7 / 9
3話
2
しおりを挟む
バスはどんどんと下っていき、自然溢れた所から一気に現代的な風景を映していく。
「けい子ちゃんはあの辺りに住んでいるのかい?」
「まあ、そうですね」
「へー、若いのにあんな田舎に住んで、今流行りの都会離れというやつかい?」
「そんなんじゃないんですけど……仕事でっていえばいいのですかね」
何気ない会話、おますは新鮮だった。日頃話しているのは幽霊。それも生きてる人間とほぼ変わらない変な奴。でも今おますの横で話しているのは血の通った生きた人間。少し変わっている人だが悪い人ではない。おますは少し嬉しかった。見ず知らずの同性と話ができることに……おますは、その時ふと、墓下 涙の足元にあるビニール袋が目に入った。あの中身は死骸。生きていない。母や父と一緒。ホタルもそうなのだ。あの袋に入っている物とホタルは同じなのだ。
「あんなところで仕事なんてあるのかい? 林業ではないだろうに。何かの研究? でも高校卒業したくらいでしょ?」
墓下 涙によるおますへの詮索が始まりそうであった。――今の経緯を説明するには、ややこしい。それを説明して理解してもらうには時間がかかる。はっきりいって、おますは面倒くさいのであった。
「手伝いみたいなものです」
おますはかなり要約した。
「あーそういうことか」
上手く誤魔化せたみたいであった。おますと墓下 涙との談笑は終点とともに、終わりを告げた。
バスを降り、二人はほんのひと時の時間で仲良くなれた気がした。おますはそう思う。
「それじゃあ、私はこっちなので」
おますは回れ右をして歩き出そうとしたら、
「待って、けいこちゃん」
とおますは墓下 涙に呼び止められた。
「私の特技の一つに、占いがあるんだ。条件がそろっていたので、勝手だけど占わせてもらったよ。結果は『近々くる訪問者で真実を知る』と出ているわ」
あそこにくる訪問者……あの男が来るのか、それともそれ以外の連中なのか、別れ際にそんな不安なことを言わないでほしいとおますは、内心嘆く。
「そこまで思いつめないでほしい。これはあくまで占いだ。占いなんて外れてなんぼの世界。未来は変わる。『転ばぬ先の杖』という感覚でいてくれたまえ」
おますは弱々しく返事をした。墓下 涙は苦笑する。少し気まずかったが、人生何が起きるかわからない。用心しておけということを言いたいのであろうと、おますは気を引き締めるのであった。
おますの姿が見えなくなっても墓下 涙はその場にいた。
「よくもま~あんな星の下で、へらへらとできるものだ。生きていくことが辛いはずなのに……。不幸を引き寄せる、自分だけじゃなく周りにまで調子のピンをはずし、すべてを空回りさせる。恐ろしい境遇の持ち主だ。できればもう会いたくはないな」
墓下 涙はポケットに手を突っ込む。そして舌打ちをした。たばこがないのだ。おますとは反対方向に歩みを進める。軽く人とぶつかった。
――やれやれとつぶやいて、ぶつかった人に謝罪した。
「ただいま、帰ってきました」
どさりと音を立てて、買い物袋をおますは床に置いた。
「遅い!」
ホタルが玄関で仁王立ちしていた。
「すいません。バスを一本、乗り過ごしてしまって」
「そうか、それなら仕方ないが、心配したぞ」
そう言って床に置いていた買い物袋を取った。
「ん、おますよ、その手に持っているのはなんじゃ?」
ホタルの目に入ったのは、おますが持っている緑色の炊飯器。
「えっと……これは」
「まさか先生からの魔法のアイテムか」
「はい……」
苦笑するおますであった。どこでこれをおますは受け取ったのかというと、おますが屋敷に着いて、扉の所までいくと置かれていた。おますは一瞬、不法投棄かと思ったが、門をわざわざくぐって、扉の前に置くのは不自然だと思った。それに炊飯器の古い型も気になって、蓋を開けてみると、一枚の紙切れが折りたたまれていた。開くと、〝がんばって! 魔法使いハーリーより♡〟と書かれていた。おますは紙を強く握りしめた。
さんざん報告・連絡をして、返ってきたのが紙切れ一枚。おますは怒髪天を突きそうであった。
「どうした、おます。なんだか禍々しいオーラが出ているぞ」
おますはできる限り冷静に、
「いえ、何も」
と返した。その表情が恐ろしかったので、ホタルはそれ以上、追及しなかった。
買い物の荷物を、台所にまで運び、期待あふれる顔でホタルはおますを見た。
「待ってください」
と餌に群れる鳩みたいなホタルを制止させるおます。
