2 / 18
第2章 アジトを建てるぞ!
しおりを挟む
【ノホの部屋】
「ノホ様、お勉強の時間でございます」
あれ?女官長だ。
「ガミガミ夫人は?」
「ガミガミは、元い、ガミさんは風邪をひかれたので、本日はお嬢さんのシェリーさんが代わって参りました」
調子狂っちゃうな。
いつもの、ガミガミくどくど、っていうのが無いと…
あのお説教が始まると、集中力の無い僕は、悪いと思いながらも途中から殆ど聞いて無くて他の事考えてたりするんだけとね。
ガミさん、僕の事本当に思ってくれているのは良くわかってるんだ。
僕が生まれた時は乳母で、乳母の制度が廃止されてから教育係になったんだよな。
小さい時は本当の子供のように可愛がってくれたよね。
教育係になって、礼儀作法から何から教えてくれて「んまあ、何ですか?!」って言うのが口癖で、ガミガミ夫人になっちゃったんだけど。
【庭園】
〈庭園を通って図書館へ向かうノホ〉
しかし、ガミさんが風邪だなんて珍しいよな。
そういうの昔の人は何て言ったっけ?
確かおばあ様が、鬼の霍乱て言ってたな。
【ガミの部屋】
「ハークション!うー、寒気がする。ノホ様は逃げずにお勉強なさってるかしらね?」
【図書館】
はぁ、また宗教の勉強か…
本当に今時パソコン有るんだからさぁ…
「ノホ王子、お待ちしておりました」
うわぁ~素敵なお姉さんだぁ。
「お願いします」
「宜しくお願い致します。では、お祈りさせてくださいね」
「はい」
「天のお父様…」
【宮殿内の食堂】
〈食事をするハピネス国王とレイ姫〉
「遅くなりました」
〈ノホが入って来る〉
素敵なお姉さんだったから、沢山質問しちゃって遅くなっちゃった。
何だかあんなに真面目に勉強したのって初めて?
〈料理が運ばれて来る〉
「ヒラメのムニエルでございます」
「あの海域がカンの国の物になってしまった。しばらく美味しい魚が食べられんな…残念」
「ごめんなさい」
「何故そなたが謝る?」
「いえ、その、わたくしは何もお手伝い出来ませんので」
「はぁ…僕達が負けちゃったからだよね」
【ノホの部屋】
〈次の戦争に備えてゲームをするノホ〉
うわぁこいつ硬い。
チンしそう。
あ、誰か回復してくれた。
うっ、やらる。
また回復してくれた。
何度も何度も回復してもらってやっと倒せた。
誰だろう?
あ、行っちゃう。
フローラさんて人だ。
近距離チャット
/聖騎士/ありがとうです(=^^=)
/フローラ/(´∇`)
「今度は何のゲーム?」
「ワールドって言うMMOだよ」
「MMO?」
「マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム」
「???」
「大規模多人数同時参加型オンラインRPGって感じかな?」
「そうなのね。それで、そのゲームはワールドって言う名前ね」
「うん、そうだよ」
「ありがとう、わかりましたわ」
あ、行っちゃった。
それだけ?
変なお姉様。
これは最初から民族が分けられていて、アカウント登録の時に国別で割り振られるようになってるから、この地域に居るユーザーは全てハポネス王国の人なんだ。
ナビがマーサさんの声なんだよな。
僕の憧れの人。
ずっと聞いていたいけど…
はぁ、とにかくギルドを立ち上げるところまで行かないと…
そしたらアジトを作れて、それから町が発展して行くみたいなんだよな。
だけど、材料の調達から始めないといけないんだ。
全て自分で作り出す。
よりリアルだね。
僕のニックネームは軍の人達にわかるようにまた同じ聖騎士。
果てしなく広いマップだな。
あ、人が居た。
「アハハ、焼肉定食ご飯大盛りだって」
こんな面白い名前って、もしかしてソウちやん?
