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4話
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おますはそこに墓下が立っていることが理解できなかった。
――どうして、墓下さんがここにいるのか? という言葉が頭を埋め尽くす。
「坂下 ホタル様はいらっしゃいますか」
おますが動揺しているのに墓下涙は、まるでおますのことなど初めから知らない、といった態度であった。墓下涙の傍から現れた顔のデカイ白衣を着た中年の男が不気味に笑いながら、ぬるりと出てきた。背は163センチほどで、おますと変わらないのであった。髪の毛も落武者のようで真ん中が禿げている。
「おますよ~」
と部屋の方からホタルがおますを呼んでいる。おますは、このまま彼女らを屋敷にあげていいのか……と悩んでいた。
おますがそうこうしていると、足音が近づいてくる。
「おますよ、何をしているのじゃ」
あきれ顔のホタル。おますは、決まり悪そうにーーすいません。と言った。
「墓下さん、お久しぶりです」
と元気な声でホタルはあいさつする。
「ええ、思っているより元気そうでよかったです」
と愛想よく墓下は微笑む。傍らの白衣の中年の男は怪しく笑うだけだった。
どうぞ上がってください――とホタルが二人を招いた。
ホタルを先頭に、白衣の中年男、墓下と続いてホタルの部屋に向かった。墓下は玄関で突っ立っているおますにすれ違いざま、人差し指を唇に当て、〝あなたと私の関わりは秘密で……〟というようなジェスチャーをするのであった。
ホタルの部屋に、四人とも入った。ホタルはベッドの上に座り、片腕を差し出した。墓下はベッドの傍で差し出されたホタルの腕の脈を計り始める。その横で白衣の男は不気味に笑っている。――この男は居る意味があるのかな……側から見て、おますは疑問に思うのであった。
「それでは先生」
と墓下は、白衣の中年男に声をかけ、位置を入れ替わる。ホタルはその行動の意味を理解し、パジャマのボタンを外し、あばらの浮いた上半身をさらけ出した。
「フェッフェッフェッフェッ……」
と笑い、首に下げている聴診器を手に取り、ホタルの腕に当てる。
「先生、腕ではなく、胸に当てるんですよ」
と墓下は助言する。それを聞き入れたのか、白衣の中年男はそのまま墓下の方に向き腕を伸ばそうとした。
「私の胸に当てたら、盆帰りに同行する形になりますから」
と冷ややかに言い放つ墓下。おますも軽蔑の眼差しを中年男に向けた。ホタルを見ると、目が泳いでいた。
「フェッフェッフェッ」
白衣の中年男は震える手で、聴診器をやっとホタルの胸に当てた。
その行動を見て、ホタルは、
「先生また酔ってるんですか?」
またいつもの調子だなといった感じで尋ねる。
「本当にいつもすいませんね、気をつけてはいるのですけどね。破天荒な方で」
微笑む墓下 涙。この光景をみて、おますは全国のお医者さんに謝れと心中で物申すのであった。
「さ、ホタル様。腕をお出しください」
――うむ、と返信をして、ホタルは痩せた青白い腕を差し出す。墓下はガーゼでホタルの腕を拭き、注射器を刺す。一本、二本、三本……何本もである。
「ちょっと刺しすぎじゃないですか」
その行為のあまりの異様さにたまりかねたおますは、口を出した。
「いつものことじゃぞ」
となんの気もなくホタルが言った後に、
「すいません。ふざけすぎましたね」
と墓下が謝った。フェッフェッフェッと白衣の男は怪しく笑う。それを聞いてびっくりしたホタルは、
「いつもふざけてたんですか?」
「冗談ですよ。まあ、次の患者の分がたまに足りないなって感じる時は多々ありますが」
墓下はニコリと微笑む。
だめだこりゃ――とホタルは自身のおでこを叩き、流れのオチをつけ、三人は一斉に笑いだすのであった。
笑えない――と蚊帳の外のおますは思った。
「特に何か、お変わりはありませんでしたか?」
墓下は尋ねる。
――うーん……。とホタルは数秒考え、
「特にないかな」
と答えた。
「そうですか。それならよかった」
と墓下はカルテを書くように、バインダーに挟んだ紙に何かを書いている。
「ちょ、ちょっと! 待ってください」
おますは割って入る。そしてホタルの顔を見る。ホタルは驚いた表情を浮かべていて、ますます訳がわからない心境におますはなった。
「どうしたんじゃ?」
「どうしたって……ホタルさん、あなた最近のあったことを忘れたんですか?」
「最近か……おますが異常にベーゴマが上手いことかな」
おますはその発言にむかっ腹が立った。
「ちょっと、こんな時に冗談を言わないで!」
声を荒げたおますを見て、ホタルは怪訝な表情を浮かべた。この事の重大さをおますは感じる。敵意ある目を墓下ともう一人に向けた。その視線を感じても墓下はどうとも思っていなかった。
「特にないのでしたら、私たちはそろそろ……」
