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雨とオオカミ

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ひとしきり降る雨の中に

佇んでいる


僕らの前には

降り止まない雨がある

君に噛み付いてしまった夜に

何度も後悔したけど

それでも君に

僕の跡を残したかった


呆れてしまう?
 
こんな男にもう惑わされないでよ

それでも一人になりたくないなんて

身勝手な僕を まだ

許してほしくて

この雨を受けながら

待っていること

許してよね
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