「買い物した品を片付けたいので、自分の部屋にいてくれませんか?」
「えー今すぐ食べたい」
ホタルは体全体を左右に振り、駄々をこねる。子どもかよ――とおますの胸の内で毒づく。
「言うことを聞かない子にはゼリーをあげません」
どこのお母さんだ――と心の中で自身にツッコミをいれるおます。
「ひー、それは勘弁」
と言ってホタルは台所を出ていった。このやり取りにうすら寒さを感じるおます。袋に入っているゼリーを取り出した。封をしてあるビニールの蓋には賞味期限が記載されている。これをホタルに見せるわけにはいかないので、おますはホタルをこの場から遠ざけたかった。普段は気にもしないこんな些細なことですらも、このお手伝いの仕事では、神経を使う。
おますは、皿を取り出し、ゼリーを乗せる。柔らかく揺れるゼリーは美味しそうであった。
それをお盆に乗せ、ホタルの部屋に運ぶ。待ちわびたとばかりにホタルは前のめりに運ばれてきたゼリーを見つめていた。
「ではいただくかのう……あれ、おますよ、お主の分は?」
「ないですけど」
あっさりと言うおます。
「なぜじゃ?」
「いや、さすがに嗜好品は……」
ホタルは大きなため息をつく。
「かー水臭いのう。今度から俺の分を買う時は、おますの分も買うのじゃぞ。変な所でおますは遠慮するのう。少しはあつかましかったり、わがまま言ったりしてもいいのじゃぞ」
「えーと、それは……」
仕事的にどうなのかとおますは思った。
「なあに、今まできた使用人はみな、黙って色々悪いことをしていたぞ。俺が子供で何も言わないと思って」
そう述べたホタルの表情は哀れみと儚さをまぜたようであった。
「誤解する前に言っておくが、いい人ももちろんいたぞ。だが、みな辞めていきおったわ」
おますはホタルを見て、自分とは違ったさみしい思いをしてきたのだと感じた。以前ホタルに両親の話を聞いた時、仕事でほぼ会えない日々だったと言っていた。独りぼっちのさみしさをおますは共感できるのであった。
「話し相手がいなくなるのは、とてもさみしいですね」
おますも母が相手をしてくれたから、なんとかやってこれたのだと思う。母が死んだ時、自分はもう温かさに触れることはないものとみなした。それからの日々は、昔のアニメでいう世界名作劇場のようで、視聴者も今ではドン引きレベルだろうなと遠い日の自分にエールを送りたくなるおますであった。
ホタルはおますの言葉を言及したかったが、止めておいた。
「うむ、そうじゃな。じゃがまあ、弟がいたからずっとさみしかった訳ではいないぞ」
「弟!」
寝耳に水といったおます。
「うわあ! びっくりした。急に大声を出すんでない」
「だって弟って……聞いてないです」
「ありゃ、言ってなかったか? 俺には五つ離れた弟がいるぞ」
笑うホタルに、おますの驚愕の顔。幽霊屋敷だけにここにきて、また一つ化かされた思いになったおます。
「といっても弟は、両親の元にいってそこで学校や塾やらと通っているから長いこと会っていないのう。俺も病気がちだったし、仕方がないがな。そうじゃ、おますよそこの棚からアルバムを取ってくれ」
おますは指の刺された棚の方に近づき、メンコやトランプが置かれている段の一つ下の段にあった白い表紙のアルバムを取り、ホタルに渡した。ホタルは、ありがとう――と言って受け取り、それを開く。まずおますの目に飛び込んだのは、幼い男の子の写真であった。おますがそれを見てかわいいと発し、
「これホタルさん?」と問う。
「いや、これは弟の大樹じゃ」
「へー、ホタルさんと似ていたんですか?」
「そうみたいじゃな。母親がそう言っていた」
おますは頷きながら、次々とページを開く。親子で遊んでいるところだったり、おねしょして布団を干している前で、泣いているところであったり、少ないがいろいろあった……でも、
「これってみな、弟さんですか?」
とおますはホタルに尋ねた。
「そうだよ」
不穏でねっとりとしたものがおますに触れたみたいであった。それが口に侵入し、喉にへばり付く。
「どうして……ホタルさんの写真が一枚もないのですか」
おますは思い出す。中学の時、張り出された修学旅行の写真に一枚も自分が写っているものがなかったことに……。それは偶然なのか、故意なのか、
ホタルは何の戸惑いも見せず、
「だってこれ、弟のアルバムだからね」とさらりと言った。
「けい子ちゃんはあの辺りに住んでいるのかい?」
「まあ、そうですね」