と立ち上がる墓下と白衣の中年男。おますはこの二人を引きとめたかった。おますは確証している。この二人はあの男ハーリーと同じ系統の者だと。だからホタルやこの周囲の違和感の説明をしてくれるはず。なんとか話を聞き出せる状況を作りたいとおますは思った。
「しかし墓下さんはいつもきれいですね」
鼻の下が伸びたホタル。それを横目で見て、おますはため息をついた。――どうして私だけが深刻になっているのだろう……。
「いえいえ、こう見えて年々皺やたるみが出て大変なんですよ」
「そんなこと心配する年齢でもないでしょう」
と笑い飛ばすホタル。いや、彼女はもう気にする年齢だと、おますは胸中で指摘を入れる。
「ふふ、その様子だと本当に大丈夫そうですね。では我々はここらで退散しますね」
と言って部屋をでようとする二人の足を止める術を、おますは思いつくことはできなかった。
ホタルの部屋を出て、玄関まで見送るために、三人の後ろについていくおます。普段掃除をしている時は文句を言いたくなるような長い廊下。それを今は短く感じ、気づいたら玄関におますはついていた。
二人は靴を履き、
「それではまた次回の検診で」
そう言って、墓下は戸を開ける。日差しのきつい外の世界へと二人は歩みを進めた。引き戸の閉まっていく音が、おますの後悔を煽る。
「わ、私……」
隣にいるホタルが首を傾げる。
「か、買い物……にいってきますね」
「え、でも昨日いったんじゃ……」
「塩が一袋、今日はお買い得なんですよ」
取って付けた買い物理由を述べ、おますはサンダルを履き、二人の後を追いかけた。
――どこにいった? バス停か
おますは走る。何度もサンダルが脱げ、転びそうになる。汗が身体中を這い巡った所でバス停が見えた。
バス停のベンチに黒と白の鯨幕のような髪の女が座っていた。
「墓下さん……」
息を切らしながら、絞りだした声で墓下を呼ぶおます。
「やーけい子ちゃん。来ると思っていたよ」
笑顔の墓下。おますは気味が悪かった。
墓下は立ち上がり、目の前のおますに白いハンカチを差し出す。
「ありがとうございます」
礼を言って、受け取りおますは額の汗を拭った。
「この暑さの中を全力で走ったら、熱中症で倒れてしまうよ」
「気をつけます」
おますは汗だらけのハンカチを返すか、躊躇したが、墓下は手を伸ばし、気づいたらハンカチは墓下の元に渡っていた。
「まー、そこは暑いから日陰のある私の隣に座りなさい」
墓下は自分が座っている長椅子の隣に当たる座を軽く叩いた。おますは言われるがまま隣に腰かける。おますは軽く深呼吸をして、墓下の方を向き、
「墓下さん。率直に言います。あなたは魔法使い何ですか?」
ツクツクボウシの鳴き声が一節終わり、墓下が口を開いた。
「そうだよ、けい子ちゃん。私は君がいった通り魔法使い……魔女さ」
――どうして、墓下さんがここにいるのか? という言葉が頭を埋め尽くす。
「坂下 ホタル様はいらっしゃいますか」
おますが動揺しているのに墓下涙は、まるでおますのことなど初めから知らない、といった態度であった。墓下涙の傍から現れた顔のデカイ白衣を着た中年の男が不気味に笑いながら、ぬるりと出てきた。背は163センチほどで、おますと変わらないのであった。髪の毛も落武者のようで真ん中が禿げている。
「おますよ~」
と部屋の方からホタルがおますを呼んでいる。おますは、このまま彼女らを屋敷にあげていいのか……と悩んでいた。
おますがそうこうしていると、足音が近づいてくる。
「おますよ、何をしているのじゃ」
あきれ顔のホタル。おますは、決まり悪そうにーーすいません。と言った。
「墓下さん、お久しぶりです」
と元気な声でホタルはあいさつする。
「ええ、思っているより元気そうでよかったです」
と愛想よく墓下は微笑む。傍らの白衣の中年の男は怪しく笑うだけだった。
どうぞ上がってください――とホタルが二人を招いた。
ホタルを先頭に、白衣の中年男、墓下と続いてホタルの部屋に向かった。墓下は玄関で突っ立っているおますにすれ違いざま、人差し指を唇に当て、〝あなたと私の関わりは秘密で……〟というようなジェスチャーをするのであった。
ホタルの部屋に、四人とも入った。ホタルはベッドの上に座り、片腕を差し出した。墓下はベッドの傍で差し出されたホタルの腕の脈を計り始める。その横で白衣の男は不気味に笑っている。――この男は居る意味があるのかな……側から見て、おますは疑問に思うのであった。
「それでは先生」
と墓下は、白衣の中年男に声をかけ、位置を入れ替わる。ホタルはその行動の意味を理解し、パジャマのボタンを外し、あばらの浮いた上半身をさらけ出した。
「フェッフェッフェッフェッ……」
と笑い、首に下げている聴診器を手に取り、ホタルの腕に当てる。
「先生、腕ではなく、胸に当てるんですよ」
と墓下は助言する。それを聞き入れたのか、白衣の中年男はそのまま墓下の方に向き腕を伸ばそうとした。
「私の胸に当てたら、盆帰りに同行する形になりますから」
と冷ややかに言い放つ墓下。おますも軽蔑の眼差しを中年男に向けた。ホタルを見ると、目が泳いでいた。
「フェッフェッフェッ」
白衣の中年男は震える手で、聴診器をやっとホタルの胸に当てた。