パテ誘ってみよう。
/聖騎士/宜しくです。
/焼肉定食ご飯大盛り/宜しくお願いします( ´ ▽ ` )ノ
/聖騎士/このゲームエレと似てるよね。
/焼肉定食ご飯大盛り/似てますね。
/聖騎士/焼肉さんと似たような名前の人居るんだけど、別キャラは下ネタ系の名前(^^;;
/焼肉定食ご飯大盛り/それ俺です(|| ゚Д゚)
/聖騎士/もしかしてソウちん?
/焼肉定食ご飯大盛り/そうですΣ(゚д゚lll)
/聖騎士/僕わかる?
/焼肉定食ご飯大盛り/わかります。俺をそう呼ぶ人は他に居ませんから
そうなんだよね「ちゃん」じゃなくて「ちん」なんだ。
僕がエレを始めたばかりの頃、色々教えてくれた人が居た。
凄い装備くれたり、強いモンスター倒すクエ(クエスト)手伝ってくれてた。
彼の名前はタロウ。
僕はタロウちゃんて呼んでたんだけど、彼が僕を呼ぶ時は「ちゃん」じゃなくて「ちん」だったんだ。
もう一人の親友。
彼はエレを卒業してしまって、今はどうしてるのかわからないけどね。
3人で遊んでた時は楽しかったな。
/聖騎士/ギルド入ってよ
/焼肉定食/もう入りましたよ、マスターの名前は違ったけどギルド名が同じなので思わず
/聖騎士/蟻が十(*゚▽゚)ノ
/焼肉定食ご飯大盛り/はいな、そのありがとうは間違いない
/聖騎士/女の子にオヤジギャグって言われた
/焼肉定食ご飯大盛り/Σ(゚ロ゚;)
ソウちんが来てくれたからもう大丈夫だ。
きっと勝てる。
勝たなくちゃね。
美味しい魚が食べられないもんね。
僕達だけなら我慢するけど、ハポネスの国民皆んなだもん。
【兵舎】
「うーん、どうもやりにくくていかん」
「将軍、ショートカットにスキルを登録すると良いですよ」
「どこだ?」
「ここをタップしてスキルを開いて、ここに登録です」
「うーん、こうか…これで良いのか?お前に教わる事が有るとはな…ブツブツ…ブツブツ」
〈ブツブツ言いながら去って行くイカリ将軍。ノホが来る〉
相変わらずここの雰囲気は硬いな。
あ、爆弾オヤジが居た。
名前何て言うんだろう?
ここで爆弾オヤジって呼ぶのも変だしね。
「ねえ、名前教えて」
「自分でありますか?ダンです」
「ダンさん」
「ダンとお呼びください」
「秘密基地みたいなの有ったら楽しいよね?そこで皆んなでお茶飲んだりしながらやりたいね」
「それは楽しそうですね。ですがイカリ将軍に怒られそうです」
平気平気。
【庭園】
〈秘密基地の建設が始まっている〉
外観はプチトリアノンみたいな普通の離宮だけどね。
そして数日後、僕達の秘密基地が完成した。
まだ皆んなには言って無かったんだ。
あ、来た来た。
「ダン!こっちだよー!」
「ノホ様、ここは?」
「僕達の秘密基地。さあ、入ろう」
【秘密基地の中】
「これはまるでおもちゃの国ですね」
「天気の良い日は庭にパソコン持ち出しても良いね」
「では早速」
【庭】
〈イカリ将軍と他の兵士達が来る〉
「離宮に集まるようにとの仰せですが、いったい何が?」
「今日からここが僕達の基地だよ」
離宮の中に入ったイカリ将軍が、ポカンとして出て来た。
でも、他の皆んなは気に入ってくれたみたいだ。
兵士達のあんな笑顔初めて見たな。
今迄は、武器を持って命懸けで戦ってたんだもんね。
「笑う事なんて忘れていました。楽しいなんて事考えた事も無かったです」
「もう良いんだよ、人生楽しんで」
そして、皆んな庭にパソコンを持ち出してゲームを始めた。
勿論次の戦いに備えてワールドでレレ上げ。
「今日のガチャ忘れないで」
「了解です」
「やった!新しいスキル覚えたぞ!」
「良ーし!炎の剣ゲットだ!」
「フッ(イカリ将軍が「ゲット」だって)」
公務はお姉様に任せっきりだけど、もうゲームしてても怒られないもんね。
レレ上がった!良し!
