好きなゲーム世界に転生?した俺が知識無双

くにこめ

文字の大きさ
41 / 58

ショートカットルート

しおりを挟む
俺達は迷宮の地下1階の通路を歩いていた。

「今日は地下5階でレベル上げをする。」
「地下5階ですか?私達のレベルでこの人数では厳しいと思いますが・・・。」

地下5階の適性レベルは14~16だ。
このパーティでしかも4人だと普通は厳しいと見るのが妥当だろう。

「たしかに敵が強いけど、地下5階へは直通の道があるんだ。だから、下手に3~4階でレベル上げするよりすぐ帰れるので安全だよ。」

実は地下5階へはショートカットルートがあり、地下1階から直行できるので傷ついてもすぐに帰れるようになっている。
しかも、落とし穴がある3階や上がり下がりのある複雑な形状の4階に比べて単純な構造になっている。
おそらくは下層に行くためのレベル上げや装備集めのために作られた階層だろう。
もちろん、一度地下5階へ行く必要があるが、俺のデータでは解放済である。

「え・・・しかしそれは・・・。」

カナタは何か言いたそうだったが、俺は構わず進んでいった。
進んで行くと地下5階へ行くための扉の前に、武装した兵士3人が立っており道を塞いでいた。
彼らは俺達を見つけると、話しかけてきた。

「ん?なんだ貴様らここを通る気か?」

(なんでこんなところに兵士が?)

「あなた達こそ、なぜこんな所に?」
「こんな所?貴様らは地下5階へ行くために来たんじゃないのか?」

どうも彼らは知っていて道を塞いでいるらしい。
するとカナタが小声で話しかけてきた。

「5階への直通通路は、適正レベルである14以上の冒険者しか通れません。どうも実力もないのに挑戦する無謀な連中が多く、制限するようになったんですよ。」

(ゲームではそんな事なかったぞ・・・どうなってるんだ。)

どちらにせよ、俺のレベル上げの計画すべてが狂ってしまうのは間違いない。
どうしようかと考えていると、ミカが兵士たちに話しかけた。

「ほら見て、私はレベル14冒険者よ。」
「ム・・・たしかにそうだな。なら貴様は問題ない。他の連中は冒険者カードを見せろ。」

残念ながら俺達はレベル14以下である。
カナタと顔を見合わせてどうするか悩んでいると、ミカは俺に向かって人差し指と親指で輪っかを作り他の指を立てて見せた。
その形を見て、伝えたい事を理解したので、まだ重い懐の小袋をミカに渡した。

「兵士さん、全員レベル14なんです。私が保証します。」
そう言いながら兵士に体を密着させて、何かをしているようだ。

「ム・・・いちいち調べるのも非効率的だからな。通って良し。」
「ありがとうございます!」
「ただ・・・無理はするなよ。貴様らが死ぬと困るからな。」

俺達は彼らの気が変わらない間に素早く扉の中に入っていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

ホームレスは転生したら7歳児!?気弱でコミュ障だった僕が、気づいたら異種族の王になっていました

たぬきち
ファンタジー
1部が12/6に完結して、2部に入ります。 「俺だけ不幸なこんな世界…認めない…認めないぞ!!」 どこにでもいる、さえないおじさん。特技なし。彼女いない。仕事ない。お金ない。外見も悪い。頭もよくない。とにかくなんにもない。そんな主人公、アレン・ロザークが死の間際に涙ながらに訴えたのが人生のやりなおしー。 彼は30年という短い生涯を閉じると、記憶を引き継いだままその意識は幼少期へ飛ばされた。 幼少期に戻ったアレンは前世の記憶と、飼い猫と喋れるオリジナルスキルを頼りに、不都合な未来、出来事を改変していく。 記憶にない事象、改変後に新たに発生したトラブルと戦いながら、2度目の人生での仲間らとアレンは新たな人生を歩んでいく。 新しい世界では『魔宝殿』と呼ばれるダンジョンがあり、前世の世界ではいなかった魔獣、魔族、亜人などが存在し、ただの日雇い店員だった前世とは違い、ダンジョンへ仲間たちと挑んでいきます。 この物語は、記憶を引き継ぎ幼少期にタイムリープした主人公アレンが、自分の人生を都合のいい方へ改変しながら、最低最悪な未来を避け、全く新しい人生を手に入れていきます。 主人公最強系の魔法やスキルはありません。あくまでも前世の記憶と経験を頼りにアレンにとって都合のいい人生を手に入れる物語です。 ※ ネタバレのため、2部が完結したらまた少し書きます。タイトルも2部の始まりに合わせて変えました。

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

狼になっちゃった!

家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで? 色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!? ……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう? これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

『召喚ニートの異世界草原記』

KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。  ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。  剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。  ――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。  面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。  そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。  「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。  昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。  ……だから、今度は俺が――。  現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。  少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。  引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。 ※こんな物も召喚して欲しいなって 言うのがあればリクエストして下さい。 出せるか分かりませんがやってみます。

魔王メーカー

壱元
ファンタジー
その少女は『魔王』になるべくして創られたーー 辺境の地のごく普通の農民夫婦の間に生まれた、黄金の目と髪を持つ美少女。 魔法、語学、創造力に長けた神童は、無知な村人達に「悪魔」と呼ばれて恐れられ、迫害を受けるようになる。 大切な人にも見捨てられ、全てを失った彼女は村を脱し、自由を得る。しかし、その代償は大きかった。彼女はその無垢な心に傷を負い、ある人物との接触をきっかけに、その力を世界への復讐に用いるようになっていく...。

異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが

ファンタジー
車に轢かれそうだった少女を庇って死んだ女性主人公、優華は異世界の辺境伯の三女、ミュカナとして転生する。ミュカナはこのスキルや魔法、剣のありふれた異世界で多くの仲間と出会う。そんなミュカナの異世界生活はどうなるのか。

処理中です...