職業安定所で相談したら召喚士を紹介されました~召喚ガチャが全てを決める迷宮攻略~

くにこめ

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解散

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魔物が侵入しないよう扉の前にバリケードを積む作業が終わった。
ナナミが張り切ったせいで扉が隠れるぐらい物を積み上げてしまった。

(これはやりすぎだな・・・どかすのが大変そうだ。しかし、これでよほどの魔物じゃないと突破できないな。)

「これなら魔物の脅威はないから、みんな帰ってゆっくり休んでくれ。」
「では私は残りますので、皆さんはゆっくり休んでください。」
ミコはなぜか自慢げだ。

「いや・・大丈夫だと思うからミコも帰っていいよ。」
「勇者様・・・それは魔物を侮っております。私の魔物感知能力があればより安全です。」

(まあ・・・たしかにそうだな。現実世界では女の子と寝るなんて問題あるが、ゲームの世界だから魔物探知機という扱いだけで何も起きないだろうし・・・。)

「わかった。ミコだけ残って他のみんなはゆっくり休んでくれ。集合は明日の8:00、すぐ出発するから準備は済ませておいてくれ。」
「私も残るよ~、だって危険だもん。寝る場所ないなら床で寝るからいいでしょ~。」
「ダメだ。ゆっくり休んでくれ。」
(筋肉バキバキ娘とはいえ、さすがに女の子を床に寝さすのはダメだろ・・・。俺が床で寝る選択肢もなくはないが、どちらにせよそれで回復しないと困るしな。)

するとずっとこちらをジト目で見ていたココノが話しかけてきた。
「承知した。ならこれを渡しておく。」
「これは・・・指輪か?」
彼女が渡してきたのは、丸い透明な玉がはめ込まれた指輪だった。

「何かあった時は、この指輪を指にはめてくれ。すぐに駆け付ける。」
「どの指でもいいのか?」
「どの指でも問題ない。だから常時近くに携帯してほしい。ただ、意味なく装着しないでくれ。」
「それはどういう・・・いや、わかった。ありがとう。」

(どういう原理なんだ・・・と聞こうと思ったが、ゲームの世界でそれを聞くのも野暮だな。)

「じゃあ私からもプレゼント~。」
ナナミからもショートソードをプレゼントされた。
「私は勇者様からもらったショートソードがあるから、今まで使ってたやつあげる~。生身だと危険だから~。」
「おお、それはありがとう。使わせてもらうよ。」

(ガチャ以外でも武器もらえるのか。後で鑑定しよう。)

「では私達は帰る。」
「じゃあ~あした~。」

そう言って彼女達は召喚陣の扉に向かったので、見送りするためついていこうとすると、ミコに止められた。

「勇者様、彼女達が帰る時には部屋に入らないようお願いいたします。そうしないと戻る場所がわかってしまうので・・・それだけはお願いいたします。」

(ゲームの世界のNPC相手でもプライバシーは守らないといけないのか・・・まあ現実なら家がばれては困る。それともまだ帰還シーンが出来てないとか?)

「たしかにそこまで干渉するのは良くないな。わかった、気をつけるよ。」
「勇者様、ありがとうございます。では休む準備をしましょう。」
そういった彼女の声は少し高揚していたような気がした。
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