち、まだ知り合ってそんなに経ってないのよ?」

 めるさんは少し警戒した様子で私から距離をとる。
 しかし、私は逃さない。
 めるさんの後ろに回り込み、後ろから抱きつくようにしてめるさんの胸を鷲掴みにする。

 するとめるさんは体をビクッと震わせた。
 その反応が可愛くて、もっといじめたくなる。
 私はさらに揉んだり撫でたりとめるさんの胸を堪能する。

「ちょ、な、なにするのよ……っ」
「ふむふむ、なかなかのものをお持ちで……」
「だ、だめっ! ほんとやめて!」

 めるさんは胸を揉んでいる私の手を掴み、引き離そうとする。
 そんなめるさんを無視して、私はめるさんの胸を揉み続けた。

「やめてって言ってるでしょ!」
「ぐへぇっ」

 めるさんが肘で思いっきり私の腹を殴った。
 なかなかの威力に私はその場でうずくまる。

「うぅ……めるさんが酷い……」
「はぁ、はぁ……自業自得よ」

 うずくまる私を見下ろすめるさん。
 そんなめるさんは少し息を荒くしていて、頬を赤く染めていた。
 その姿が可愛くて、私の嗜虐心をそそる。
 もっといじめたくなるのを我慢して私は立ち上がる。

「ごめんね? もうしないから許してほしいな」
「……もうっ」

 めるさんはそっぽを向いてしまう。
 しかし、私はめげずにまためるさんに声をかける。

「ねえねえ、めるさんって明日のお昼予定ある? 良かったら一緒にお弁当」
「結構よ」
「つ、冷たい……」

 めるさんは私に背を向けて歩き出してしまった。
 そんなめるさんの後ろ姿を見て私は思う。
 めるさん、やっぱり可愛いな……と。

「絶対あきらめないよ」

 私はそう呟いて、めるさんの背中を追いかけた。
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