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認めたくない真実
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どうしてだろう。もう会えないのだと分かった途端に、その人との思い出を思い返すのは・・・。
何故だろう。普段から側にあるものに対し、思い出を振り返る様な感情を抱かないのは・・・。
人とは皮肉なことに、失うことで失ったモノとの思い出や関係性を考える時間を得る。何か良いことがあった日が特別なのではなく、何不自由なく過ごせている日々こそ特別な日々の積み重ねなのだと。
そして出会いは自ら築き上げなければならないのに対し、消失とはいつも突然にやって来る。もしそれが誰かの手によって齎されたものなら、人は失った悲しみを憎しみに変え、自ら堕ちることを厭わない修羅となってしまうだろう。
「フーファン・・・?ガキ共・・・?」
何も知らなかったシュユーは二人の会話のやり取りに、耳を疑う様な単語を聞き入れてしまう。当然、フーファン達のことを知ればシュユーが冷静でいられなくなることは分かっていた。
だからこそチン・シーもそれを悟られぬよう注意していた。しかし、そんな彼女の気も知らずに口を開くロロネーの言葉に、彼女自信ですら信じられないといった反応を示していた。
思わずシュユーの状態を確認するチン・シー。虚を見ているかのように呆然と立ち尽くす彼の身体から力が抜けるのをまるで目に見えるように感じる。必死に彼に呼び掛け、意識をこちらに向けようとするチン・シーだったが、彼の頭は良からぬことを想像しいっぱいになっていく。
「おいおい・・・俺が悪者みてぇな面はやめてくれ。邪魔して来たのそっちなんだぜぇ?大人しくしてりゃぁ、もっとマシな引導をくれてやったって言うのに・・・」
善行を心掛けてはいたが、とても人に誇れるようなことをして来た訳ではない。故に碌な死に方をしないのは覚悟の上だった。だが部下達について来るかと声を掛け、道徳から外れた道へ連れ込んだのは自分だということを、彼女はよく理解しており、責任も感じている。
シュユーの不安定な精神状態を煽るロロネーを尻目に、チン・シーはシュユーの側までやって来て彼の肩を掴む。強引に彼の視界に入り込むことで、余計なことを考えさせず、彼の意識をこちらに向ける。
そして今、シュユーが最も取りたいであろう行動を考慮し、彼に指示を出すチン・シー。
「いいかシュユー、よく聞け。お前に真実を目にする覚悟があるか?そしてそれを受け入れることが出来るか?」
彼は戸惑っているようだった。まだ頭の整理がついていないのだろう。真実とは何か、受け入れるとは何のことなのか。冷静であれば然程難しいことではない。だが想像出来ない、したくないものを考えるというのは、今の彼にとって難しいことなのかも知れない。
彼女の言葉に、何のことだか分からぬまま肯くシュユー。そして彼に下される命令は、今にも彼が確かめたいことを許可するものであり、チン・シー海賊団の主柱とも言える部分の修復を図る重要なものだった。
「お前は船長室に戻り、そこに居る筈の者達を守れ。その道中で治療・回復を行える部隊を引き連れておくことを忘れるな。これは重要なことだ。分かったら急ぐんだシュユー。時間が惜しい・・・」
命令の内容を話終わったチン・シーは、彼の背中を押し早急にこの場から立ち去り、船長室へ向かうよう促す。その途中、フーファン達を治療し回復させられる者達を連れて行くよう伝えて。
ロロネーの言っていたことが本当なら、最早必要のないことなのかも知れない。だが偽りだらけの男を完全に信用することは出来ない。少しでも望みがあるのなら、それが最も必要なシュユーに託し、彼に任せるしかない。
命令通り船長室へ向けて走り出した彼を見送り、一部始終を止めることなく黙って見逃したロロネーと、再びこの男の手中に落ちたであろうハオランと対面する。男は健気に希望へ縋ろうとする彼女らの行動を、嘲笑うかのように笑みを浮かべていた。
戻ったところでどうすることも出来ない。そしてシュユーという男が、最早使いものにならなくなったであろうことも、彼は理解している。絶望を前に膝を着くか、怒りに身を包みこの場へ戻るか。しかし、それも時既に遅し。
