隊長さんとボク

ばたかっぷ

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一話


ピチチチチ……

窓から射し込む朝の陽射しに、ゆっくりと目を開ける。

「きゅ~う…っ」

寝床の上で前足をぐーっと伸ばして、頭をぷるぷると振った。

「きゅあ~(ん~よく寝たあ)」

寝床から飛び下りて、毛繕いをはじめる。今日は隊長さんに会える日だから、念入りに整えなくっちゃねっ。

ぺろぺろしてたら扉が開いて、シーグさんが顔を見せた。

「おはようエナ、今日は早起きだね」

「きゅっ!(うんっ!だって今日はお城に行く日だもん)」

「ふふっ、早くカイゼル侯に逢いたくて堪らない様子だね。じゃあ朝食を食べたら出掛けようか」

「きゅ~っ!(わーいっ!)」

部屋を出て、シーグさんの後を足取りも軽くついて歩く。ボクの機嫌を表すように、軽快にパタパタと左右に揺れるふわふわのしっぽ。

うふふうふふ。

隊長さんに会うのは10日振りだよ~。嬉しいな嬉しいな。
早く会いたいよ~っ。

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