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第38話「元最強陰陽師、最強陰陽師に戻る」
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銀色の渦を抜けた先は、よく見慣れた俺の部屋だった。
カナデに半ば投げ飛ばされるようにして押し出されたのと、魔王の眷属との戦いによる怪我と体力の消耗のため、元の世界に戻った時に倒れこんでしばらく動くことが出来なかった。
久しぶりの畳の感触が心地よかった。
気が遠くなりそうになりながらもその誘惑に耐えていると、すぐに周りに人が集まってくる気配がし、魔術が発動するのが感じられる。
すると、鉛の様に重かった体が嘘のように軽くなり、気だるかった精神も覚醒した。
「おじい様、只今帰りました。ご心配をおかけして申し訳ありません」
「よく帰ったな、アツヤ。酷い怪我をしているようだが、無事帰ってくれて何よりだ」
顔を上げるとすぐそこに祖父の九頭刃セイヤが心配そうに立っていた。その他にも姉のコマチやその婚約者の蘆屋、そして一門の主だった者が取り巻いている。彼らの回復魔術で助かったらしい。
帰還の挨拶もそこそこに要件を伝えることにする。再会の喜びを伝えたいのは山々だが、そうも言ってられる状況ではない。
「継承の儀は?」
「心配するな。まだ星震は継承の儀を行うのに問題ない配置だ。もう少し遅れていたら次の機会はかなり先だったがな。儀式はすぐにでも出来るように準備して、お前がいなくても出来る分は終わらせている。後はお前が身を清めて儀式の間に行けば、10分とかからずに終了するだろう」
「そうですか。周到な準備ありがとうございます。すぐにでも執り行いたいのですが、同時に一門衆に準備を整えさせておいて下さい」
「準備? 儀式の準備は全て整っているぞ。特に不足はないが……」
祖父は訝しげな様子だ。異世界から戻って来たばかりの孫が、妙な事を言い出したので不思議に思っているのだろう」
「儀式の準備ではありません。異世界に渡り魔王を討伐するための戦支度です」
「異世界に渡る? 魔王? 何を言っているのだ?」
祖父、そしてこの場にいる陰陽道一門の主だったメンバーに、さっきまで俺がいた異世界の惨状について聞かせた。異世界では今まさに魔王が復活したばかりであり、今すぐに何とかしなければ世界が崩壊してしまうかもしれないということをだ。
「しかし、アツヤ殿。確かにそれは惨い状況かもしれませんが、異世界の出来事にすぎないのでは? 元よりその世界とこの世界は関係のない事。ならば放っておいても良いのでは?」
「その通りです。あえて火中の栗を拾いに行くこともありますまい」
俺の意見に皆反対の様である。
当然だろう。俺はあの世界で僅かな時ではあるが過ごし、色んな人達と仲良くなっている。そしてあの世界を救いたいと心の底から思っているが、この気持ちを他人と共有するのは無理だろう。しかも、強敵が待ち構えているとすればなおさらだ。
「皆がそう思うのは、当然の事だ。しかし、聞いて欲しい。あの世界の魔術は我ら陰陽道を学ぶ者の偉大なる先人、安倍晴明が協力して発達したものなのだ。つまり、あの世界の魔術師は我らの遠い同胞とも言える」
あの世界では陰陽道自体は廃れているが、俺の言葉に嘘はない。彼らは安倍晴明から学んだ事を今にも形を変えて伝えており、魔術の研究では漢字も使用されている。
それを聞いた。一門衆が少し騒がしくなった。全くの無関係と思っていた世界が、自分たちと関りがあると知って動揺しているようだ。
魔術師は同胞を大切にする。陰陽道や修験道などそれぞれの魔術流派内の結束は当然ながら固い。そして、例え他の流派であっても流派同士の利害に影響がなければ、魔術師同士で協力し合うものなのだ。どの魔術師も自分の流派が一番と思っているため、いがみ合うことが多いものだが、根底には同じ魔術師同士という意識があり、最終的には助け合うからこそ一般人に魔術の存在を知られずにやってこれたのだ。
反対意見が揺らいできたようなので、更に続けることにする。
「先ほど、魔王は復活したばかりだ言ったが、異世界でかつてこの魔王をその身を挺して倒した人間がいる。皆も知っている俺の父だ。父は何故失踪したのか、誰も知らなかったが実は異世界に迷い込み、そこで人々を守るために魔王に単身戦いを挑み、そこで相打ちになったのだ」
「なんですと!」
一門衆の中でも、特に年配者が大きく反応した。父さえ生きていれば今頃九頭刃家の当主となり、陰陽師の一門を率いていたのは父だったはずなのだ。父は幼い頃から優れた力を発揮していたため、周囲から将来を嘱望されていた。俺も同じように幼い頃から将来を嘱望されていたが、それには父と重ねて見ているようなところがあるのだ。
「一門の当主となるべき人間が、魔王のせいで命を落としたのだ。そしてそいつが今のうのうと生き返っている。これを黙って見過ごすことが出来るのか?」
「出来ぬ!」
「報復だ!」
「魔王滅ぶべし!」
完全に潮目が変わった。皆の目に戦意が満ち溢れている。
「おじい様。そういう訳です。よろしいでしょうか?」
これまで何も言わずに見守っていた祖父に尋ねてみた。ここで祖父がどう言おうと俺の決意が変わらないのだが、現在の当主の意見は皆の士気を左右する。
「構わん。好きにやるが良い。もうすぐお前が当主なのだ。その決心に逆らう気はない」
祖父は控えめに同意を表明した。しかし、本心では息子の報復のために魔王を討伐したいという意思が隠されているのが感じ取れる。身内の事だからこそ、抑制的にあらねばならないと心得ているのだろう。流石数十年に渡って九頭刃家の当主として陰陽道のみならず世界の魔術師を率いていた人物だ。
今回は俺の意思で好き勝手にやらせてもらったが、これより先は見習わなければならないと心に誓った。
「それでは継承の儀を執り行うとしよう。そうでなければ戦う事もできぬだろう」
皆の意思がまとまったところで、継承の儀を行うことになった。
これによって俺が当主としての力を継承することで、当主にしか使用できない強力な魔道具や、一門衆の魔力を一つにまとめて行使する強力な魔術等が使用可能になるのだ。
九頭刃家と陰陽道の名に賭けて必ず魔王を滅ぼす。そう誓って儀式に臨むことにした。
カナデに半ば投げ飛ばされるようにして押し出されたのと、魔王の眷属との戦いによる怪我と体力の消耗のため、元の世界に戻った時に倒れこんでしばらく動くことが出来なかった。
久しぶりの畳の感触が心地よかった。
気が遠くなりそうになりながらもその誘惑に耐えていると、すぐに周りに人が集まってくる気配がし、魔術が発動するのが感じられる。
すると、鉛の様に重かった体が嘘のように軽くなり、気だるかった精神も覚醒した。
「おじい様、只今帰りました。ご心配をおかけして申し訳ありません」
「よく帰ったな、アツヤ。酷い怪我をしているようだが、無事帰ってくれて何よりだ」
顔を上げるとすぐそこに祖父の九頭刃セイヤが心配そうに立っていた。その他にも姉のコマチやその婚約者の蘆屋、そして一門の主だった者が取り巻いている。彼らの回復魔術で助かったらしい。
帰還の挨拶もそこそこに要件を伝えることにする。再会の喜びを伝えたいのは山々だが、そうも言ってられる状況ではない。
「継承の儀は?」
「心配するな。まだ星震は継承の儀を行うのに問題ない配置だ。もう少し遅れていたら次の機会はかなり先だったがな。儀式はすぐにでも出来るように準備して、お前がいなくても出来る分は終わらせている。後はお前が身を清めて儀式の間に行けば、10分とかからずに終了するだろう」
「そうですか。周到な準備ありがとうございます。すぐにでも執り行いたいのですが、同時に一門衆に準備を整えさせておいて下さい」
「準備? 儀式の準備は全て整っているぞ。特に不足はないが……」
祖父は訝しげな様子だ。異世界から戻って来たばかりの孫が、妙な事を言い出したので不思議に思っているのだろう」
「儀式の準備ではありません。異世界に渡り魔王を討伐するための戦支度です」
「異世界に渡る? 魔王? 何を言っているのだ?」
祖父、そしてこの場にいる陰陽道一門の主だったメンバーに、さっきまで俺がいた異世界の惨状について聞かせた。異世界では今まさに魔王が復活したばかりであり、今すぐに何とかしなければ世界が崩壊してしまうかもしれないということをだ。
「しかし、アツヤ殿。確かにそれは惨い状況かもしれませんが、異世界の出来事にすぎないのでは? 元よりその世界とこの世界は関係のない事。ならば放っておいても良いのでは?」
「その通りです。あえて火中の栗を拾いに行くこともありますまい」
俺の意見に皆反対の様である。
当然だろう。俺はあの世界で僅かな時ではあるが過ごし、色んな人達と仲良くなっている。そしてあの世界を救いたいと心の底から思っているが、この気持ちを他人と共有するのは無理だろう。しかも、強敵が待ち構えているとすればなおさらだ。
「皆がそう思うのは、当然の事だ。しかし、聞いて欲しい。あの世界の魔術は我ら陰陽道を学ぶ者の偉大なる先人、安倍晴明が協力して発達したものなのだ。つまり、あの世界の魔術師は我らの遠い同胞とも言える」
あの世界では陰陽道自体は廃れているが、俺の言葉に嘘はない。彼らは安倍晴明から学んだ事を今にも形を変えて伝えており、魔術の研究では漢字も使用されている。
それを聞いた。一門衆が少し騒がしくなった。全くの無関係と思っていた世界が、自分たちと関りがあると知って動揺しているようだ。
魔術師は同胞を大切にする。陰陽道や修験道などそれぞれの魔術流派内の結束は当然ながら固い。そして、例え他の流派であっても流派同士の利害に影響がなければ、魔術師同士で協力し合うものなのだ。どの魔術師も自分の流派が一番と思っているため、いがみ合うことが多いものだが、根底には同じ魔術師同士という意識があり、最終的には助け合うからこそ一般人に魔術の存在を知られずにやってこれたのだ。
反対意見が揺らいできたようなので、更に続けることにする。
「先ほど、魔王は復活したばかりだ言ったが、異世界でかつてこの魔王をその身を挺して倒した人間がいる。皆も知っている俺の父だ。父は何故失踪したのか、誰も知らなかったが実は異世界に迷い込み、そこで人々を守るために魔王に単身戦いを挑み、そこで相打ちになったのだ」
「なんですと!」
一門衆の中でも、特に年配者が大きく反応した。父さえ生きていれば今頃九頭刃家の当主となり、陰陽師の一門を率いていたのは父だったはずなのだ。父は幼い頃から優れた力を発揮していたため、周囲から将来を嘱望されていた。俺も同じように幼い頃から将来を嘱望されていたが、それには父と重ねて見ているようなところがあるのだ。
「一門の当主となるべき人間が、魔王のせいで命を落としたのだ。そしてそいつが今のうのうと生き返っている。これを黙って見過ごすことが出来るのか?」
「出来ぬ!」
「報復だ!」
「魔王滅ぶべし!」
完全に潮目が変わった。皆の目に戦意が満ち溢れている。
「おじい様。そういう訳です。よろしいでしょうか?」
これまで何も言わずに見守っていた祖父に尋ねてみた。ここで祖父がどう言おうと俺の決意が変わらないのだが、現在の当主の意見は皆の士気を左右する。
「構わん。好きにやるが良い。もうすぐお前が当主なのだ。その決心に逆らう気はない」
祖父は控えめに同意を表明した。しかし、本心では息子の報復のために魔王を討伐したいという意思が隠されているのが感じ取れる。身内の事だからこそ、抑制的にあらねばならないと心得ているのだろう。流石数十年に渡って九頭刃家の当主として陰陽道のみならず世界の魔術師を率いていた人物だ。
今回は俺の意思で好き勝手にやらせてもらったが、これより先は見習わなければならないと心に誓った。
「それでは継承の儀を執り行うとしよう。そうでなければ戦う事もできぬだろう」
皆の意思がまとまったところで、継承の儀を行うことになった。
これによって俺が当主としての力を継承することで、当主にしか使用できない強力な魔道具や、一門衆の魔力を一つにまとめて行使する強力な魔術等が使用可能になるのだ。
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