ロロネー自身、そして最高の武力であるハオランがこの男の物となっているのに対し、チン・シー側は彼女自身とシンの回復を行なっていた船員二人、そしてロロネーの知らぬ存在が二人。
数で優っているものの、ロロネーの表情からは余裕が伺える。再び戦線に復帰できるまでに回復したシンと、船員の二人が戦闘態勢に入り、互いの出方を伺う。
暫しの静寂を経て、初めに動き出したのはチン・シーだった。シン達は元より、彼女の動きをサポートするように戦う技術が求められており、その動きによって戦い方を変える動きをとるつもりだった。
彼女はロロネーではなく、ハオランに向けて動き出す。元より彼と接触しリンクすることが目的であったことを考えれば、当然といった動き。それを予測出来ないロロネーではなかった。
チン・シーの前に立ちはだかるように前に出て来るロロネーに対し、船員の二人がそれを阻止しようと攻撃を仕掛ける。だが、ロロネーは亡霊達と同じように身体を透過させると、二人を無視してチン・シーへ斬りかかる。
ロロネーの鋭い刃が迫る中、それでも足を止めることなく向かっていくチン・シー。ハオランから離れるように回避しなければ斬られるという、誘導するかのような男の斬撃に敢えて突っ込んでいく。
刃が彼女の肌に触れようかというギリギリのところで、チン・シーは前方へ滑り込み低い態勢で潜り抜けると、そのまま床の中へと沈んでいったのだ。この場に妖術師はいない筈。目の前で起きた想定外の出来事に、思わず目を見開くロロネー。
だがチン・シーの身体は床に消えたというよりも、自身の影の中に落ちていったという方が的確だろう。それもその筈。彼女はシンのスキル“潜影“で一気にハオランとの距離を詰めたのだ。
背後へ走り抜けるチン・シーへ振り返るロロネー。すぐさま後を追おうと下半身を霧に変え飛んで行こうとするも、その身体は何かにつっかえているかのように動かない。
自身の身に起きている異変に、足元を確認するロロネー。すると男の目に映ったのは、複数の影がロロネーの影を縛り付けるように纏わり付いている光景だった。妖術とは明らかに違う攻撃に、何者の仕業かと辺りを見渡す。
そこで思い出したのが、この戦場に迷い込んでいる招かれざる者がいること。首をぐるりと回し、その者の姿を捉える。そこには影を操るシンが、してやったりといった表情で男を見ていた。
何故だろう。普段から側にあるものに対し、思い出を振り返る様な感情を抱かないのは・・・。
人とは皮肉なことに、失うことで失ったモノとの思い出や関係性を考える時間を得る。何か良いことがあった日が特別なのではなく、何不自由なく過ごせている日々こそ特別な日々の積み重ねなのだと。
そして出会いは自ら築き上げなければならないのに対し、消失とはいつも突然にやって来る。もしそれが誰かの手によって齎されたものなら、人は失った悲しみを憎しみに変え、自ら堕ちることを厭わない修羅となってしまうだろう。
「フーファン・・・?ガキ共・・・?」
何も知らなかったシュユーは二人の会話のやり取りに、耳を疑う様な単語を聞き入れてしまう。当然、フーファン達のことを知ればシュユーが冷静でいられなくなることは分かっていた。
だからこそチン・シーもそれを悟られぬよう注意していた。しかし、そんな彼女の気も知らずに口を開くロロネーの言葉に、彼女自信ですら信じられないといった反応を示していた。
思わずシュユーの状態を確認するチン・シー。虚を見ているかのように呆然と立ち尽くす彼の身体から力が抜けるのをまるで目に見えるように感じる。必死に彼に呼び掛け、意識をこちらに向けようとするチン・シーだったが、彼の頭は良からぬことを想像しいっぱいになっていく。
「おいおい・・・俺が悪者みてぇな面はやめてくれ。邪魔して来たのそっちなんだぜぇ?大人しくしてりゃぁ、もっとマシな引導をくれてやったって言うのに・・・」
善行を心掛けてはいたが、とても人に誇れるようなことをして来た訳ではない。故に碌な死に方をしないのは覚悟の上だった。だが部下達について来るかと声を掛け、道徳から外れた道へ連れ込んだのは自分だということを、彼女はよく理解しており、責任も感じている。
シュユーの不安定な精神状態を煽るロロネーを尻目に、チン・シーはシュユーの側までやって来て彼の肩を掴む。強引に彼の視界に入り込むことで、余計なことを考えさせず、彼の意識をこちらに向ける。
