17 / 21
特訓
「あの思ったんだけど、前バトルモードを一緒にやって鍛えるって言ってなかったっけ?」
腹筋10分が終わった後ラーナは仰向けに倒れ込んでいる。
ラーナは今のトレーニングよりバトルフィールドでの特訓のほうが、まだ楽しいと思っていってみたが、
「あーあれね。そのつもりだったけど。昨日の対戦でよく分かった。あなたはそれ以前に基礎体力がないのよ、低重力になれたせいでね。だから腹筋とかスクワットとか基礎トレーニングをまずはやるのよ。バトルフィールドはその後よ」
ユーリは杖で地面をトントンとついた。
そんなぁ……
心の中でため息をついたラーナはまた腹筋をしはじめた。
そして、時間はすぎ、夕方になった。
「じゃあ今日はここまで!」
「ありがとうございます!」
ラーナは真っ白な天井に向かって叫んだ。
その後、3日に1度のペースで、ラーナはユーリに指導を受けた。
またレベル3以下で遊ぶことを禁止された。それがラーナにとってとてもつらいことだった。
ユーリの指導がない日も筋トレとランニングを頑張った。
そして時折、屋敷の外の農場で、スライムを倒すこともした。
最初の内は相手がすばしっこかったので、なかなか倒せなかった。けれど基礎トレのおかげで、日に日にスライムを倒す数量は増えていった。
(よし、この調子でいけば、いつかは……)
ラーナはスライムがいなくなる日を待ち望みながら、日々を過ごした。
だがトレーニングをはじめて2週間も過ぎたある日のことだった。
「ラーナちょっと良いかしら」
今日もユーリに指導してもらうことになっていたが、会ってそうそうユーリはためらいがちに話しをはじめた
「今、スライム倒しもしてるそうね?」
「ええ、もちろん、実は最近ね、一日で倒す数がどんどん増えてきてるの。これからも少しずつでも良いから、倒していくわ!」
「少しずつじゃだめなの」
「え?」
ユーリの一言にラーナは首をかしげた
「さっき師匠からまた手紙が来たの。スライムにかけられた魔法の一部がまた分かったみたい」
「……なんてかいてあったの?」
「……結論から言うとね、このスライムが一匹でもいれば一夜にしてもとの数に戻るらしいの」
「え?」
「つまり一気に倒さないといけないの。だから今のあなたじゃまだ無理よ。私だってできるかどうかわからないわ。」
「一気に……じゃあ今までのスライム倒しは全く意味がなかったってわけ?」
ラーナは少しうつむき、そしてもう一度顔を上げた。
「い、いくらなんでもスライム達が一日で元にもどることなんてある?!」
「制御魔法がかけられていたのよ」
「制御魔法?」
ラーナは大きく目を開けた。
「通常ならこのスライムは定期的に分裂するよね。けれどその作用を魔法でとめた。その代わり、屋敷のスライムが減ると、作用を止めた分、一気に増えるようにしてたのよ。」
「なんでなの? 普通私を困らせるなら制御なんてせずにもっと増やすような魔法をかけたらいいはずなのに…………」
「そこが不思議なところよ。魔王はどうして、分裂を制御する必要があったのかしら……とにかく一気に退治するしかないわ」
「そんな、じゃあ私は今まで何を…………」
ラーナは泣きそうになった。
「だからね、ラーナ。スライム倒しはひとまず置いといて、明日から蜃気楼箱内で魔物退治をしましょう。それから一気にスライムを倒しきるのよ。私も特訓に引き続き、付きあうから」
「……分かった。あれ、基礎トレは?」
「もう十分よ、次のステップよ。頑張ろう!」
「うん!」
腹筋10分が終わった後ラーナは仰向けに倒れ込んでいる。
ラーナは今のトレーニングよりバトルフィールドでの特訓のほうが、まだ楽しいと思っていってみたが、
「あーあれね。そのつもりだったけど。昨日の対戦でよく分かった。あなたはそれ以前に基礎体力がないのよ、低重力になれたせいでね。だから腹筋とかスクワットとか基礎トレーニングをまずはやるのよ。バトルフィールドはその後よ」
ユーリは杖で地面をトントンとついた。
そんなぁ……
心の中でため息をついたラーナはまた腹筋をしはじめた。
そして、時間はすぎ、夕方になった。
「じゃあ今日はここまで!」
「ありがとうございます!」
ラーナは真っ白な天井に向かって叫んだ。
その後、3日に1度のペースで、ラーナはユーリに指導を受けた。
またレベル3以下で遊ぶことを禁止された。それがラーナにとってとてもつらいことだった。
ユーリの指導がない日も筋トレとランニングを頑張った。
そして時折、屋敷の外の農場で、スライムを倒すこともした。
最初の内は相手がすばしっこかったので、なかなか倒せなかった。けれど基礎トレのおかげで、日に日にスライムを倒す数量は増えていった。
(よし、この調子でいけば、いつかは……)
ラーナはスライムがいなくなる日を待ち望みながら、日々を過ごした。
だがトレーニングをはじめて2週間も過ぎたある日のことだった。
「ラーナちょっと良いかしら」
今日もユーリに指導してもらうことになっていたが、会ってそうそうユーリはためらいがちに話しをはじめた
「今、スライム倒しもしてるそうね?」
「ええ、もちろん、実は最近ね、一日で倒す数がどんどん増えてきてるの。これからも少しずつでも良いから、倒していくわ!」
「少しずつじゃだめなの」
「え?」
ユーリの一言にラーナは首をかしげた
「さっき師匠からまた手紙が来たの。スライムにかけられた魔法の一部がまた分かったみたい」
「……なんてかいてあったの?」
「……結論から言うとね、このスライムが一匹でもいれば一夜にしてもとの数に戻るらしいの」
