1,533 / 1,646
音と影
しおりを挟む
月光写譜を完走する事がクリストフの目的。それが達成される事で、例えシンとの戦闘で敗北しようとも、消滅する前であれば実質的にクリストフの勝利が確定する。
つまり、クリストフの勝利条件はシンを消滅させるか、演奏を完走させる事となる。それに引き換えシンの勝利条件は、単純にクリストフの消滅のみとなる。
条件が一つに次点で不利にも感じられるが、実際はクリストフだけでも消滅させられれば、彼が使役しているアンナ達は自ずとこの世界に留まれなくなり消えていく事になる。
クリストフは条件が二つあるが故に戦略的な戦い方ができ、シンはクリストフだけを狙えばいいという単純な勝利条件という事で、目標が絞れるという点ではシンの方が戦闘に集中出来るだろう。
「わ・・・私は傍観者でいよう。どの道、私に戦闘能力はない・・・。君達の勝敗に託すとするよ」
マティアス司祭は二人から距離を取り、礼拝堂の隅へ移動して勝敗の行方を見守ることとなった。勝利条件にマティアス司祭の生死は関係ない。だが、クリストフの動揺を誘うのであれば、シンにとって彼の使い道は確かに存在する。
しかしそれではまるで、人質を取る悪役と何ら変わらない。だが自分や仲間達の命が掛かっているともなれば、手段を選んでなどいられない。僅かながら、側から見ればみっともない手段に出る悪役の気持ちが分かった様な気がしたシンだった。
ただ今だけは、クリストフを倒し彼らを取り巻く異変の真実を知る為、全力で迎え撃つ事に精魂を注ぐべきだろう。演奏の時間もある為、のんびりともしていられないシンは、早速クリストフへの攻撃を始める。
戦闘体勢のまま向き合う二人。すると、クリストフの近くにあった椅子の影から黒いものが床を走り、クリストフの影を捕える。動き出す前から既に戦いは始まっていたのだ。
シンが踏み込むと同時に動き出す二人。しかし実際に動けたのはシンだけだった。クリストフは気持ちこそ前のめりになるも、身体がそれに付いてこず動きが一瞬止まる。
「ッ!?」
視線を床に移したクリストフが見たのは、自分の影に幾つもの影が繋がれているという光景だった。
「小癪な真似をッ・・・!」
クリストフの頭の周りに飛ぶ音のシャボン玉の一つが光だし、小刻みに震え出す。すると彼にだけ聞こえる様な音で、ヘヴィメタル風にアレンジされたバッハの曲が流れ出した。
音楽の力で自己強化をしたクリストフは、そのツバキと変わらぬ小さな身体には似つかわしくない力で、シンの影による拘束を引き千切り動き出す。
既に目の前まで近づき、床を滑らす様に剣先を低く構えたシンの短剣がクリストフの顔面を狙い振り上げられる。影の拘束から解放されたクリストフは、それを紙一重のところで躱すと、カウンターで彼に渾身の拳を腹部へとお見舞いする。
しかしクリストフの拳は実体を捉える事はなく、空を切るように空振りした。目を見開いて驚くクリストフの背後に、静かに息を殺したシンが現れ手にした短剣を彼の背中に突き立てる。
だがクリストフもまた、シンにはない便利な能力によって彼の一撃を受け止めていた。シンが突き立てた剣先は、クリストフの背中の衣服こそ貫いているものの、その身体に突き刺さる事はなかった。
まるで金属のように固い何かが、身体に突き刺さるのを拒んでいる。異様な光景に思わず手元を確認するシンに、クリストフの裏拳が襲い掛かる。こちらもそれを辛うじて躱すと、一旦距離を置く為に後退する。
「随分と奇妙な身体をしているな・・・。何かのスキルか?」
「曲によるものですよ。俺は音楽を聴く事で、己の肉体強化や精神状態の維持をしている。今の俺は黒鉄のように強固で強烈なパワーを得ているッ!」