その行動を見て、ホタルは、
「先生また酔ってるんですか?」
またいつもの調子だなといった感じで尋ねる。
「本当にいつもすいませんね、気をつけてはいるのですけどね。破天荒な方で」
微笑む墓下 涙。この光景をみて、おますは全国のお医者さんに謝れと心中で物申すのであった。
「さ、ホタル様。腕をお出しください」
――うむ、と返信をして、ホタルは痩せた青白い腕を差し出す。墓下はガーゼでホタルの腕を拭き、注射器を刺す。一本、二本、三本……何本もである。
「ちょっと刺しすぎじゃないですか」
その行為のあまりの異様さにたまりかねたおますは、口を出した。
「いつものことじゃぞ」
となんの気もなくホタルが言った後に、
「すいません。ふざけすぎましたね」
と墓下が謝った。フェッフェッフェッと白衣の男は怪しく笑う。それを聞いてびっくりしたホタルは、
「いつもふざけてたんですか?」
「冗談ですよ。まあ、次の患者の分がたまに足りないなって感じる時は多々ありますが」
墓下はニコリと微笑む。
だめだこりゃ――とホタルは自身のおでこを叩き、流れのオチをつけ、三人は一斉に笑いだすのであった。
笑えない――と蚊帳の外のおますは思った。
「特に何か、お変わりはありませんでしたか?」
墓下は尋ねる。
――うーん……。とホタルは数秒考え、
「特にないかな」
と答えた。
「そうですか。それならよかった」
と墓下はカルテを書くように、バインダーに挟んだ紙に何かを書いている。
「ちょ、ちょっと! 待ってください」
おますは割って入る。そしてホタルの顔を見る。ホタルは驚いた表情を浮かべていて、ますます訳がわからない心境におますはなった。
「どうしたんじゃ?」
「どうしたって……ホタルさん、あなた最近のあったことを忘れたんですか?」
「最近か……おますが異常にベーゴマが上手いことかな」
おますはその発言にむかっ腹が立った。
「ちょっと、こんな時に冗談を言わないで!」
声を荒げたおますを見て、ホタルは怪訝な表情を浮かべた。この事の重大さをおますは感じる。敵意ある目を墓下ともう一人に向けた。その視線を感じても墓下はどうとも思っていなかった。
「特にないのでしたら、私たちはそろそろ……」
と立ち上がる墓下と白衣の中年男。おますはこの二人を引きとめたかった。おますは確証している。この二人はあの男ハーリーと同じ系統の者だと。だからホタルやこの周囲の違和感の説明をしてくれるはず。なんとか話を聞き出せる状況を作りたいとおますは思った。
「しかし墓下さんはいつもきれいですね」
鼻の下が伸びたホタル。それを横目で見て、おますはため息をついた。――どうして私だけが深刻になっているのだろう……。
「いえいえ、こう見えて年々皺やたるみが出て大変なんですよ」
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と笑い飛ばすホタル。いや、彼女はもう気にする年齢だと、おますは胸中で指摘を入れる。
「ふふ、その様子だと本当に大丈夫そうですね。では我々はここらで退散しますね」
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二人は靴を履き、
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「わ、私……」
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「え、でも昨日いったんじゃ……」
「塩が一袋、今日はお買い得なんですよ」
取って付けた買い物理由を述べ、おますはサンダルを履き、二人の後を追いかけた。
――どこにいった? バス停か
おますは走る。何度もサンダルが脱げ、転びそうになる。汗が身体中を這い巡った所でバス停が見えた。
バス停のベンチに黒と白の鯨幕のような髪の女が座っていた。
「墓下さん……」
息を切らしながら、絞りだした声で墓下を呼ぶおます。
「やーけい子ちゃん。来ると思っていたよ」
笑顔の墓下。おますは気味が悪かった。
墓下は立ち上がり、目の前のおますに白いハンカチを差し出す。
「ありがとうございます」
礼を言って、受け取りおますは額の汗を拭った。
「この暑さの中を全力で走ったら、熱中症で倒れてしまうよ」
「気をつけます」
おますは汗だらけのハンカチを返すか、躊躇したが、墓下は手を伸ばし、気づいたらハンカチは墓下の元に渡っていた。
「まー、そこは暑いから日陰のある私の隣に座りなさい」
墓下は自分が座っている長椅子の隣に当たる座を軽く叩いた。おますは言われるがまま隣に腰かける。おますは軽く深呼吸をして、墓下の方を向き、
「墓下さん。率直に言います。あなたは魔法使い何ですか?」
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ありがとうございます😊
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