「え?」
「つまり一気に倒さないといけないの。だから今のあなたじゃまだ無理よ。私だってできるかどうかわからないわ。」
「一気に……じゃあ今までのスライム倒しは全く意味がなかったってわけ?」
ラーナは少しうつむき、そしてもう一度顔を上げた。
「い、いくらなんでもスライム達が一日で元にもどることなんてある?!」
「制御魔法がかけられていたのよ」
「制御魔法?」
ラーナは大きく目を開けた。
「通常ならこのスライムは定期的に分裂するよね。けれどその作用を魔法でとめた。その代わり、屋敷のスライムが減ると、作用を止めた分、一気に増えるようにしてたのよ。」
「なんでなの? 普通私を困らせるなら制御なんてせずにもっと増やすような魔法をかけたらいいはずなのに…………」
「そこが不思議なところよ。魔王はどうして、分裂を制御する必要があったのかしら……とにかく一気に退治するしかないわ」
「そんな、じゃあ私は今まで何を…………」
ラーナは泣きそうになった。
「だからね、ラーナ。スライム倒しはひとまず置いといて、明日から蜃気楼箱内で魔物退治をしましょう。それから一気にスライムを倒しきるのよ。私も特訓に引き続き、付きあうから」
「……分かった。あれ、基礎トレは?」
「もう十分よ、次のステップよ。頑張ろう!」
「うん!」
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜
るあか
ファンタジー
僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。
でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。
どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。
そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。
家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。
追放されたおっさんが「天才付与術師」になる将来を誰も知らない~自分を拾ってくれた美女パーティーを裏方から支えて何気に大活躍~
きょろ
ファンタジー
才能も彼女もなく、気が付けばチェリーのまま30歳を超えたおっさんの「ジョニー」は今日、長年勤めていたパーティーを首になってしまった。
理由は「使えない」という、ありきたりで一方的なもの。
どうしたものか…とジョニーが悩んでいると、偶然「事務」を募集していた若い娘パーティーと出会い、そして拾われることに。
更にジョニーは使えないと言われた己のスキル「マジック」が“覚醒”──。
パワーアップしたジョニーの裏方の力によって、美少女パーティーは最高峰へと昇り詰めて行く!?
【※すでに完結まで書き終えていますので、安心してお読み下さい!】
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々
於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。
今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが……
(タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)
虐げられた前王の子に転生しましたが、マイペースに規格外でいきます!
竜鳴躍
ファンタジー
気が付いたら転生していました。
でも王族なのに、離宮に閉じ込められたまま。学校も行けず、家庭教師もつけてもらえず、世話もされず。社交にも出られず。
何故なら、今の王様は急逝した先代の陛下……僕の父の弟だから。
王様夫婦には王子様がいて、その子が次期王太子として学校も行って、社交もしている。
僕は邪魔なんだよね。分かってる。
先代の王の子を大切に育てたけど、体が弱い出来損ないだからそのまま自分の子が跡を継ぎますってしたいんだよね。
そんなに頑張らなくても僕、王位なんていらないのに~。
だって、いつも誰かに見られていて、自分の好きなことできないんでしょ。
僕は僕の好きなことをやって生きていきたい。
従兄弟の王太子襲名の式典の日に、殺されちゃうことになったから、国を出ることにした僕。
だけど、みんな知らなかったんだ。
僕がいなくなったら困るってこと…。
帰ってきてくれって言われても、今更無理です。
2026.03.30 内容紹介一部修正
過労死した俺、異世界で最強農業チートに目覚める。神農具で荒野を楽園に変えたら、エルフや獣人が集まって最高の国ができました
黒崎隼人
ファンタジー
「君、死んじゃったから、異世界で国、作らない?」
ブラック企業で過労死した俺、相川大地。
女神様から授かったのは、一振りで大地を耕し、一瞬で作物を育てる**最強の『神農具』**だった!?
右も左もわからない荒野でのサバイバル。
だけど、腹ペコのエルフ美少女を助け、頼れるドワーフ、元気な猫耳娘、モフモフ神狼が仲間になって、開拓生活は一気に賑やかに!
美味しいご飯とチート農具で、荒野はあっという間に**「奇跡の村」**へ。
これは、ただの農民志望だった俺が、最高の仲間たちと世界を救い、種族の壁を越えた理想の国『アグリトピア』を築き上げる物語。
農業は、世界を救う! さあ、今日も元気に、畑、耕しますか!