「ギルド立ち上げるから、皆んな入って」
「了解です」
「了解であります!」
ギルドチャット
/麗/遅くなりました。
あ、麗さんだ。
ワールドもやってたんだ。
/麗/ギルド入れて頂きましたので、皆さん宜しくお願い致します。
/聖騎士/宜しくです(=^^=)
/麗/まあ、可愛い顔文字ですのね
/爆弾オヤジ/宜しくであります!
/焼肉定食ご飯大盛り/宜しくお願い致します
/麗/まあ、長いお名前ですのね
そこ?
面白いじゃなくて、長いってところなの?
「麗さん、上品で良いですな」
「優しそうだよね」
/聖騎士/アジト作るから素材集め手伝って~
/麗/何を集めたら良いのかしら?
/聖騎士/ギルドのアジトの所から見れます
/麗/わかりましたわ、見てみますね。
「切れる木が有るから、切れば材木が手に入るよ」
「了解です」
またイカリ将軍は汗を拭き拭きマウス握ってる。
/焼肉定食ご飯大盛り/土龍の背骨を取りに行きます
/聖騎士/僕も行く!
/爆弾オヤジ/自分も行きます
/焼肉定食ご飯大盛り/ビシさん居たらお願いします
「ビシって何ですか?」
「ビショップ。回復や蘇生が出来る職業だよ」
/麗/わたくしまだクレリックですけれど
/焼肉定食ご飯大盛り/回復お願いします
/麗/わかりましたわ、ご一緒させて頂きます
クレなら、蘇生出来ないけど回復有るからね。
「私はレベルを上げながら他の材料を集めて来ます」(汗汗)
「将軍は、ウォーリアーですね」
「早くガーディアンに転職したいのだが」
ガデね、イカリ将軍らしい。
「上級職は重装備みたいだよ」
「ムムっ!早く転職せねば」
燃えてるね、イカリ将軍。
「楽しそうじゃな」
「こ、これは、国王陛下」
「良い良い、そのままで良い。この離宮は、皆が伸び伸びと出来るように建てたのじゃ」
「本当に、国王陛下はノホ様に甘いのですから」
あ、ガミさんだ。
もう風邪治ったのかな?
「余も仲間に入りたいものじゃな」
父上は何やるの?
出来るのかな?
……無理無理。
/聖騎士/到着ーーー!
/爆弾オヤジ/お待たせしました。
後の二人はまだだね。
ソウちんはのんびりさんだから、いつも遅いんだ。
だけど、戦う時は凄く強くて頼りになるんだよな。
/焼肉定食ご飯大盛り/到着しました。
/聖騎士/麗さん場所わかる?
/麗/わたくし方向音痴で…
お姉様みたい。
ゲームでも方向音痴って有るのかな?
/聖騎士/今どこ?
/麗/港です。
/聖騎士/迎えに行くから動かないで。
/麗/わかりました。
そう言えば、お姉様公務から帰られたのかな?
まあ、一人じゃないから大丈夫だけど、城の中で迷子になる人だからな。
良くこんなふうに迎えに行くよな。
あ、居た居た。
/聖騎士/お待た~
「(まあ、なんですの?その言葉遣いは)」
パテ茶
/聖騎士/麗さん、パテ入って。
/麗/入りました。
/聖騎士/じゃあ行きますよ。
/麗/お迎えありがとう。
/聖騎士/家々。
「(こういう当て字を使うのね)」
/聖騎士/マップでパテの色わかるからついて来て。
/麗/はい。
「もう少しで来ますね。頑張れ麗さん。自分も頑張ります」
「ギル茶で言ってあげたら?」
「えっ?あっ、いえいえ」(汗汗)
何でそんなに慌てるんだ?
さあ、着いたぞ。
麗さんも少し後ろからちゃんと来てる。
/麗/お待たせ致しました。
/焼肉定食ご飯大盛り/宜しくです。
「よ、宜しくであります」
どうしたの?ダンちゃん。
/麗/お願い致します。
/焼肉定食ご飯大盛り/行きますよ。
/聖騎士/桶
/爆弾オヤジ/桶?
/聖騎士/OKの事。
/爆弾オヤジ/なるほど。
/麗/フフフ
/焼肉定食ご飯大盛り/では釣って来ます。
他のモンスターに絡まれないように、ソウちんが土龍を安全な場所まで釣って来てくれた。
そして僕達も叩いて戦闘開始!
/焼肉定食ご飯大盛り/土龍の背骨泥しろ
/聖騎士/装備も泥するよね?
/焼肉定食ご飯大盛り/装備は鎧です
/麗/泥?
/聖騎士/ドロップの事
/爆弾オヤジ/なるほど
あ、ソウちんチンした。
え?僕がタゲ?
/麗/ごめんなさい、蘇生出来なくて
/焼肉定食ご飯大盛り/木に竹刀
近茶
/焼肉定食ご飯大盛り/蘇生ありがとうございます
フローラさんだ。
/フローラ/外ビシしますね(^^)
/聖騎士/蟻が十です(=^^=)
/フローラ/頑張ってね
/聖騎士/また助けてもらっちゃった
/フローラ/そうでしたっけ?
/聖騎士/忘れられてる(╥﹏╥)
/フローラ/ごめんなさい(^◇^;)
/聖騎士/雪山でウサギさん叩いてた時、ずっとヒールかけてくれてた
/フローラ/ああ、あの時の
/聖騎士/それで僕も回復出来るキャラ育てようと思いました
/フローラ/頑張って(⌒▽⌒)
/聖騎士/ハイです!
そうなんだ。
あの時からフローラさんがこの世界の憧れの人なんだ。
「やった!」
「倒せました」
/焼肉定食ご飯大盛り/背骨出ました
/爆弾オヤジ/おお!
/フローラ/(*´︶`)ノオツカレサマ♪
/麗/ありがとうございました
/フローラ/またねーヾ(*´∀`*)ノ
/聖騎士/蟻が十(o'∀'o)ノ))フリフリ
「よーし、アジト建てるぞ」
「おー!」
「ノホ様、お勉強の時間でございます」
あれ?女官長だ。
「ガミガミ夫人は?」
「ガミガミは、元い、ガミさんは風邪をひかれたので、本日はお嬢さんのシェリーさんが代わって参りました」
調子狂っちゃうな。
いつもの、ガミガミくどくど、っていうのが無いと…
あのお説教が始まると、集中力の無い僕は、悪いと思いながらも途中から殆ど聞いて無くて他の事考えてたりするんだけとね。
ガミさん、僕の事本当に思ってくれているのは良くわかってるんだ。
僕が生まれた時は乳母で、乳母の制度が廃止されてから教育係になったんだよな。
小さい時は本当の子供のように可愛がってくれたよね。
教育係になって、礼儀作法から何から教えてくれて「んまあ、何ですか?!」って言うのが口癖で、ガミガミ夫人になっちゃったんだけど。
【庭園】
〈庭園を通って図書館へ向かうノホ〉
しかし、ガミさんが風邪だなんて珍しいよな。
そういうの昔の人は何て言ったっけ?
確かおばあ様が、鬼の霍乱て言ってたな。
【ガミの部屋】
「ハークション!うー、寒気がする。ノホ様は逃げずにお勉強なさってるかしらね?」
【図書館】
はぁ、また宗教の勉強か…
本当に今時パソコン有るんだからさぁ…
「ノホ王子、お待ちしておりました」
うわぁ~素敵なお姉さんだぁ。
「お願いします」
「宜しくお願い致します。では、お祈りさせてくださいね」
「はい」
「天のお父様…」
【宮殿内の食堂】
〈食事をするハピネス国王とレイ姫〉
「遅くなりました」
〈ノホが入って来る〉
素敵なお姉さんだったから、沢山質問しちゃって遅くなっちゃった。
何だかあんなに真面目に勉強したのって初めて?
〈料理が運ばれて来る〉
「ヒラメのムニエルでございます」
「あの海域がカンの国の物になってしまった。しばらく美味しい魚が食べられんな…残念」
「ごめんなさい」
「何故そなたが謝る?」
「いえ、その、わたくしは何もお手伝い出来ませんので」
「はぁ…僕達が負けちゃったからだよね」
【ノホの部屋】
〈次の戦争に備えてゲームをするノホ〉
うわぁこいつ硬い。
チンしそう。
あ、誰か回復してくれた。
うっ、やらる。
また回復してくれた。
何度も何度も回復してもらってやっと倒せた。
誰だろう?
あ、行っちゃう。
フローラさんて人だ。
近距離チャット
/聖騎士/ありがとうです(=^^=)
/フローラ/(´∇`)
「今度は何のゲーム?」
「ワールドって言うMMOだよ」
「MMO?」
「マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム」
「???」
「大規模多人数同時参加型オンラインRPGって感じかな?」
「そうなのね。それで、そのゲームはワールドって言う名前ね」
「うん、そうだよ」
「ありがとう、わかりましたわ」
あ、行っちゃった。
それだけ?
変なお姉様。
これは最初から民族が分けられていて、アカウント登録の時に国別で割り振られるようになってるから、この地域に居るユーザーは全てハポネス王国の人なんだ。
ナビがマーサさんの声なんだよな。
僕の憧れの人。
ずっと聞いていたいけど…
はぁ、とにかくギルドを立ち上げるところまで行かないと…
そしたらアジトを作れて、それから町が発展して行くみたいなんだよな。
だけど、材料の調達から始めないといけないんだ。
全て自分で作り出す。
よりリアルだね。
僕のニックネームは軍の人達にわかるようにまた同じ聖騎士。
果てしなく広いマップだな。
あ、人が居た。
「アハハ、焼肉定食ご飯大盛りだって」
こんな面白い名前って、もしかしてソウちやん?
パテ誘ってみよう。
/聖騎士/宜しくです。
/焼肉定食ご飯大盛り/宜しくお願いします( ´ ▽ ` )ノ
/聖騎士/このゲームエレと似てるよね。
/焼肉定食ご飯大盛り/似てますね。
/聖騎士/焼肉さんと似たような名前の人居るんだけど、別キャラは下ネタ系の名前(^^;;
/焼肉定食ご飯大盛り/それ俺です(|| ゚Д゚)
/聖騎士/もしかしてソウちん?
/焼肉定食ご飯大盛り/そうですΣ(゚д゚lll)
/聖騎士/僕わかる?
/焼肉定食ご飯大盛り/わかります。俺をそう呼ぶ人は他に居ませんから
そうなんだよね「ちゃん」じゃなくて「ちん」なんだ。
僕がエレを始めたばかりの頃、色々教えてくれた人が居た。
凄い装備くれたり、強いモンスター倒すクエ(クエスト)手伝ってくれてた。
彼の名前はタロウ。
僕はタロウちゃんて呼んでたんだけど、彼が僕を呼ぶ時は「ちゃん」じゃなくて「ちん」だったんだ。
もう一人の親友。
彼はエレを卒業してしまって、今はどうしてるのかわからないけどね。
3人で遊んでた時は楽しかったな。
/聖騎士/ギルド入ってよ
/焼肉定食/もう入りましたよ、マスターの名前は違ったけどギルド名が同じなので思わず
/聖騎士/蟻が十(*゚▽゚)ノ
/焼肉定食ご飯大盛り/はいな、そのありがとうは間違いない
/聖騎士/女の子にオヤジギャグって言われた
/焼肉定食ご飯大盛り/Σ(゚ロ゚;)
ソウちんが来てくれたからもう大丈夫だ。
きっと勝てる。
勝たなくちゃね。
美味しい魚が食べられないもんね。
僕達だけなら我慢するけど、ハポネスの国民皆んなだもん。
【兵舎】
「うーん、どうもやりにくくていかん」
「将軍、ショートカットにスキルを登録すると良いですよ」
「どこだ?」
「ここをタップしてスキルを開いて、ここに登録です」
「うーん、こうか…これで良いのか?お前に教わる事が有るとはな…ブツブツ…ブツブツ」
〈ブツブツ言いながら去って行くイカリ将軍。ノホが来る〉
相変わらずここの雰囲気は硬いな。
あ、爆弾オヤジが居た。
名前何て言うんだろう?
ここで爆弾オヤジって呼ぶのも変だしね。
「ねえ、名前教えて」
「自分でありますか?ダンです」
「ダンさん」
「ダンとお呼びください」
「秘密基地みたいなの有ったら楽しいよね?そこで皆んなでお茶飲んだりしながらやりたいね」
「それは楽しそうですね。ですがイカリ将軍に怒られそうです」
平気平気。
【庭園】
〈秘密基地の建設が始まっている〉
外観はプチトリアノンみたいな普通の離宮だけどね。
そして数日後、僕達の秘密基地が完成した。
まだ皆んなには言って無かったんだ。
あ、来た来た。
「ダン!こっちだよー!」
「ノホ様、ここは?」
「僕達の秘密基地。さあ、入ろう」
【秘密基地の中】
「これはまるでおもちゃの国ですね」
「天気の良い日は庭にパソコン持ち出しても良いね」
「では早速」
【庭】
〈イカリ将軍と他の兵士達が来る〉
「離宮に集まるようにとの仰せですが、いったい何が?」
「今日からここが僕達の基地だよ」
離宮の中に入ったイカリ将軍が、ポカンとして出て来た。
でも、他の皆んなは気に入ってくれたみたいだ。
兵士達のあんな笑顔初めて見たな。
今迄は、武器を持って命懸けで戦ってたんだもんね。
「笑う事なんて忘れていました。楽しいなんて事考えた事も無かったです」
「もう良いんだよ、人生楽しんで」
そして、皆んな庭にパソコンを持ち出してゲームを始めた。
勿論次の戦いに備えてワールドでレレ上げ。
「今日のガチャ忘れないで」
「了解です」
「やった!新しいスキル覚えたぞ!」
「良ーし!炎の剣ゲットだ!」
「フッ(イカリ将軍が「ゲット」だって)」
公務はお姉様に任せっきりだけど、もうゲームしてても怒られないもんね。
レレ上がった!良し!
「ギルド立ち上げるから、皆んな入って」
「了解です」
「了解であります!」
ギルドチャット
/麗/遅くなりました。
あ、麗さんだ。
ワールドもやってたんだ。
/麗/ギルド入れて頂きましたので、皆さん宜しくお願い致します。
/聖騎士/宜しくです(=^^=)
/麗/まあ、可愛い顔文字ですのね
/爆弾オヤジ/宜しくであります!
/焼肉定食ご飯大盛り/宜しくお願い致します
/麗/まあ、長いお名前ですのね
そこ?
面白いじゃなくて、長いってところなの?
「麗さん、上品で良いですな」
「優しそうだよね」
/聖騎士/アジト作るから素材集め手伝って~
/麗/何を集めたら良いのかしら?
/聖騎士/ギルドのアジトの所から見れます
/麗/わかりましたわ、見てみますね。
「切れる木が有るから、切れば材木が手に入るよ」
「了解です」
またイカリ将軍は汗を拭き拭きマウス握ってる。
/焼肉定食ご飯大盛り/土龍の背骨を取りに行きます
/聖騎士/僕も行く!
/爆弾オヤジ/自分も行きます
/焼肉定食ご飯大盛り/ビシさん居たらお願いします
「ビシって何ですか?」
「ビショップ。回復や蘇生が出来る職業だよ」
/麗/わたくしまだクレリックですけれど
/焼肉定食ご飯大盛り/回復お願いします
/麗/わかりましたわ、ご一緒させて頂きます
クレなら、蘇生出来ないけど回復有るからね。
「私はレベルを上げながら他の材料を集めて来ます」(汗汗)
「将軍は、ウォーリアーですね」
「早くガーディアンに転職したいのだが」
ガデね、イカリ将軍らしい。
「上級職は重装備みたいだよ」
「ムムっ!早く転職せねば」
燃えてるね、イカリ将軍。
「楽しそうじゃな」
「こ、これは、国王陛下」
「良い良い、そのままで良い。この離宮は、皆が伸び伸びと出来るように建てたのじゃ」
「本当に、国王陛下はノホ様に甘いのですから」
あ、ガミさんだ。
もう風邪治ったのかな?
「余も仲間に入りたいものじゃな」
父上は何やるの?
出来るのかな?
……無理無理。
/聖騎士/到着ーーー!
/爆弾オヤジ/お待たせしました。
後の二人はまだだね。
ソウちんはのんびりさんだから、いつも遅いんだ。
だけど、戦う時は凄く強くて頼りになるんだよな。
/焼肉定食ご飯大盛り/到着しました。
/聖騎士/麗さん場所わかる?
/麗/わたくし方向音痴で…
お姉様みたい。
ゲームでも方向音痴って有るのかな?
/聖騎士/今どこ?
/麗/港です。
/聖騎士/迎えに行くから動かないで。
/麗/わかりました。
そう言えば、お姉様公務から帰られたのかな?
まあ、一人じゃないから大丈夫だけど、城の中で迷子になる人だからな。
良くこんなふうに迎えに行くよな。
あ、居た居た。
/聖騎士/お待た~
「(まあ、なんですの?その言葉遣いは)」
パテ茶
/聖騎士/麗さん、パテ入って。
/麗/入りました。
/聖騎士/じゃあ行きますよ。
/麗/お迎えありがとう。
/聖騎士/家々。
「(こういう当て字を使うのね)」
/聖騎士/マップでパテの色わかるからついて来て。
/麗/はい。
「もう少しで来ますね。頑張れ麗さん。自分も頑張ります」
「ギル茶で言ってあげたら?」
「えっ?あっ、いえいえ」(汗汗)
何でそんなに慌てるんだ?
さあ、着いたぞ。
麗さんも少し後ろからちゃんと来てる。
/麗/お待たせ致しました。
/焼肉定食ご飯大盛り/宜しくです。
「よ、宜しくであります」
どうしたの?ダンちゃん。
/麗/お願い致します。
/焼肉定食ご飯大盛り/行きますよ。
/聖騎士/桶
/爆弾オヤジ/桶?
/聖騎士/OKの事。
/爆弾オヤジ/なるほど。
/麗/フフフ
/焼肉定食ご飯大盛り/では釣って来ます。
他のモンスターに絡まれないように、ソウちんが土龍を安全な場所まで釣って来てくれた。
そして僕達も叩いて戦闘開始!
/焼肉定食ご飯大盛り/土龍の背骨泥しろ
/聖騎士/装備も泥するよね?
/焼肉定食ご飯大盛り/装備は鎧です
/麗/泥?
/聖騎士/ドロップの事
/爆弾オヤジ/なるほど
あ、ソウちんチンした。
え?僕がタゲ?
/麗/ごめんなさい、蘇生出来なくて
/焼肉定食ご飯大盛り/木に竹刀
近茶
/焼肉定食ご飯大盛り/蘇生ありがとうございます
フローラさんだ。
/フローラ/外ビシしますね(^^)
/聖騎士/蟻が十です(=^^=)
/フローラ/頑張ってね
/聖騎士/また助けてもらっちゃった
/フローラ/そうでしたっけ?
/聖騎士/忘れられてる(╥﹏╥)
/フローラ/ごめんなさい(^◇^;)
/聖騎士/雪山でウサギさん叩いてた時、ずっとヒールかけてくれてた
/フローラ/ああ、あの時の
/聖騎士/それで僕も回復出来るキャラ育てようと思いました
/フローラ/頑張って(⌒▽⌒)
/聖騎士/ハイです!
そうなんだ。
あの時からフローラさんがこの世界の憧れの人なんだ。
「やった!」
「倒せました」
/焼肉定食ご飯大盛り/背骨出ました
/爆弾オヤジ/おお!
/フローラ/(*´︶`)ノオツカレサマ♪
/麗/ありがとうございました
/フローラ/またねーヾ(*´∀`*)ノ
/聖騎士/蟻が十(o'∀'o)ノ))フリフリ
「よーし、アジト建てるぞ」
「おー!」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる