『神様が引退したら大変な事になりました』

大輝

文字の大きさ
18 / 26

第18章 黒いドラゴン

しおりを挟む
【ヴェネツィーの街】

「満!満!どこだ?!!」

〈狂ったように満を探し回る光の神〉

「満!どこだ?!満!!(そなたにもしもの事が有ったら兄の光に申し訳が立たぬ…いや、私は…私は…)」

〈街の中を狂ったように満を探し歩き回る光の神〉

「満!!どこだ?!満!!」

「おお、居たな。光」

「満…満…」

「あん?光、しっかりしろ!ここには満は居ねえよ」

【北の城門近く】

〈馬で城門に向かう騎士隊長。城門を見上げる〉

「うん?(何故見張りの者が居らんのだ?)」

【北の城門】

「見張りはどうした?何をしておる?!」

〈その時門が開く〉

「見張りなら、金をやったら寝返った」

「何?!」

「騎士が一人来た所で我々を止められまい」

「それはどうかな?」

「面白い、やってしまえ!」

「こら!勝手なまねは、まだ命令は出してないわよ」

「この期に及んで」

「女の命令なんざ待ってられるかよ!」

「あら、私に逆らって死にたくないんじゃなかった?」

「俺はそんな事言った覚えはねえよ」

「やっちまえ!」

「おー!!」

【闘技場】

〈猫魔は黒いドラゴンと戦っている〉

「中々しぶといニャ(弱点はどこニャ?)」

〈空中からドラゴンが仕掛けて来る。猫魔は転がって避ける〉

「降りて来い!(空を飛んでたら攻撃出来ないニャ)」

【天上界の神殿】

「大神様はここに居るのか?」

〈扉の前に立つ紫月光〉

「開いたりして」

〈押してみる…びくともしない。引いてみる…びくともしない〉

「鍵がかかってるのか?」

〈扉を良く見ると…〉

「何だこりゃ?ははん、パズルなら得意だぜ」

【ヴェネツィーの街】

「光、落ち着けって」

「満がどこにも居らんのだ、これが落ち着いて居られるか?!」

「まさか、街を出たりしてねえよな?」

「街を出てどこに行くと言うのだ?」

「わかんねえけどよ、行ってみようぜ」

【天上界の神殿の扉前】

「これをこうやって、こうやって、えーっと…」

〈カチャカチャとパズルになっている石を動かす光〉

「そんでこいつをこっちに…」

【ヴェネツィーの北の城門】

〈ザッハトルテ軍の兵士達と戦う騎士隊長〉

「くそう、騎士一人に手こずるとは」

「隊長はどうした?」

「さっきの娘と向こうへ行ったぜ」

【天上界の神殿の扉前】

〈カチャカチャ、カチャカチャ〉

「もう少しだ」

〈カチャッ、カチャカチャ〉

「こいつはどこに持ってくんだ?」

【ヴェネツィーの北の城門】

〈ザッハトルテ軍の兵士達と戦う騎士隊長〉

「くそう!全員でかかれ!」

〈兵士達が騎士隊長を取り囲む〉

「何人来ようと同じ事だ。まとめて料理してくれる」

〈その時騎士隊長の背中の傷が痛む〉

「うっ…」

「今だ!やっちまえ!」

「馬から引きずり下ろせ!」

〈バサッと大きな音を立てて騎士隊長が馬から落ちる〉

「殺せ!殺せ!」

「やっちまえ!」

「待ちやがれ!」

〈栗金団が剣を抜いて構える。光の神も剣を抜く〉

「つぇーい!」

〈栗金団の剣からファイヤーボールが飛び出す〉

「うわー!」

〈兵士達が怯んだ隙に騎士隊長が起き上がり剣を振り回す〉

「助っ人か、すまぬな」

「良いって事よ」

【天上界の神殿の扉前】

〈カチャカチャ、カチャカチャ、カチーン〉

「おおっ!やったか?」

〈紫月光は神殿の重い扉を押してみる。ギーーー〉

「ふぅー開いたぜ」

〈恐る恐る神殿の中に入る光〉

【神殿の中】

「すげー…さすがに神聖な場所って感じだぜ…爺さんはどこだ?」

〈キョロキョロしながら進む光〉

「起こしたら怒られるかな?「無礼者!」とか言ってよう。けど、緊急事態なんだ。そんなもんビビってられっかよ!」

〈紫月光は足早に奥へ進む〉

「爺さんの部屋、爺さんの部屋…」

〈大神様の部屋を探して進む光〉

「あ、あの部屋、一番奥で大層な飾りが有るな、きっとあそこだ」

【一番奥の部屋】

〈光は扉を押してみる…〉

「そんなに簡単に開くわけねえか」

〈今度は力一杯引いてみる〉

「うわっ」

〈光は尻餅をつく〉

「痛てててて、何だよ、簡単に開きやがった」

〈部屋の奥を見るとベッドに誰か眠っているようだ〉

「爺さんか?」

〈光は立ち上がりベッドの所に行ってみる。そこには白い立派な髭を蓄えたお爺さんが眠っていた〉