クリストフは体勢を低くし、強化された指先を床に突き刺すと、地面ごと床を捲り上げてシンの方へと押し倒すように瓦礫の壁を倒した。互いの姿がクリストフの持ち上げた地面により遮られる。
シンがこれを迂回して避けるには、礼拝堂の横幅はやや狭い。壁の向こう側で拳に力を溜めたクリストフは、その怪力で持ち上げた地面の壁を粉々に打ち砕き、向こう側へと弾丸の様な瓦礫の弾を散弾銃のように撃ち放つ。
「また消えた・・・?」
壁が打ち砕かれ、向こう側の視界が開けるも、何処を探してもシンの姿は見当たらなかった。また不意打ちを仕掛けて来るのだろうと考えたクリストフは、頭の周りで音楽を奏でるシャボン玉を切り替える。
今度は別のシャボン玉が振動し始めると、クリストフは目を閉じて落ち着いた様子のまま、瓦礫が飛び散る中で立ち尽くした。
あからさまな隙を見せるクリストフに警戒心を強めたシンは、接近攻撃をやめて投擲用の武器へと切り替える。そして素早く移動しながら、なるべく色んな角度、色んな方向から攻撃を仕掛ける為、投擲武器の幾つかにワイヤーを仕掛けた。
すると、やはりクリストフはシンの攻撃に対する対策を講じていた様で、流れるような身のこなしで彼の投擲を見事に躱していく。強靭な肉体になっていたと思っていたシンには予想外の展開だったが、作戦に変更はなくクリストフの躱した幾つかの短剣やナイフはワイヤーによって起動を変え、絡み合うように包囲網を展開する。
その場で避けた時点でクリストフの逃げ場は失われていた。周囲に展開されるワイヤーが、退路を断ちながらクリストフへと近づく。
だが彼は地面に落ちたシンの投擲武器を何本か拾い上げると、真っ直ぐ歩きながらその投擲武器を投げ始める。すると投擲武器がワイヤーの軌道を変えて、クリストフが抜け出す道を作り出していた。
「なッ・・・!?未来視でもしているのか!?」
見事なまでの脱出を果たしたクリストフは、今度はそのワイヤーを拾い上げると、絡まる別のワイヤーの軌道を操り、全く同じ包囲網をシンへと跳ね返してきた。
「未来視なんてものじゃない。空気と風の流れを読んで予測し、回避不可能なものは振動で跳ね除ける。ただそれだけ・・・」
先程とは別の能力の解説。ここで初めてシンは、クリストフの頭の周りにあるシャボン玉の役割について気付き始めた。よく見ると、先程まで振動していたシャボン玉とは違うシャボン玉が僅かに光り、振動している。
それを見極める事が出来れば、クリストフが今どの状態変化にあるのかが分かるのではないか。だがその変化を見極めるのは容易な事ではなかった。何しろ彼の周りにあるシャボン玉は、ただでさえ視認しづらく、殆ど見た目上の違いなど無かったからだ。
ただ先程までの強化状態とは別の位置のシャボン玉が振動していた。それぐらいの変化でしか見極めることが出来なかったが、もう一つだけシンにも分かる違いがあった。
それはクリストフに接近した際の、音の違いだった。
つまり、クリストフの勝利条件はシンを消滅させるか、演奏を完走させる事となる。それに引き換えシンの勝利条件は、単純にクリストフの消滅のみとなる。
条件が一つに次点で不利にも感じられるが、実際はクリストフだけでも消滅させられれば、彼が使役しているアンナ達は自ずとこの世界に留まれなくなり消えていく事になる。
クリストフは条件が二つあるが故に戦略的な戦い方ができ、シンはクリストフだけを狙えばいいという単純な勝利条件という事で、目標が絞れるという点ではシンの方が戦闘に集中出来るだろう。
「わ・・・私は傍観者でいよう。どの道、私に戦闘能力はない・・・。君達の勝敗に託すとするよ」