「へー、若いのにあんな田舎に住んで、今流行りの都会離れというやつかい?」
「そんなんじゃないんですけど……仕事でっていえばいいのですかね」
何気ない会話、おますは新鮮だった。日頃話しているのは幽霊。それも生きてる人間とほぼ変わらない変な奴。でも今おますの横で話しているのは血の通った生きた人間。少し変わっている人だが悪い人ではない。おますは少し嬉しかった。見ず知らずの同性と話ができることに……おますは、その時ふと、墓下 涙の足元にあるビニール袋が目に入った。あの中身は死骸。生きていない。母や父と一緒。ホタルもそうなのだ。あの袋に入っている物とホタルは同じなのだ。
「あんなところで仕事なんてあるのかい? 林業ではないだろうに。何かの研究? でも高校卒業したくらいでしょ?」
墓下 涙によるおますへの詮索が始まりそうであった。――今の経緯を説明するには、ややこしい。それを説明して理解してもらうには時間がかかる。はっきりいって、おますは面倒くさいのであった。
「手伝いみたいなものです」
おますはかなり要約した。
「あーそういうことか」
上手く誤魔化せたみたいであった。おますと墓下 涙との談笑は終点とともに、終わりを告げた。
バスを降り、二人はほんのひと時の時間で仲良くなれた気がした。おますはそう思う。
「それじゃあ、私はこっちなので」
おますは回れ右をして歩き出そうとしたら、
「待って、けいこちゃん」
とおますは墓下 涙に呼び止められた。
「私の特技の一つに、占いがあるんだ。条件がそろっていたので、勝手だけど占わせてもらったよ。結果は『近々くる訪問者で真実を知る』と出ているわ」
あそこにくる訪問者……あの男が来るのか、それともそれ以外の連中なのか、別れ際にそんな不安なことを言わないでほしいとおますは、内心嘆く。
「そこまで思いつめないでほしい。これはあくまで占いだ。占いなんて外れてなんぼの世界。未来は変わる。『転ばぬ先の杖』という感覚でいてくれたまえ」
おますは弱々しく返事をした。墓下 涙は苦笑する。少し気まずかったが、人生何が起きるかわからない。用心しておけということを言いたいのであろうと、おますは気を引き締めるのであった。
おますの姿が見えなくなっても墓下 涙はその場にいた。
「よくもま~あんな星の下で、へらへらとできるものだ。生きていくことが辛いはずなのに……。不幸を引き寄せる、自分だけじゃなく周りにまで調子のピンをはずし、すべてを空回りさせる。恐ろしい境遇の持ち主だ。できればもう会いたくはないな」
墓下 涙はポケットに手を突っ込む。そして舌打ちをした。たばこがないのだ。おますとは反対方向に歩みを進める。軽く人とぶつかった。
――やれやれとつぶやいて、ぶつかった人に謝罪した。
「ただいま、帰ってきました」
どさりと音を立てて、買い物袋をおますは床に置いた。
「遅い!」
ホタルが玄関で仁王立ちしていた。
「すいません。バスを一本、乗り過ごしてしまって」
「そうか、それなら仕方ないが、心配したぞ」
そう言って床に置いていた買い物袋を取った。
「ん、おますよ、その手に持っているのはなんじゃ?」
ホタルの目に入ったのは、おますが持っている緑色の炊飯器。
「えっと……これは」
「まさか先生からの魔法のアイテムか」
「はい……」
苦笑するおますであった。どこでこれをおますは受け取ったのかというと、おますが屋敷に着いて、扉の所までいくと置かれていた。おますは一瞬、不法投棄かと思ったが、門をわざわざくぐって、扉の前に置くのは不自然だと思った。それに炊飯器の古い型も気になって、蓋を開けてみると、一枚の紙切れが折りたたまれていた。開くと、〝がんばって! 魔法使いハーリーより♡〟と書かれていた。おますは紙を強く握りしめた。
さんざん報告・連絡をして、返ってきたのが紙切れ一枚。おますは怒髪天を突きそうであった。
「どうした、おます。なんだか禍々しいオーラが出ているぞ」
おますはできる限り冷静に、
「いえ、何も」
と返した。その表情が恐ろしかったので、ホタルはそれ以上、追及しなかった。
買い物の荷物を、台所にまで運び、期待あふれる顔でホタルはおますを見た。
「待ってください」
と餌に群れる鳩みたいなホタルを制止させるおます。
「買い物した品を片付けたいので、自分の部屋にいてくれませんか?」
「えー今すぐ食べたい」
ホタルは体全体を左右に振り、駄々をこねる。子どもかよ――とおますの胸の内で毒づく。