そして今、シュユーが最も取りたいであろう行動を考慮し、彼に指示を出すチン・シー。
「いいかシュユー、よく聞け。お前に真実を目にする覚悟があるか?そしてそれを受け入れることが出来るか?」
彼は戸惑っているようだった。まだ頭の整理がついていないのだろう。真実とは何か、受け入れるとは何のことなのか。冷静であれば然程難しいことではない。だが想像出来ない、したくないものを考えるというのは、今の彼にとって難しいことなのかも知れない。
彼女の言葉に、何のことだか分からぬまま肯くシュユー。そして彼に下される命令は、今にも彼が確かめたいことを許可するものであり、チン・シー海賊団の主柱とも言える部分の修復を図る重要なものだった。
「お前は船長室に戻り、そこに居る筈の者達を守れ。その道中で治療・回復を行える部隊を引き連れておくことを忘れるな。これは重要なことだ。分かったら急ぐんだシュユー。時間が惜しい・・・」
命令の内容を話終わったチン・シーは、彼の背中を押し早急にこの場から立ち去り、船長室へ向かうよう促す。その途中、フーファン達を治療し回復させられる者達を連れて行くよう伝えて。
ロロネーの言っていたことが本当なら、最早必要のないことなのかも知れない。だが偽りだらけの男を完全に信用することは出来ない。少しでも望みがあるのなら、それが最も必要なシュユーに託し、彼に任せるしかない。
命令通り船長室へ向けて走り出した彼を見送り、一部始終を止めることなく黙って見逃したロロネーと、再びこの男の手中に落ちたであろうハオランと対面する。男は健気に希望へ縋ろうとする彼女らの行動を、嘲笑うかのように笑みを浮かべていた。
戻ったところでどうすることも出来ない。そしてシュユーという男が、最早使いものにならなくなったであろうことも、彼は理解している。絶望を前に膝を着くか、怒りに身を包みこの場へ戻るか。しかし、それも時既に遅し。
ロロネー自身、そして最高の武力であるハオランがこの男の物となっているのに対し、チン・シー側は彼女自身とシンの回復を行なっていた船員二人、そしてロロネーの知らぬ存在が二人。
数で優っているものの、ロロネーの表情からは余裕が伺える。再び戦線に復帰できるまでに回復したシンと、船員の二人が戦闘態勢に入り、互いの出方を伺う。
暫しの静寂を経て、初めに動き出したのはチン・シーだった。シン達は元より、彼女の動きをサポートするように戦う技術が求められており、その動きによって戦い方を変える動きをとるつもりだった。
彼女はロロネーではなく、ハオランに向けて動き出す。元より彼と接触しリンクすることが目的であったことを考えれば、当然といった動き。それを予測出来ないロロネーではなかった。
チン・シーの前に立ちはだかるように前に出て来るロロネーに対し、船員の二人がそれを阻止しようと攻撃を仕掛ける。だが、ロロネーは亡霊達と同じように身体を透過させると、二人を無視してチン・シーへ斬りかかる。
ロロネーの鋭い刃が迫る中、それでも足を止めることなく向かっていくチン・シー。ハオランから離れるように回避しなければ斬られるという、誘導するかのような男の斬撃に敢えて突っ込んでいく。
刃が彼女の肌に触れようかというギリギリのところで、チン・シーは前方へ滑り込み低い態勢で潜り抜けると、そのまま床の中へと沈んでいったのだ。この場に妖術師はいない筈。目の前で起きた想定外の出来事に、思わず目を見開くロロネー。
だがチン・シーの身体は床に消えたというよりも、自身の影の中に落ちていったという方が的確だろう。それもその筈。彼女はシンのスキル“潜影“で一気にハオランとの距離を詰めたのだ。
背後へ走り抜けるチン・シーへ振り返るロロネー。すぐさま後を追おうと下半身を霧に変え飛んで行こうとするも、その身体は何かにつっかえているかのように動かない。
自身の身に起きている異変に、足元を確認するロロネー。すると男の目に映ったのは、複数の影がロロネーの影を縛り付けるように纏わり付いている光景だった。妖術とは明らかに違う攻撃に、何者の仕業かと辺りを見渡す。
そこで思い出したのが、この戦場に迷い込んでいる招かれざる者がいること。首をぐるりと回し、その者の姿を捉える。そこには影を操るシンが、してやったりといった表情で男を見ていた。
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