「この爺さんが大神様か?神殿のこんな立派な部屋で寝てんだ。きっとそうだ。おい、大神様」

「スー…」

「起きてくださいよ、大神様」

「スースー」

「爺さん起きてくれよ」

「スーむにゃむにゃ」

「起きろじじい!!」

「う、うーん」

〈大神様はゆっくりと目を開く〉

「おおっ!起きたか?!」

「ふぁ~っ」

〈大神様は大きなあくびをした〉

「ワシは…いったいどれほどの時間眠って居ったのじゃ?」

「呑気な事言ってねえで助けてくれよ。人間界が大変な事になってんだよ」

「そなたは誰じゃ?」

「俺は紫月光。死んじまったんだが、光の神に体貸してて、って、そんな説明は後で良いだろ!?とにかく俺と一緒に来てくれよ」

【神殿の扉】

〈紫月光が大神様を引っ張って出て来る〉

「もう少し早く歩けねえのかな?急いでくれよ」

「そのように急かすでない」

「ああ、もう!おぶってやる!」

【女神の泉】

「ああ、もう!私が人間界に行ければ良いんですけど」

「あなたにはこの天界でしてもらわなくてはならない仕事が有るのですから」

「そうですよね、私が行ったところでアレが復活したらどうにもなりませんけど、でも、少しでも光の神や猫魔の力になりたい」

「おーい!連れて来たぜ」

「連れて来たって誰を?って、えーーー?!大神様?」

「ああ、重っ…も、もう限界だ。下ろすぜ」

「スマンの」

「爺さん早く、早く歩いてくれよ」

「ちょ、ちょっと!大神様に向かって何て失礼な口の利き方?!」

「あ、わりぃ。怒られたってしょうがねえ。俺はこんなものの言い方しか出来ねえんだよ」

〈そんな事を言いながら光は大神様を泉の所まで引っ張って行く〉

「あー、やれやれ。フー…いやいや、ワシはそのぐらいの事で怒りはせんよ。フォッフォッフォッ」

「呑気に笑ってねえで頼むよ。女神さんよう、爺さん、じゃねえ、大神様に地上の様子を見せてやってくれよ」

「いったいどうしたと言うのじゃ?」

〈光の天使はこれまでの事を大神様に話す。女神は水面に人間界の様子を映し出す〉

「そうか、アレが復活するか」

「ほら、見てくれ!猫魔が黒いドラゴンと戦ってる。このままじゃ食われちまう。何とかしてくれよ!」

「光の神が天に居る時と同じ力を使えたら良いのよ。そしたらあんなドラゴンなんて怖くないわ」

「そうか、良しわかった。人間の身体を借りていても本来の力を使えるようにしてやろう」

「そんな事が出来るのか?」

「誰に言ってるのよ?大神様よ。お出来にならない事なんて無いわよ」

「なら、とっととやってくれよ」

【ヴェネツィーの街】

〈光の神と栗金団と騎士隊長は敵の大軍と戦っている〉

「くそう、いったいどんだけ出て来やがんだ?」

〈その時天から一筋の光が光線のように光の神に向かって来る。そして光の神の身体が光に包まれる〉

「ま、眩しい…いったい何が起こってんだ?」

「(父上が、目覚められたか)」

〈その凄まじい光に敵軍が一瞬怯む。光は光の神の身体に吸収され消えて行く〉

「何だったんだ?今の」

「(では手始めに)稲妻よ!」

〈光の神がそう言うと敵兵達は天からの稲妻に打たれ倒れる〉

「何だ何だぁ?お前魔法が使えるようになったのか?」

「魔法と言う物は「悪」私は使わんよ」

「だって、今の」

〈小倉杏が満を連れて来る〉

「満!」

「お兄ちゃん」

「ほら、行きなさい」

〈満は走って光の神の腕に飛び込む。それを見届けると小倉杏は急いで門を出る〉

「騎士隊長殿!!」

〈騎士隊が馬で来る〉

「ここは彼らに任せよう。参るぞ」

【宮中】

〈光の神は餡先生にこれまでの事を話した〉

「そう…騎士隊長さんあんな身体で無茶して」

「満を頼む」

「ええ、大丈夫よ」

【闘技場】

〈光の神と栗金団が来る。中から炎が上がっているのが見える〉

「急ごう」

【闘技場の中】

〈猛り狂うドラゴンが炎を吐く。燃え盛る炎の中戦っている猫魔〉

「猫魔が丸焼けになっちまう」

「雨よ!」

〈光の神がそう言うと豪雨が降り注ぐ〉

「うわっ、物凄え雨だな。こういう雨が降ると「神様が天でバケツをひっくり返したんじゃねえか?」って言ったもんだぜ」

「そうかも知れんな」

〈しばらくすると火は消えドラゴンが下りて来る〉

「やっと下りて来たニャ」

「ええーーい!」

〈栗金団のファイヤーボール〉

「くそう、びくともしねえ」

〈ドラゴンは尻尾を地面に叩きつける〉

「うわっ!」

〈栗金団が吹っ飛ぶ〉

「団!しっかりしろ!」

「うっ…大丈夫だ。ちと…油断した」