「言うことを聞かない子にはゼリーをあげません」
どこのお母さんだ――と心の中で自身にツッコミをいれるおます。
「ひー、それは勘弁」
と言ってホタルは台所を出ていった。このやり取りにうすら寒さを感じるおます。袋に入っているゼリーを取り出した。封をしてあるビニールの蓋には賞味期限が記載されている。これをホタルに見せるわけにはいかないので、おますはホタルをこの場から遠ざけたかった。普段は気にもしないこんな些細なことですらも、このお手伝いの仕事では、神経を使う。
おますは、皿を取り出し、ゼリーを乗せる。柔らかく揺れるゼリーは美味しそうであった。
それをお盆に乗せ、ホタルの部屋に運ぶ。待ちわびたとばかりにホタルは前のめりに運ばれてきたゼリーを見つめていた。
「ではいただくかのう……あれ、おますよ、お主の分は?」
「ないですけど」
あっさりと言うおます。
「なぜじゃ?」
「いや、さすがに嗜好品は……」
ホタルは大きなため息をつく。
「かー水臭いのう。今度から俺の分を買う時は、おますの分も買うのじゃぞ。変な所でおますは遠慮するのう。少しはあつかましかったり、わがまま言ったりしてもいいのじゃぞ」
「えーと、それは……」
仕事的にどうなのかとおますは思った。
「なあに、今まできた使用人はみな、黙って色々悪いことをしていたぞ。俺が子供で何も言わないと思って」
そう述べたホタルの表情は哀れみと儚さをまぜたようであった。
「誤解する前に言っておくが、いい人ももちろんいたぞ。だが、みな辞めていきおったわ」
おますはホタルを見て、自分とは違ったさみしい思いをしてきたのだと感じた。以前ホタルに両親の話を聞いた時、仕事でほぼ会えない日々だったと言っていた。独りぼっちのさみしさをおますは共感できるのであった。
「話し相手がいなくなるのは、とてもさみしいですね」
おますも母が相手をしてくれたから、なんとかやってこれたのだと思う。母が死んだ時、自分はもう温かさに触れることはないものとみなした。それからの日々は、昔のアニメでいう世界名作劇場のようで、視聴者も今ではドン引きレベルだろうなと遠い日の自分にエールを送りたくなるおますであった。
ホタルはおますの言葉を言及したかったが、止めておいた。
「うむ、そうじゃな。じゃがまあ、弟がいたからずっとさみしかった訳ではいないぞ」
「弟!」
寝耳に水といったおます。
「うわあ! びっくりした。急に大声を出すんでない」
「だって弟って……聞いてないです」
「ありゃ、言ってなかったか? 俺には五つ離れた弟がいるぞ」
笑うホタルに、おますの驚愕の顔。幽霊屋敷だけにここにきて、また一つ化かされた思いになったおます。
「といっても弟は、両親の元にいってそこで学校や塾やらと通っているから長いこと会っていないのう。俺も病気がちだったし、仕方がないがな。そうじゃ、おますよそこの棚からアルバムを取ってくれ」
おますは指の刺された棚の方に近づき、メンコやトランプが置かれている段の一つ下の段にあった白い表紙のアルバムを取り、ホタルに渡した。ホタルは、ありがとう――と言って受け取り、それを開く。まずおますの目に飛び込んだのは、幼い男の子の写真であった。おますがそれを見てかわいいと発し、
「これホタルさん?」と問う。
「いや、これは弟の大樹じゃ」
「へー、ホタルさんと似ていたんですか?」
「そうみたいじゃな。母親がそう言っていた」
おますは頷きながら、次々とページを開く。親子で遊んでいるところだったり、おねしょして布団を干している前で、泣いているところであったり、少ないがいろいろあった……でも、
「これってみな、弟さんですか?」
とおますはホタルに尋ねた。
「そうだよ」
不穏でねっとりとしたものがおますに触れたみたいであった。それが口に侵入し、喉にへばり付く。
「どうして……ホタルさんの写真が一枚もないのですか」
おますは思い出す。中学の時、張り出された修学旅行の写真に一枚も自分が写っているものがなかったことに……。それは偶然なのか、故意なのか、
ホタルは何の戸惑いも見せず、
「だってこれ、弟のアルバムだからね」とさらりと言った。
12
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
『【朗報】ボッチの僕、実は世界一の財閥の御曹司だった。〜18年の庶民修行を終えた瞬間、美少女11人が「専属秘書」として溺愛してくる件〜』
まさき
青春
