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第4話 反抗期のプリン頭
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昨晩兄から連絡があり、夏休みに入って姪っ子がこっちに遊びに来たいと言っているらしい。
彼女も今年で高校生になり、反抗期真っ只中らしい。
「俺の言うことは聞かないけどあやの言う事には耳貸すだろ?あいつは。」と兄。
なるほど、それなら丁度良い。
次の私の休みの日と合わせて美味しいお店でも一緒に開拓しに行こうかな?
________________________その三日後のこと。
「どうしたの?その頭!」
姪のさくらが家に到着して、ドアを開けての私の第一声がそれだった。
「えへへ~、これが原因で父ちゃんとも喧嘩中なんだー。」
さくらの父親、宗介は私の4つ上の兄で小学校の教師をしている。私とは似つかない真面目な性格で、さくらは私との方が馬が合うらしい。
そんなさくらは金色に染められた髪を一つに束ねていて、根本の毛が黒くなってきていた。
いわゆるプリン頭というやつだった。
「そもそもなんで金髪にしちゃったの?」
「勢いかな?夏だし、だけどホントは外づら重視の親への反抗かな?」
とりあえず見たところ、随分と髪も伸びてるみたいだし美容院に連れて行くことにした。
__________________________
「こんにちは~、急ですみません。」
「いらっしゃい。うちは有り難いけど、、」
早速、八神さんが私達を出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。」
「いつも有り難うございます。」
その隣にショートカットの見たことの無い年配の女性がにっこりと笑う。
「店長、神城彩芽さんと、、えーと、」
「姪のさくらでーす。」
さくらは愛想の良い笑顔で敬礼ポーズをする。
こういう所がかわいいのだけど、兄からするとふざけてるように見えるらしかった。
でも、びっくりした~。
隣の人は店長さんなのね。八神さんとすごく親しそうだったから、ちょっとドキドキしてしまった。
けれども今日の八神さんはストライプのシャツの首元から覗く喉仏がセクシーで、少し斜めに流した前髪の奥の眼が優しくてなんだかあったかくなる。
「おや~、あやちゃんもしかして~。」
さくらが私の顔を覗き込んでニヤニヤしている。
(はっ!ちょっと勝手に心読まないで~、この子相変わらず鋭い!)
さくらは昔から空気を読むのが得意な子だった。
人見知りをしないので、初対面の人ともすぐに仲良くなるし私が話さなくても何故か表情で色々バレている事がよくあった。
こんな子だから、兄と喧嘩をしても実はあまり心配はしていないのだ。
見とれていたのを誤魔化しつつ、
「今日はどうするの?」と声をかける。
「そーだなぁ、そろそろ飽きてきたしカラーでもカットでも正直どっちでも良いんだよね~。お?」
じーっっ、、、とさくらの髪を八神さんが指でつまんで見ている。
「髪、どうして染めたの?」
八神さんがさくらに聞く。
「、、、私、今反抗期なの。」
「どうせこうなんだから、ああなんだからって親に言われて、見かけで人間を判断するなっ!てムカついて、、勢いで!」
八神「染めたらお父さんやお母さんに怒られた?」
さくら「すんごい剣幕で何考えてんだー!ってお父ちゃん激怒で。」
八神「みかけで判断されたくないの?」
さくら「当たり前!絶対中身で勝負したいんだ。」
八神「中身で勝負したいのかぁ。」
「じゃあ外見は染めても染めなくても良かったんじゃない?」
さくら「、、、、、、。」
さくらははっとした表情で黙ってしまった。
「そっか、、。」
「中身重視とか良いながら、外づらこだわってたのは自分だけだったのかも、、。」
八神さんはふふっと笑って、
「切ってみる?」
「じゃあ、、お願いします!」
さくらも吹っ切れたような顔で笑い返した。
彩芽はそのやりとりを近くのソファーから見ていて、ほらねとばかりに少し満足な気分だった。
紅茶を飲みながらカットしている八神さんを見られるなんて幸せ過ぎて、持つべきものは姪っ子さくらよありがとう。
気がつくとさくらがこちらに手を振っている。
八神さんに見とれている間にカットもブローも終わったようだ。
「どーかな?」
さくらがピースをする。
あれあれ?、、、、、おぉぉぉ!
め、眼の前にイケメンが!!
ハンサムショートにしたさくらがあまりにもカッコよくて思わず卒倒しそうになる彩芽であった。
____________________________________
彩芽「もぉ、めっちゃイケメン!」カシャ
さくら「撮りすぎやろ」
彩芽「デートしてるみたいになっちゃう~」カシャカシャ
さくら「おなかすいた~、お昼食べいこうよ~」
彩芽 カシャ、カシャ
さくら「どんだけ撮るん?」笑
彼女も今年で高校生になり、反抗期真っ只中らしい。
「俺の言うことは聞かないけどあやの言う事には耳貸すだろ?あいつは。」と兄。
なるほど、それなら丁度良い。
次の私の休みの日と合わせて美味しいお店でも一緒に開拓しに行こうかな?
________________________その三日後のこと。
「どうしたの?その頭!」
姪のさくらが家に到着して、ドアを開けての私の第一声がそれだった。
「えへへ~、これが原因で父ちゃんとも喧嘩中なんだー。」
さくらの父親、宗介は私の4つ上の兄で小学校の教師をしている。私とは似つかない真面目な性格で、さくらは私との方が馬が合うらしい。
そんなさくらは金色に染められた髪を一つに束ねていて、根本の毛が黒くなってきていた。
いわゆるプリン頭というやつだった。
「そもそもなんで金髪にしちゃったの?」
「勢いかな?夏だし、だけどホントは外づら重視の親への反抗かな?」
とりあえず見たところ、随分と髪も伸びてるみたいだし美容院に連れて行くことにした。
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「こんにちは~、急ですみません。」
「いらっしゃい。うちは有り難いけど、、」
早速、八神さんが私達を出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。」
「いつも有り難うございます。」
その隣にショートカットの見たことの無い年配の女性がにっこりと笑う。
「店長、神城彩芽さんと、、えーと、」
「姪のさくらでーす。」
さくらは愛想の良い笑顔で敬礼ポーズをする。
こういう所がかわいいのだけど、兄からするとふざけてるように見えるらしかった。
でも、びっくりした~。
隣の人は店長さんなのね。八神さんとすごく親しそうだったから、ちょっとドキドキしてしまった。
けれども今日の八神さんはストライプのシャツの首元から覗く喉仏がセクシーで、少し斜めに流した前髪の奥の眼が優しくてなんだかあったかくなる。
「おや~、あやちゃんもしかして~。」
さくらが私の顔を覗き込んでニヤニヤしている。
(はっ!ちょっと勝手に心読まないで~、この子相変わらず鋭い!)
さくらは昔から空気を読むのが得意な子だった。
人見知りをしないので、初対面の人ともすぐに仲良くなるし私が話さなくても何故か表情で色々バレている事がよくあった。
こんな子だから、兄と喧嘩をしても実はあまり心配はしていないのだ。
見とれていたのを誤魔化しつつ、
「今日はどうするの?」と声をかける。
「そーだなぁ、そろそろ飽きてきたしカラーでもカットでも正直どっちでも良いんだよね~。お?」
じーっっ、、、とさくらの髪を八神さんが指でつまんで見ている。
「髪、どうして染めたの?」
八神さんがさくらに聞く。
「、、、私、今反抗期なの。」
「どうせこうなんだから、ああなんだからって親に言われて、見かけで人間を判断するなっ!てムカついて、、勢いで!」
八神「染めたらお父さんやお母さんに怒られた?」
さくら「すんごい剣幕で何考えてんだー!ってお父ちゃん激怒で。」
八神「みかけで判断されたくないの?」
さくら「当たり前!絶対中身で勝負したいんだ。」
八神「中身で勝負したいのかぁ。」
「じゃあ外見は染めても染めなくても良かったんじゃない?」
さくら「、、、、、、。」
さくらははっとした表情で黙ってしまった。
「そっか、、。」
「中身重視とか良いながら、外づらこだわってたのは自分だけだったのかも、、。」
八神さんはふふっと笑って、
「切ってみる?」
「じゃあ、、お願いします!」
さくらも吹っ切れたような顔で笑い返した。
彩芽はそのやりとりを近くのソファーから見ていて、ほらねとばかりに少し満足な気分だった。
紅茶を飲みながらカットしている八神さんを見られるなんて幸せ過ぎて、持つべきものは姪っ子さくらよありがとう。
気がつくとさくらがこちらに手を振っている。
八神さんに見とれている間にカットもブローも終わったようだ。
「どーかな?」
さくらがピースをする。
あれあれ?、、、、、おぉぉぉ!
め、眼の前にイケメンが!!
ハンサムショートにしたさくらがあまりにもカッコよくて思わず卒倒しそうになる彩芽であった。
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彩芽「もぉ、めっちゃイケメン!」カシャ
さくら「撮りすぎやろ」
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