好きなゲーム世界に転生?した俺が知識無双

くにこめ

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戦乙女アリア

「お・・・おおお、アリアさんお久しぶりです!」
いつもは横柄なバナザードも顔を真っ赤にして頭をペコペコしながら目の前の女性に挨拶をしていた。
しかしその気持ちもわかる。
その美しい顔とプロポーションは鎧を着けていてもそれ込みで美しい。
どんな男でも目を奪われるだろう。

「いえ、私のような若輩者に頭を下げる必要はありませんよ。今回は一緒に迷宮探索頑張りましょう。」

若輩者・・・という事は彼女は若いのだろうか?
立ち振る舞いが優雅なためか大人びて見えるが、たしかに整った顔立ちだが幼さが残っている。

「バナザードさんはいつものメンバーと・・・見慣れない方がいますね。」
「ああ、こいつは最近荷物持ちとして入ったアルです。ほれ、挨拶しろ!」
「はい、荷物持ちのアルと言います。今回はよろしくお願いします。」

俺はそう言いながら、自分の冒険者カードを見せた。

「武人レベル5ですのね。一瞬、荷物持ちという職業があるのかと思いました。」

彼女は微笑みながら、俺に自分の冒険者カードを見せてきた。

「私はアリア、戦乙女レベル20です。よろしくお願いします。」

俺は彼女の自己紹介を聞きながら、合致するキャラがいるか記憶を探ってみたが心当たりがない。

(俺が忘れているだけか?それとも作ったキャラ以外もいるのか?)

俺が作ったキャラは30人程度(容量の問題でそれ以上作れないからしかたない)。
現実的に考えるなら、冒険者がその程度の人数しかいないのはおかしい。
という事は俺の作ったキャラ以外のNPCという事なのだろうか?

「どうかしましたか?」
「ああ、いえ・・・あまりにもお美しいので見とれていました。」

すると彼女は険しい表情になり、
「冒険者として賞賛されるべきは強さです。どんな誉め言葉でも場合によっては侮辱になります。」
と俺を睨みつけながら注意した。
熟練の冒険者だけあって、若い女性といえどもかなりの威圧感を感じた。

「つい、自然と出てしまった言葉で悪意はなかったのです。申し訳ありません。」
「・・・そうですか。私もつい熱くなってしまいました。冒険者の中には私が若輩者の女性というだけで甘く見る輩が多く、過敏になってしまいました。私の方こそお許し願いたい。」
「いえ、こちらこそ申し訳ありませんでした。」

つい考えているのを誤魔化すために、歯の浮くようなセリフを言ってしまった。

「おい、何勝手に話してんだよ。」

バナザードはそんな俺にイライラをぶつけてくる。
彼はアリアの事が好きなのだろう。
突然迷宮に潜る事にしたのも彼女の為なのは明白だ。

「バナザードさん、実は今日同行するのはもう一人いるのですがよろしいですか?」
「もちろんいいですよ!ちなみに・・・男ですか?」
「いえ彼女です。」

彼女の隣にいつの間にか小柄な女の子が現れた。
いや、おそらくはアリアの強烈な印象に押されて見えなかったのだろう。

「・・・ボソボソ・・・。」
「?」

紹介された彼女が何か言っているが全く聞こえない。

「すみません、彼女は恥ずかしがり屋なので・・・名前はアルテナ、神官レベル10です。まだ未熟ですが、将来有望な子です。お願いできますでしょうか?」
「え、ええ、大丈夫ですよ!うちのアルみたいな雑魚とは違って神官ならレベルが低くても役に立ちます!任せてください!」
「・・・そうですか・・・よろしくお願いします。」

アリアは少し渋い顔をしながら答えている。

しかし、バナザードはあいかわらず余計な一言が多い。
この程度の悪口は会社では毎日だから慣れているが、アリアは余計な一言を聞くたびに嫌な顔をしている。
戦乙女は中立の性格しかなれない。
そのため、これから組むバナザードと喧嘩する気はないようだが、あまりいい印象ではないのは誰が見てもわかる・・・本人以外は。

(まあ、どうでもいいか。それよりこれから迷宮探索か・・・ゲームと同じなら、ある程度はマップ覚えてるから楽できそうだな。)
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