「あんたみたいなボッチ、一生底辺のまま卒業ね」
学園の女王、高飛車な生徒会長、そして冷徹な美少女たち……。
天涯孤独でボッチな僕、佐藤(※苗字のみ使用)は、彼女たちからゴミを見るような目で見られ、虐げられる日々を送っていた。
だが、彼らには決して言えない秘密があった。
それは、僕が世界一の資産を誇る**『世界最強財閥』の唯一の跡継ぎであること。
そして、18歳になるまで一切の援助を受けずに生き抜く【庶民修行】**の最中であること。
そして運命の誕生日、午前0時。
修行終了を告げる通知がスマホに届いた瞬間、僕の世界は一変する。
「おめでとうございます、お坊ちゃま。これより『11人の専属秘書候補』による、真の主従関係を開始いたします」
昨日まで僕を蔑んでいた学園の美少女たちが、手のひらを返して膝をつく。
彼女たちの正体は、財閥が僕のために選りすぐった、愛が重すぎるエリート秘書たちだった――。
「ずっとおそばでお仕えしたかったんです……」
「昨日までの暴言は、修行を完遂させるための演技。今日からは全身全霊で甘やかさせていただきますね?」
24時間体制の過保護な奉仕、競い合うような求愛、そして財力による圧倒的なざまぁ。
ボッチだった僕の日常は、11人の美女たちに全肯定され、溺愛し尽くされる甘すぎる生活へと塗り替えられていく。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
ゴミ捨て場領主のクラフト無双 ~最弱魔法【分解と合成】で領地を黄金郷に変えたら、俺を見下していた大貴族令嬢たちが掌を返してすり寄ってきた件~
namisan
ファンタジー
東西南北の大貴族から「毒の川」「凶暴な魔獣」「莫大な借金」を押し付けられ、王国の『ゴミ捨て場』と化したローゼンベルク領。
父と兄を謀殺され、その絶望の領地を押し付けられた無能貴族のアークは、領地の分割を企む高慢な令嬢たち(王女、公爵令嬢、姫将軍など)に嘲笑われていた。
だが、彼には現代の知識と、隠された最強チート能力があった!
触れたものを瞬時に素材に戻し、全く別のモノに作り変える神の御業――【分解と合成】。
「毒の川」を分解して『超高価な宝石と純水』へ!
「魔獣の死骸」と「瓦礫」を合成して『絶対に壊れない防壁』へ!
借金取りには新素材を高値で売りつけ、逆に敵の経済を支配していく。
圧倒的なクラフト能力で、瞬く間にゴミ捨て場を「無敵の黄金郷」へと作り変えていくアーク。
己の敗北を悟り、震え上がる悪徳貴族と高慢な令嬢たち。
さらに、アークの圧倒的な知略と底知れぬ実力は、気高い令嬢たちの本能に深く刻み込まれていく。
「どうか、私をあなたの手駒としてお使いください……っ!」
プライドを完全にへし折られた最高位の美少女たちは、いつしかアークの与える『恩恵』なしでは生きられないほど、彼に絶対の忠誠と依存を誓うようになっていく――。
最弱のゴミ捨て場から始まる、爽快クラフト内政&ざまぁファンタジー、堂々開幕!
無限在庫チートで異世界を買い占める〜窓際おじさんが廃棄予定のカップ麺で廃村エルフと腹ペコ魔王を救済したら最強商会ができました〜
黒崎隼人
ファンタジー
物流倉庫で不良在庫の管理に追われるだけの42歳、窓際サラリーマンのタケシ。
ある日突然、彼は見知らぬ森の中へと転移してしまう。
彼に与えられたのは、地球で廃棄される運命にあったあらゆる物資を無尽蔵に引き出せる規格外のスキル「無限在庫処分」だった。
賞味期限間近のカップ麺、パッケージ変更で捨てられるレトルトカレー、そして型落ちの電動工具。
地球ではゴミとされるこれらの品々が、異世界では最強のチートアイテムと化す!
森で倒れていたエルフの少女リリアをカップ麺で救ったタケシは、領主の搾取によって滅亡寸前だった彼女の村を拠点とし、現代の物資と物流ノウハウを駆使して商会を立ち上げる。
美味しいご飯と圧倒的な利便性で異世界の人々の胃袋と生活を掴み、村は急速に発展。
さらには、深刻な食糧難で破綻寸前だった美少女魔王ルビア率いる魔王軍と「業務提携」を結び、最強の武力を物流の護衛として手に入れる!
剣も魔法も使わない。武器は段ボールと現代の知識だけ。
窓際おじさんが圧倒的な物量で悪徳領主の経済基盤をすり潰し、異世界の常識を塗り替えていく、痛快・異世界経営スローライフ、開幕!
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる