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note 1 営業マン りひと 38歳
第一話 磯川のこと
しおりを挟む白い部屋に男が1人、
長椅子に座っている。
部屋の天井から射す柔らかい光は
男の座っている部分だけに落ち
薄暗い部屋の片隅だけをわずかに明るくしている。
男の座っている側の壁際には1人用の
机と1冊のノートとペンが置かれている。
男は何かに気が付いたようにふと机の方に目をやると立ち上がってそれに歩み寄る。
ノートの表紙を開くと
~貴方のことを書いて下さい~
と1行だけそこに書いてある。
(ペンを握ると思った事が文字になります)とご丁寧にも注釈がふってある。
あなたのこと、、かぁ
えーと、まず名前は磯川、、磯川理人
、、それから、、えーと俺なんでここにいるんだっけ?、、、、
確か、、仕事帰りの車で、、
トラックがこっちに向かってきててヤバい!!って思ったんだけど、、、、、あぁ、避けきれねーわな。
完全に正面衝突だったよなぁ、。
全然痛くないってことは、、やっぱり死んでんのか、、俺は。
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