10 / 58
戦乙女アリア
「お・・・おおお、アリアさんお久しぶりです!」
いつもは横柄なバナザードも顔を真っ赤にして頭をペコペコしながら目の前の女性に挨拶をしていた。
しかしその気持ちもわかる。
その美しい顔とプロポーションは鎧を着けていてもそれ込みで美しい。
どんな男でも目を奪われるだろう。
「いえ、私のような若輩者に頭を下げる必要はありませんよ。今回は一緒に迷宮探索頑張りましょう。」
若輩者・・・という事は彼女は若いのだろうか?
立ち振る舞いが優雅なためか大人びて見えるが、たしかに整った顔立ちだが幼さが残っている。
「バナザードさんはいつものメンバーと・・・見慣れない方がいますね。」
「ああ、こいつは最近荷物持ちとして入ったアルです。ほれ、挨拶しろ!」
「はい、荷物持ちのアルと言います。今回はよろしくお願いします。」
俺はそう言いながら、自分の冒険者カードを見せた。
「武人レベル5ですのね。一瞬、荷物持ちという職業があるのかと思いました。」
彼女は微笑みながら、俺に自分の冒険者カードを見せてきた。
「私はアリア、戦乙女レベル20です。よろしくお願いします。」
俺は彼女の自己紹介を聞きながら、合致するキャラがいるか記憶を探ってみたが心当たりがない。
(俺が忘れているだけか?それとも作ったキャラ以外もいるのか?)
俺が作ったキャラは30人程度(容量の問題でそれ以上作れないからしかたない)。
現実的に考えるなら、冒険者がその程度の人数しかいないのはおかしい。
という事は俺の作ったキャラ以外のNPCという事なのだろうか?
「どうかしましたか?」
「ああ、いえ・・・あまりにもお美しいので見とれていました。」
すると彼女は険しい表情になり、
「冒険者として賞賛されるべきは強さです。どんな誉め言葉でも場合によっては侮辱になります。」
と俺を睨みつけながら注意した。
熟練の冒険者だけあって、若い女性といえどもかなりの威圧感を感じた。
「つい、自然と出てしまった言葉で悪意はなかったのです。申し訳ありません。」
「・・・そうですか。私もつい熱くなってしまいました。冒険者の中には私が若輩者の女性というだけで甘く見る輩が多く、過敏になってしまいました。私の方こそお許し願いたい。」
「いえ、こちらこそ申し訳ありませんでした。」
つい考えているのを誤魔化すために、歯の浮くようなセリフを言ってしまった。
「おい、何勝手に話してんだよ。」
バナザードはそんな俺にイライラをぶつけてくる。
彼はアリアの事が好きなのだろう。
突然迷宮に潜る事にしたのも彼女の為なのは明白だ。
「バナザードさん、実は今日同行するのはもう一人いるのですがよろしいですか?」
「もちろんいいですよ!ちなみに・・・男ですか?」
「いえ彼女です。」
彼女の隣にいつの間にか小柄な女の子が現れた。
いや、おそらくはアリアの強烈な印象に押されて見えなかったのだろう。
「・・・ボソボソ・・・。」
「?」
紹介された彼女が何か言っているが全く聞こえない。
「すみません、彼女は恥ずかしがり屋なので・・・名前はアルテナ、神官レベル10です。まだ未熟ですが、将来有望な子です。お願いできますでしょうか?」
「え、ええ、大丈夫ですよ!うちのアルみたいな雑魚とは違って神官ならレベルが低くても役に立ちます!任せてください!」
「・・・そうですか・・・よろしくお願いします。」
アリアは少し渋い顔をしながら答えている。
しかし、バナザードはあいかわらず余計な一言が多い。
この程度の悪口は会社では毎日だから慣れているが、アリアは余計な一言を聞くたびに嫌な顔をしている。
戦乙女は中立の性格しかなれない。
そのため、これから組むバナザードと喧嘩する気はないようだが、あまりいい印象ではないのは誰が見てもわかる・・・本人以外は。
(まあ、どうでもいいか。それよりこれから迷宮探索か・・・ゲームと同じなら、ある程度はマップ覚えてるから楽できそうだな。)
いつもは横柄なバナザードも顔を真っ赤にして頭をペコペコしながら目の前の女性に挨拶をしていた。
しかしその気持ちもわかる。
その美しい顔とプロポーションは鎧を着けていてもそれ込みで美しい。
どんな男でも目を奪われるだろう。
「いえ、私のような若輩者に頭を下げる必要はありませんよ。今回は一緒に迷宮探索頑張りましょう。」
若輩者・・・という事は彼女は若いのだろうか?
立ち振る舞いが優雅なためか大人びて見えるが、たしかに整った顔立ちだが幼さが残っている。
「バナザードさんはいつものメンバーと・・・見慣れない方がいますね。」
「ああ、こいつは最近荷物持ちとして入ったアルです。ほれ、挨拶しろ!」
「はい、荷物持ちのアルと言います。今回はよろしくお願いします。」
俺はそう言いながら、自分の冒険者カードを見せた。
「武人レベル5ですのね。一瞬、荷物持ちという職業があるのかと思いました。」
彼女は微笑みながら、俺に自分の冒険者カードを見せてきた。
「私はアリア、戦乙女レベル20です。よろしくお願いします。」
俺は彼女の自己紹介を聞きながら、合致するキャラがいるか記憶を探ってみたが心当たりがない。
(俺が忘れているだけか?それとも作ったキャラ以外もいるのか?)
俺が作ったキャラは30人程度(容量の問題でそれ以上作れないからしかたない)。
現実的に考えるなら、冒険者がその程度の人数しかいないのはおかしい。
という事は俺の作ったキャラ以外のNPCという事なのだろうか?
「どうかしましたか?」
「ああ、いえ・・・あまりにもお美しいので見とれていました。」
すると彼女は険しい表情になり、
「冒険者として賞賛されるべきは強さです。どんな誉め言葉でも場合によっては侮辱になります。」
と俺を睨みつけながら注意した。
熟練の冒険者だけあって、若い女性といえどもかなりの威圧感を感じた。
「つい、自然と出てしまった言葉で悪意はなかったのです。申し訳ありません。」
「・・・そうですか。私もつい熱くなってしまいました。冒険者の中には私が若輩者の女性というだけで甘く見る輩が多く、過敏になってしまいました。私の方こそお許し願いたい。」
「いえ、こちらこそ申し訳ありませんでした。」
つい考えているのを誤魔化すために、歯の浮くようなセリフを言ってしまった。
「おい、何勝手に話してんだよ。」
バナザードはそんな俺にイライラをぶつけてくる。
彼はアリアの事が好きなのだろう。
突然迷宮に潜る事にしたのも彼女の為なのは明白だ。
「バナザードさん、実は今日同行するのはもう一人いるのですがよろしいですか?」
「もちろんいいですよ!ちなみに・・・男ですか?」
「いえ彼女です。」
彼女の隣にいつの間にか小柄な女の子が現れた。
いや、おそらくはアリアの強烈な印象に押されて見えなかったのだろう。
「・・・ボソボソ・・・。」
「?」
紹介された彼女が何か言っているが全く聞こえない。
「すみません、彼女は恥ずかしがり屋なので・・・名前はアルテナ、神官レベル10です。まだ未熟ですが、将来有望な子です。お願いできますでしょうか?」
「え、ええ、大丈夫ですよ!うちのアルみたいな雑魚とは違って神官ならレベルが低くても役に立ちます!任せてください!」
「・・・そうですか・・・よろしくお願いします。」
アリアは少し渋い顔をしながら答えている。
しかし、バナザードはあいかわらず余計な一言が多い。
この程度の悪口は会社では毎日だから慣れているが、アリアは余計な一言を聞くたびに嫌な顔をしている。
戦乙女は中立の性格しかなれない。
そのため、これから組むバナザードと喧嘩する気はないようだが、あまりいい印象ではないのは誰が見てもわかる・・・本人以外は。
(まあ、どうでもいいか。それよりこれから迷宮探索か・・・ゲームと同じなら、ある程度はマップ覚えてるから楽できそうだな。)
あなたにおすすめの小説
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
まったく知らない世界に転生したようです
吉川 箱
ファンタジー
おっとりヲタク男子二十五歳成人。チート能力なし?
まったく知らない世界に転生したようです。
何のヒントもないこの世界で、破滅フラグや地雷を踏まずに生き残れるか?!
頼れるのは己のみ、みたいです……?
※BLですがBがLな話は出て来ません。全年齢です。
私自身は全年齢の主人公ハーレムものBLだと思って書いてるけど、全く健全なファンタジー小説だとも言い張れるように書いております。つまり健全なお嬢さんの癖を歪めて火のないところへ煙を感じてほしい。
111話までは毎日更新。
それ以降は毎週金曜日20時に更新します。
カクヨムの方が文字数が多く、更新も先です。
転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?
スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。
女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!?
ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか!
これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。
【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ?
――――それ、オレなんだわ……。
昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。
そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。
妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
毒舌アイドルは毒の魔物に転生する。
馳 影輝
ファンタジー
毒舌を売りにして芸能界で活躍できる様になった。
元々はアイドルとしてデビューしたが、ヒラヒラの衣装や可愛い仕草も得意じゃ無かった。
バラエティーの仕事を貰って、毒舌でキャラを作ったらこれがハマり役で世間からのウケも良くとんとん拍子で有名人になれた。
だが、自宅に帰ると玄関に見知らぬ男性が立っていて私に近づくと静かにナイフで私を刺した。
アイドル時代のファンかも知れない。
突然の事で、怖くて動けない私は何度も刺されて意識を失った。
主人公の時田香澄は殺されてしまう。
気がつくとダンジョンの最下層にポイズンキラーとい魔物に転生する。
自分の現象を知りショックを受けるが、その部屋の主であるリトラの助言により地上を目指す。
ダンジョンの中で進化を繰り返して強くなり、人間の冒険者達が襲われている所に出くわす。
魔物でありながら、擬態を使って人間としても生きる姿や魔王種への進化を試みたり、数え切れないほどの激動の魔物人生が始まる。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。