マティアス司祭は二人から距離を取り、礼拝堂の隅へ移動して勝敗の行方を見守ることとなった。勝利条件にマティアス司祭の生死は関係ない。だが、クリストフの動揺を誘うのであれば、シンにとって彼の使い道は確かに存在する。
しかしそれではまるで、人質を取る悪役と何ら変わらない。だが自分や仲間達の命が掛かっているともなれば、手段を選んでなどいられない。僅かながら、側から見ればみっともない手段に出る悪役の気持ちが分かった様な気がしたシンだった。
ただ今だけは、クリストフを倒し彼らを取り巻く異変の真実を知る為、全力で迎え撃つ事に精魂を注ぐべきだろう。演奏の時間もある為、のんびりともしていられないシンは、早速クリストフへの攻撃を始める。
戦闘体勢のまま向き合う二人。すると、クリストフの近くにあった椅子の影から黒いものが床を走り、クリストフの影を捕える。動き出す前から既に戦いは始まっていたのだ。
シンが踏み込むと同時に動き出す二人。しかし実際に動けたのはシンだけだった。クリストフは気持ちこそ前のめりになるも、身体がそれに付いてこず動きが一瞬止まる。
「ッ!?」
視線を床に移したクリストフが見たのは、自分の影に幾つもの影が繋がれているという光景だった。
「小癪な真似をッ・・・!」
クリストフの頭の周りに飛ぶ音のシャボン玉の一つが光だし、小刻みに震え出す。すると彼にだけ聞こえる様な音で、ヘヴィメタル風にアレンジされたバッハの曲が流れ出した。
音楽の力で自己強化をしたクリストフは、そのツバキと変わらぬ小さな身体には似つかわしくない力で、シンの影による拘束を引き千切り動き出す。
既に目の前まで近づき、床を滑らす様に剣先を低く構えたシンの短剣がクリストフの顔面を狙い振り上げられる。影の拘束から解放されたクリストフは、それを紙一重のところで躱すと、カウンターで彼に渾身の拳を腹部へとお見舞いする。
しかしクリストフの拳は実体を捉える事はなく、空を切るように空振りした。目を見開いて驚くクリストフの背後に、静かに息を殺したシンが現れ手にした短剣を彼の背中に突き立てる。
だがクリストフもまた、シンにはない便利な能力によって彼の一撃を受け止めていた。シンが突き立てた剣先は、クリストフの背中の衣服こそ貫いているものの、その身体に突き刺さる事はなかった。
まるで金属のように固い何かが、身体に突き刺さるのを拒んでいる。異様な光景に思わず手元を確認するシンに、クリストフの裏拳が襲い掛かる。こちらもそれを辛うじて躱すと、一旦距離を置く為に後退する。
「随分と奇妙な身体をしているな・・・。何かのスキルか?」
「曲によるものですよ。俺は音楽を聴く事で、己の肉体強化や精神状態の維持をしている。今の俺は黒鉄のように強固で強烈なパワーを得ているッ!」
クリストフは体勢を低くし、強化された指先を床に突き刺すと、地面ごと床を捲り上げてシンの方へと押し倒すように瓦礫の壁を倒した。互いの姿がクリストフの持ち上げた地面により遮られる。
シンがこれを迂回して避けるには、礼拝堂の横幅はやや狭い。壁の向こう側で拳に力を溜めたクリストフは、その怪力で持ち上げた地面の壁を粉々に打ち砕き、向こう側へと弾丸の様な瓦礫の弾を散弾銃のように撃ち放つ。
「また消えた・・・?」
壁が打ち砕かれ、向こう側の視界が開けるも、何処を探してもシンの姿は見当たらなかった。また不意打ちを仕掛けて来るのだろうと考えたクリストフは、頭の周りで音楽を奏でるシャボン玉を切り替える。
今度は別のシャボン玉が振動し始めると、クリストフは目を閉じて落ち着いた様子のまま、瓦礫が飛び散る中で立ち尽くした。
あからさまな隙を見せるクリストフに警戒心を強めたシンは、接近攻撃をやめて投擲用の武器へと切り替える。そして素早く移動しながら、なるべく色んな角度、色んな方向から攻撃を仕掛ける為、投擲武器の幾つかにワイヤーを仕掛けた。
