悪役令嬢の兄に転生した俺、なぜか現実世界の義弟にプロポーズされてます。

ちんすこう

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28【俺の記憶2】



 十年前に俺の新しい父親になった人は、笑顔が美しい人だった。

 その人の子供だといって連れてこられた男の子は、父親そっくりの綺麗な顔をしていた。
 だけど、表情がなく冷たい目をした奴だったので、『あまり似ていない』と思った覚えがある。

 それも家族になって月日が経つと、義弟の顔にも笑顔が浮かぶようになり、やっぱり親子なんだなぁと思った。


 だが、年月を経るごとに家庭から笑顔が消えていき、笑い声の絶えなかった家には代わりに両親の諍いの声が響くようになっていた。


「なんであいつは帰ってこないのよ!!!」

 夜遅くに帰ってきた母さんが、空っぽのリビングを見て癇癪を起こす。
 すると俺は自分の部屋で、あぁまた始まったな、と当たり前のように思う。

「あの女か!!」

 ガシャアンと激しい音が鳴って、壁を蹴りつける衝撃が伝わった。
 机で課題を解いていた俺は、スマホで時間を確認して溜め息をつく。日付が変わる直前だ。
 ――気が向かないけど、行くしかない。

 部屋を出ると、家じゅうのものに当たり散らかしている母さんがいた。俺が近付いてきたことに気付いた様子はなく、後ろから「母さん」と呼ぶと華奢な肩がはねる。


「母さん、そのへんにしとけよ。近所迷惑だろ」
「ゆう……?
 なんでアンタがそんなこと言うの。アンタ母さんの味方じゃないの!?」
「味方とか、そういう話じゃなくって」


 薄い背中がこっちを振り向き、やつれた顔が俺を見上げた。


「夜中に騒いだら駄目だろ。
 ……父さんが帰ってこないなんていつものことだし」
「うるさい!」


 母さんが目を吊り上げ、手近にあったマグカップを掴んで投げつけてくる。それを顔に喰らいそうになるが――カップは、突然出てきた腕に弾かれた。

 自分の手で顔をかばおうとしていた俺は、横を振り向く。


「奏」

「兄ちゃん。大丈夫?」


 騒ぎを聞きつけて奥の部屋から出てきた弟が、俺の隣に立っていた。
 奏は腕を出したまま、荒く息を吐いている母さんを見据える。


「母さん。危ないよ」

「奏くん!」


 疲れ切った顔にあからさまな喜びが浮かんで、駆け寄ってきた。


「っ」

「奏くん、ごめんね。騒がしかった?」


 俺が見えなくなったように肩で突き飛ばして、奏の前に躍り出る。
 一方の奏は硬い表情だったが、母さんは構わずその手を取った。


「やだ、汚れちゃったね。洗濯しておくから服を脱いで」


 部屋は惨憺たるありさまなのに、明るい笑顔が不自然だった。
 Tシャツの裾を引かれて、奏は静かに首を振る。


「いい。自分でやるから」


 奏は母さんから視線を逸らして、床に目を落とした。


「それより、これ。
 片付けなきゃ……ひどいことになってるよ」

「ああ、そうね。ごめんなさい。ちゃんと私がやっておくから」


 母さんは笑みを張りつけたまま俺の横を通り抜けて、キッチンに雑巾を取りにいく。
 奏はその間に俺に目配せをして、先にリビングを離れた。


◇◇◇


 義理の父親は奏と似て、笑顔の美しい人だった。

 けれどそれも数年のうちに見られなくなっていき、家族――とくに母さんに向けられるのは、嫌悪や侮蔑の顔ばかりになっていった。

 『その日』も珍しく全員が揃った食卓で喧嘩が始まり、義父は食事の途中で席を立った。


「やってられない。僕は出ていく」
「何言ってんのよ!
 できるわけないでしょ、そんなバカなこと!」


 母さんはヒステリックに食い下がったが、義父は怯みもせず身支度を始める。
 それを見ると、怒っていた顔が急に弱気になって、床に膝をつきながら縋った。


「え。嘘でしょう? 待って……行かないで……」


 足にしがみついてくる母さんを、義父は足蹴にして追い払う。
 短く悲鳴を上げて床に倒された妻に見向きもせず、家を出ていった。

 置いていかれた母さんは両目を零れ落ちんばかりに見開き、喉が張り裂けそうな絶叫を上げる。
 みじめな姿をさらす母親に、俺は唇を噛んだ。


「――兄ちゃん」


 その唇にふっと触れるものがあって、俯いていた顔を上げた。
 隣に座っていた奏が親指で俺の口に触れて、覗き込んできている。


「噛んだら切れちゃうよ」
「……ああ」


 何度もこの家を出ていこうと考えた。
 縁を切れば、いい年をして落ち着かない親の事情に振り回されることもなくなる。

 でも、奏がいるから……。

 俺に向けられている、ひどく心配そうな瞳を見つめて苦笑する。

「大丈夫だよ」

 二人でいれば、まだ平気。
 それがあまりに楽観的すぎる甘い考えだったと知るのは、その日の深夜のことだった。


◇◇◇


 課題を終えて、寝支度も済ませた俺は、水を飲んでから部屋に戻ろうとした。
 キッチンから自室までの短い廊下を歩いていたとき、声が聞こえた。


「…………?」


 リビング側から見て左手前が俺、右の奥側が奏の部屋になっている。
 奏の部屋で誰かが声を荒らげていて、中の物が落ちる音がした。

 話し声は――ひとりじゃない。

 それに気付いたときには、俺は奏の部屋のドアを開けていた。


「――何やってんの」


 視界がちらつく。
 そこにいた母の顔が黒塗りになったり、ぐしゃぐしゃに潰れたり、不安定にゆらめく。

 中の光景は。

 ベッドに押し倒された奏の上に、下着姿の母が跨っていた。


「母さん、やめて」

「奏くん。
 お父さんがいけないのよ?
 私を愛してるって言ってくれたのに、よその雌豚のところなんて行って……でも、奏くんは違うよね?」

「母さん」

「償って」


 奏は声を震わせて、相手の体に触れることもできず硬直していた。


「無視してんじゃねぇよ。何やってんだって訊いてんの」

「奏くん」


 俺が声をかけても、母は耳に入っていないかのように奏の首に腕を回す。義父によく似た奏の顔を愛おしげに撫でて、唇を寄せた。

 奏と視線が交わる。
 弟は青ざめて、色を失った唇で――嫌だ、と声もなく言った。

「――ぎゃっ!」

 俺は一歩でベッドの傍まで近付き、母の肩を思いきり引く。バランスを崩してよろめいたその頬を、平手で張った。

「俺にこんなことさせないでくれよ」
「なっ……!? ゆう!!」

 やっと俺を見た瞳が、ぎゅっと引き絞られる。
 そこに浮かんだのが激しい憎悪の色だったことに心臓を握り潰される気持ちになりながら、奏と引き離した。

「離してよ! 邪魔しないで!」
「どうかしてるよ、あんた。病院行こう」

 「離せ」と暴れる母の体を抑えて、いまだにベッドの上で呆然としている奏を見遣る。

「おい」
「……あ」
「おいって。無事か、奏」

 小さく首を振る奏に頷いて、泣き叫ぶ母を顎でしゃくる。

「母さんを自分の部屋に連れていくから、お前はここにいろ。落ち着くまで何もしなくていい」
「兄ちゃん……」
「大丈夫だから」

 油断した隙に母さんが駆け出して、部屋のバルコニーに向かった。

「母さん!」
「ほっといてよぉ!!」

 温かい季節で、開けっぱなしだった窓から飛び出そうとする。
 死に物狂いで暴れる母と揉み合いになって、部屋の外に出た。

「奏くんまで私を見てくれないんだわ! 死にたい、もう死にたい!」
「なんで奏に絡むんだ、いい加減にしろよ! ――っ!」

 母は俺の手に思いきり爪を立てて切り裂く。痛みが走って血が滲んでも、手を放すわけにはいかない。
 目を剥いた彼女は、俺の胸を殴りつけながら叫んだ。


「アンタ、嫌なのよ!
 だんだんあの人に似てきて――私を見下した目で見て!」


 あの人、とは、俺の実の父親のことだろう。
 自分が奏より蔑ろにされているのにはうすうす勘づいていたが、それを聞いて納得した。


「俺にはそんなつもりない。顔が似るなんて仕方ないことで」
「こうなるって分かってたら生まなかったのに!!」
「なっ……」


 ひどい興奮状態で放たれた言葉だ。

 こんなの正気じゃない。きっと、本音なんかじゃ……。

 そう思っても、割り切れない。
 震える手で母さんの腕を握り締めていると、奏が立ってゆっくりと寄ってくる。


「奏く……」


 短く鋭い音が響いて、母さんの頭が揺れる。

 何を――と俺の思考も停止する。
 ややあって、さっきと反対の頬を奏がぶったんだと悟った。


 奏は、薄い茶色の瞳をぎらぎらと燃やして、母さんを睨む。


「奏くん……なんで……?」

「兄ちゃんのこと、そういう風に言うんじゃねーよ」


 平手打ちした手をきつく握り締めて、低い声で言う。


「言う必要もないと思ってたから言わなかったけど。
 俺は、あんたのことなんてどうでもいいんだよ。
 俺は親父じゃないし、母親となんて寝たくない。
 あんたがゆうの母親だから丁寧に扱ったし、母さんって呼んだんだ。
 でも……。

 あんたがゆうのことを傷付けるなら――知ったことじゃない」


 奏らしくもない、出会った当時を思い出す冷たい声と顔だった。


「俺たちに構うな」


 それからのことは、瞬き数回もしない内の出来事だった。

 奇声を上げた母が奏に掴みかかり、バルコニーの壁に押しつける。
 奏の身長が高いことが仇になった。


「奏っ!!!」


 あいつの腰ほどしかない高さの壁ではストッパーにならず、奏の体が後ろに大きく傾いだ。
 突き落とすつもりではなかった母が驚いて身を引き、あいつ一人だけが宙に投げ出される。

 俺は名前を叫びながら必死に手を伸ばして、奏の手首をかろうじて掴んだ。
 しかし、重みと汗で皮膚が滑り、救い上げることができない。

 考える猶予もない間に、俺は本能で動いていた。

 奏の体重に引きずられるまま、自分もバルコニーから乗り出す。
 驚く奏と連れ立って、一緒に落ちていった。


「ゆうぅう!!」


 バルコニーにひとり残されたあの人が、金切り声を上げる。


「いやああああ!! ゆう!! ゆうぅ!!」


 夜空に星が輝いていた。
 紺色の空に白い光が点々と輝いている。


「ゆう、どうして……」


 綺麗だなぁ、とのんきな感想を抱いていると、一緒に落ちていた奏がそう呟いた気がした。実際は、風の轟音が耳を塞いで何も聞こえなかったはずだけれど。
 俺は無言で笑うと、奏の腕を引いて胸に抱き寄せ、自分の体を下敷きにした。

 ――約束したからな。お前を一人にはしない、って。
 兄ちゃんがお前を守ってやるんだって……。

 この高さから落ちればおそらく二人とも助からない。
 そうと分かっていても、少しでもこいつが生き残れる可能性に賭けて。

 一面の夜空に、あの人の絶望する顔がぽっかりと浮かんでいる。

 正直もう、それを見てかわいそうだとか気の毒だとは思えなかった。

 疲れていた。


 もし、もう一度生まれ変わることがあっても、この世界のことは忘れていたいな。


 体を刺す風は冷たかったけれど、腕の中は温かかった。
 俺にはこの体温があれば、他に何もいらない。


◇◇◇


 俺は血まみれの奏を抱えて空を落下しながら、泣いていた。


 思い出した。

 自分が死ぬ直前に何を思い、何をしたのか。

『どうしてあんなことをしたの』と訊いてきた奏の表情を思い返す。身を焼かれるような痛々しい顔だった。
『覚えていないならそのままでいい』とも言って。


「……バカ」


 あれを全部一人で抱えていこうとしてたのか、お前は。

 思い出した途端ずしりと胸にのしかかってきた重みに眉を顰める。
 忘れてしまったほうがマシだと思う記憶だ。

 こいつが過剰に俺を守ろうとしていた訳も分かった気がする……一度俺が助けようとしたから、今度は自分が俺を救おうと思ったんだろう。


 『羽白ゆう』と『羽白奏』の人生を知った今。
 俺は――ここで死ぬわけにはいかない、と思った。


「せっかく新しい世界で、二人で幸せになるところだったんだろうが」


 このまま既定どおりに進んで、俺は死ぬのか。
 今回は奏を道連れにして。


 冗談じゃない。

 決められた運命になんて、従ってやるか。


 俺はここに来てから、初めてそう強く決意した。



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