「よくも、よくもくりきんとんを!よくも俺の友達を!」

「ははあ、友達だ友達。猫魔の奴体の毛逆立てて怒ってやがる」

「許さない、許さない!天の神様が許してもこの俺が許さない!お前だけは絶対に許さないぞ!!」

「って変身しやがった「ニャ」って言わねえし」

〈猫魔はぴょんぴょんとドラゴンの体を登って行く。そして頭の上へ〉

「必殺!葛桜ーーー!!!」

「ギャーーー!!」

〈桜の花びら舞い散る中ドスン!!!と大きな音を立ててドラゴンの巨体が倒れる。猫魔はドラゴンの頭から飛び降りる〉

「もう、元の姿に戻ってやがる」

「くりきんとん、怪我はにゃいか?」

「ああ、大したことねえ。それにしてもまた今日の必殺技は、ハハハ、婆ちゃんの菓子、葛桜だったもんな」

「神様、力が戻ったのニャ?」

「神様だって?」

「あにゃ、それは…えっと」

【天上界の女神の泉】

「猫魔の奴、やりやがった」

「これでひとまず安心…でも、アレの所に負のエネルギーが集まってる。時間の問題だわ」

「ンなもん爺さんがやっつけてくれるだろ?」

「そんなに簡単にはいかないのよ」

「だってお前さっき「大神様にお出来にならない事なんて無い」って言ったじゃねえかよ」

「アレと戦うのは光の神じゃ」

「でもあの方はお優し過ぎる。今度ばかりは改心したら許そうなどと思われないで、徹底的に叩かないと」

【ヴェネツィーの北の城門】

〈ザッハトルテ軍の兵士達が倒れている。騎士達は馬に乗る〉

「ここはひとまず片付いたが、今のうちにフィナンシェ様を古城にお連れせねば、また何時敵が攻めて来るやも知れん」

【王宮のフィナンシェの部屋】

「わかりました。古城に移動します。市民達も連れて行きます」

「フィナンシェ様は抜け道を通って、敵に気づかれぬように街をお出にならなければなりません」

「では、市民達は?市民達はどうなるのです?」

「逃がします」

「私の大切な市民です。古城へ連れて行きます」

「わかりました。必ず後から連れて行きますので、フィナンシェ様は先にヴェネツィーをお出になってください」

「頼みましたよ。必ず、必ず市民を」

「はっ、お任せ下さい!」

【抜け道】

「古城か、楽しみだな」

「くりきんとん、遊びに行くんじゃないんだよ」

「だってよう、このメンバーだぜ」

「騎士隊長さんが「フィナンシェ様には変装して頂くゆえ、宜しく頼む」って」

「今までも変装して街に出てたのバレてたのかな?」

「とーっくに知ってたニャ」

「餡先生どうしたのだ?」

「あ…(薬は置いて来たけど、あの身体で無理して…)」

「腹減ったニャ」

「魚が獲れる場所が有ったら獲ったげる」

「シイラちゃん漁師に変身?」

「途中川が有るはずです。城には湖も」

「母ちゃんが来たら、美味いもん作ってやるぜ」

「ごめんなさい、一緒に連れて来られなくて…ごめんなさい…」

「心配すんなって、俺の母ちゃんだ、殺されたって死にゃあしねえよ」

「大丈夫だよ。騎士隊長さんが約束してくれたもん」

「きっと皆んな無事に来れるわ」

「水の音が聞こえるニャ。ニャは、川ニャ、近くに川が有るニャ」

「え、聞こえないよ」

〈猫魔が走り出す〉

「おーい、早く来るニャ!」

「うわー、本当に川だ」

「綺麗な水ね」

「良ーし、魚釣るよ」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【土壌改良】で死の荒野がSランク農園に!食べただけでレベルアップする野菜で、世界最強ギルド設立

黒崎隼人
ファンタジー
「え? これ、ただのトマトですよ?」 「いいえ、それは食べただけで魔力が全回復する『神の果実』です!」 ブラック企業で働き詰めだった青年は、異世界の名門貴族の三男・ノアとして転生する。 しかし、授かったスキルは【土壌改良】という地味なもの。 「攻撃魔法も使えない役立たず」と罵られ、魔物すら寄り付かない死の荒野へ追放されてしまう。 だが、彼らは知らなかった。 ノアのスキルは、現代の農業知識と合わせることで、荒れ果てた土地を「Sランク食材」が溢れる楽園に変えるチート能力だったことを! 伝説の魔獣(もふもふ)をキュウリ一本で手懐け、行き倒れた天才エルフを極上スープで救い出し、気づけば荒野には巨大な「農業ギルド」が誕生していた。 これは、本人がただ美味しい野菜を作ってのんびり暮らしたいだけなのに、周囲からは「世界を救う大賢者」と崇められてしまう、無自覚・最強の農業ファンタジー!

処理中です...