すると、やはりクリストフはシンの攻撃に対する対策を講じていた様で、流れるような身のこなしで彼の投擲を見事に躱していく。強靭な肉体になっていたと思っていたシンには予想外の展開だったが、作戦に変更はなくクリストフの躱した幾つかの短剣やナイフはワイヤーによって起動を変え、絡み合うように包囲網を展開する。
その場で避けた時点でクリストフの逃げ場は失われていた。周囲に展開されるワイヤーが、退路を断ちながらクリストフへと近づく。
だが彼は地面に落ちたシンの投擲武器を何本か拾い上げると、真っ直ぐ歩きながらその投擲武器を投げ始める。すると投擲武器がワイヤーの軌道を変えて、クリストフが抜け出す道を作り出していた。
「なッ・・・!?未来視でもしているのか!?」
見事なまでの脱出を果たしたクリストフは、今度はそのワイヤーを拾い上げると、絡まる別のワイヤーの軌道を操り、全く同じ包囲網をシンへと跳ね返してきた。
「未来視なんてものじゃない。空気と風の流れを読んで予測し、回避不可能なものは振動で跳ね除ける。ただそれだけ・・・」
先程とは別の能力の解説。ここで初めてシンは、クリストフの頭の周りにあるシャボン玉の役割について気付き始めた。よく見ると、先程まで振動していたシャボン玉とは違うシャボン玉が僅かに光り、振動している。
それを見極める事が出来れば、クリストフが今どの状態変化にあるのかが分かるのではないか。だがその変化を見極めるのは容易な事ではなかった。何しろ彼の周りにあるシャボン玉は、ただでさえ視認しづらく、殆ど見た目上の違いなど無かったからだ。
ただ先程までの強化状態とは別の位置のシャボン玉が振動していた。それぐらいの変化でしか見極めることが出来なかったが、もう一つだけシンにも分かる違いがあった。
それはクリストフに接近した際の、音の違いだった。
0
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―
山田 武
ファンタジー
今よりも科学が発達した世界、そんな世界にVRMMOが登場した。
Every Holiday Online 休みを謳歌できるこのゲームを、俺たち家族全員が始めることになった。
最初のチュートリアルの時、俺は一つの願いを言った――そしたらステータスは最弱、スキルの大半はエラー状態!?
ゲーム開始地点は誰もいない無人の星、あるのは求めて手に入れた生産特化のスキル――:DIY:。
はたして、俺はこのゲームで大車輪ができるのか!? (大切)
1話約1000文字です
01章――バトル無し・下準備回
02章――冒険の始まり・死に続ける
03章――『超越者』・騎士の国へ
04章――森の守護獣・イベント参加
05章――ダンジョン・未知との遭遇
06章──仙人の街・帝国の進撃
07章──強さを求めて・錬金の王
08章──魔族の侵略・魔王との邂逅
09章──匠天の証明・眠る機械龍
10章──東の果てへ・物ノ怪の巫女
11章──アンヤク・封じられし人形
12章──獣人の都・蔓延る闘争
13章──当千の試練・機械仕掛けの不死者
14章──天の集い・北の果て
15章──刀の王様・眠れる妖精
16章──腕輪祭り・悪鬼騒動
17章──幽源の世界・侵略者の侵蝕
18章──タコヤキ作り・幽魔と霊王
19章──剋服の試練・ギルド問題
20章──五州騒動・迷宮イベント
21章──VS戦乙女・就職活動
22章──休日開放・家族冒険
23章──千■万■・■■の主(予定)
タイトル通りになるのは二章以降となります、予めご了承を。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる