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札と刀と怪物と
《第29話》札と刀と怪物と その2
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「にしても、タコと熊と猫と存在無い人間とって、人外ハウスかよ・・・まともな人間一人しかいないのか」
佐々嶺と言う男はガハハと笑って椅子に座った。
「おい、佐々嶺こんなに早くアイツらがこの八十幸に来るなんて聞いてないぞ?俺まだここに来て4ヶ月くらいしか経っていないんだ」
「いや、最近になってお前の力も強くなってきてんだよ・・・まぁ、あの程度俺が来なくても熊が本気を出していれば軽く捻れたと思うが・・・まぁいい、熊は子供で俺はプロだからな」
「そうか・・・」
店長は少し凹んでいるようにも見える。
「凹んでいる場合じゃねぇぞ、一もタコも戦闘態勢取っといた方がいいぜ・・・うちのボスもあまりにも酷いようなら来るらしいが、あいつにこられると結構面倒だから俺たちで片付けるぞ」
「了解。舞弥くんと神田くんはもう帰った方がいい。矢上原ちゃんはどちらかの家に泊めてあげてくれ、ここからは危険だからな」
僕は瓦礫の下から神田を救出し共に帰ろうとした。
「ちょっと待ちな、あんたら三人には土地神にこの状況の報告だけしといてくれ・・・あいつの協力が不可欠だからな」
「わ、わかりました。みんなも気をつけてね」
俺は神田のほっぺたをペちペちして神田を起こしたら「はっ・・・ここで何が・・・」みたいなことを言っているので移動しながら説明しようと思う。
「お前らこそ気をつけるんだな。外にはあの化け物が湧いているぞ」
「一般市民に被害は?」
「今のところない。あいつらは的確に俺たち、というよりこのタコを狙ってくるが時間が経つにつれ増殖し、一般市民をも襲う可能際がある」
何故店長を襲うのかはわからないが、色々とわけがあるのであろう。僕達は神社へ急いだ。
「さて、ガキどもを避難させたところで俺達の仕事と行きますか」
と、佐々嶺があくびをしながら言った。彼の持つ『重刀 鍛鉄』がぎらりと光る。舞弥くんたちが神にこの化け物を一般人に見えないようにしてもらうのには少々時間がかかるだろう。それまでは俺たち三人でなんとかしなくちゃならない。
「おい、タコいや、店長この騒動が終わったらここを立ち去らなきゃならないというのに、ガキどもに何も言わなくていいのか?」
「いいんだよ、とりあえず八十幸での『店長』としてのお仕事はこれで終わりだ」
本当にそうである。まぁ、ここを去ったらまた別の町で過ごそうかなと思う。
「店長・・・私はどうすればいいの?」
「自分で考えろ。またボスの家で過ごすのもいいだろうし、ここに残るのもありだ・・・この店はあの神に経営してもらおうと思う」
すまない。一ちゃんには本当に迷惑をかける。
「そんな辛気臭い顔すんなやタコ!俺たち刀剣五人衆の三人がいるんだ。勝てない敵などない」
「刀の名前もその『刀剣五人衆』とかいう名前も俺達の二つ名もボスが決めたからまぁ、なんというか子供っぽいな」
「まぁな、あいつ言葉の意味とか分かってなさそうだもんな」
剛鉄の佐々嶺 冬弥
白虎の一 一
半神の店長 正道
今の時代、2つ名とかちょっとダサいとは思うけど
「この三人が・・・負けるわけがない」
俺は腕を触手に変え、佐々嶺は刀をにぎりしめ、一ちゃんは腰に『双刀 爛漫』を携えた。
後のことは終わってから考えよう。とりあえずは目の前の問題を片付ける。
俺は作り終わった札をゴミ袋に入れた。神の力のこもった葉から作った札である。あいつらに効くかは知らないが、試してみる価値はある。
「二人とも!行くぞ!」
「「おう!」」
俺たち三人は化け物が湧き始めている街を見て思った。
「作戦なんも考えてねぇな」
「あっ、あー」
「じゃあ店長と俺が奴らの湧いてると思われる山へ行って、街に出てくる奴らを一が足止めしといて」
「よし、改めて・・・二人とも!行くぞ!」
「「おう!」」
俺達が店を出ると、そこにはもうチラホラと化け物がいた。
佐々嶺と言う男はガハハと笑って椅子に座った。
「おい、佐々嶺こんなに早くアイツらがこの八十幸に来るなんて聞いてないぞ?俺まだここに来て4ヶ月くらいしか経っていないんだ」
「いや、最近になってお前の力も強くなってきてんだよ・・・まぁ、あの程度俺が来なくても熊が本気を出していれば軽く捻れたと思うが・・・まぁいい、熊は子供で俺はプロだからな」
「そうか・・・」
店長は少し凹んでいるようにも見える。
「凹んでいる場合じゃねぇぞ、一もタコも戦闘態勢取っといた方がいいぜ・・・うちのボスもあまりにも酷いようなら来るらしいが、あいつにこられると結構面倒だから俺たちで片付けるぞ」
「了解。舞弥くんと神田くんはもう帰った方がいい。矢上原ちゃんはどちらかの家に泊めてあげてくれ、ここからは危険だからな」
僕は瓦礫の下から神田を救出し共に帰ろうとした。
「ちょっと待ちな、あんたら三人には土地神にこの状況の報告だけしといてくれ・・・あいつの協力が不可欠だからな」
「わ、わかりました。みんなも気をつけてね」
俺は神田のほっぺたをペちペちして神田を起こしたら「はっ・・・ここで何が・・・」みたいなことを言っているので移動しながら説明しようと思う。
「お前らこそ気をつけるんだな。外にはあの化け物が湧いているぞ」
「一般市民に被害は?」
「今のところない。あいつらは的確に俺たち、というよりこのタコを狙ってくるが時間が経つにつれ増殖し、一般市民をも襲う可能際がある」
何故店長を襲うのかはわからないが、色々とわけがあるのであろう。僕達は神社へ急いだ。
「さて、ガキどもを避難させたところで俺達の仕事と行きますか」
と、佐々嶺があくびをしながら言った。彼の持つ『重刀 鍛鉄』がぎらりと光る。舞弥くんたちが神にこの化け物を一般人に見えないようにしてもらうのには少々時間がかかるだろう。それまでは俺たち三人でなんとかしなくちゃならない。
「おい、タコいや、店長この騒動が終わったらここを立ち去らなきゃならないというのに、ガキどもに何も言わなくていいのか?」
「いいんだよ、とりあえず八十幸での『店長』としてのお仕事はこれで終わりだ」
本当にそうである。まぁ、ここを去ったらまた別の町で過ごそうかなと思う。
「店長・・・私はどうすればいいの?」
「自分で考えろ。またボスの家で過ごすのもいいだろうし、ここに残るのもありだ・・・この店はあの神に経営してもらおうと思う」
すまない。一ちゃんには本当に迷惑をかける。
「そんな辛気臭い顔すんなやタコ!俺たち刀剣五人衆の三人がいるんだ。勝てない敵などない」
「刀の名前もその『刀剣五人衆』とかいう名前も俺達の二つ名もボスが決めたからまぁ、なんというか子供っぽいな」
「まぁな、あいつ言葉の意味とか分かってなさそうだもんな」
剛鉄の佐々嶺 冬弥
白虎の一 一
半神の店長 正道
今の時代、2つ名とかちょっとダサいとは思うけど
「この三人が・・・負けるわけがない」
俺は腕を触手に変え、佐々嶺は刀をにぎりしめ、一ちゃんは腰に『双刀 爛漫』を携えた。
後のことは終わってから考えよう。とりあえずは目の前の問題を片付ける。
俺は作り終わった札をゴミ袋に入れた。神の力のこもった葉から作った札である。あいつらに効くかは知らないが、試してみる価値はある。
「二人とも!行くぞ!」
「「おう!」」
俺たち三人は化け物が湧き始めている街を見て思った。
「作戦なんも考えてねぇな」
「あっ、あー」
「じゃあ店長と俺が奴らの湧いてると思われる山へ行って、街に出てくる奴らを一が足止めしといて」
「よし、改めて・・・二人とも!行くぞ!」
「「おう!」」
俺達が店を出ると、そこにはもうチラホラと化け物がいた。
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