東京ダンジョン物語

さきがけ

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第37話:ダンジョンの、その先へ

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午後6時45分。

三人を乗せたタクシーが、夜の街を静かに進んでいた。車窓の外では、東京の摩天楼が放つ無数の光が、まるで宝石箱をひっくり返したかのように煌めいている。しかし、その美しい夜景も、今の三人の目にはほとんど入っていなかった。

後部座席で、紗夜は落ち着きなく膝の上で拳を握りしめていた。期待と不安が交互に押し寄せ、心臓が早鐘のように鳴り響いている。もし、これでもダメだったら? そんな最悪のシナリオが、どうしても頭の片隅から消えない。

その震える手を、隣に座っていた美琴がそっと握った。その温もりが、紗夜の強張った心を少しだけ解きほぐしてくれる。

「大丈夫よ、紗夜ちゃん。私たちを信じて」

「ああ。大丈夫だ、俺たちがついている」

助手席から振り返った悠真が、力強く言った。その言葉には、揺るぎない自信と、仲間への信頼が込められている。二人の存在が、紗夜にとって何よりも心強い支えだった。

やがて、タクシーは目的地の大学病院のロータリーに滑り込んだ。見慣れた建物のエントランスを抜け、三人はエレベーターで6階へと向かう。いつもと同じ光景、いつもと同じ消毒液の匂い。しかし、今夜だけは、その全てが違って見えた。まるで、これから人生最大の決戦に臨むかのような、張り詰めた緊張感が三人を包み込んでいた。

一番奥の病室の前で、三人は立ち止まった。ドアプレートには「朝霧千夏様」と記されている。紗夜は一度、深く息を吸い込み、そして、覚悟を決めたようにドアをノックした。

 ◇ ◇ ◇

病室のドアを開けると、ベッドの上で上半身を起こした千夏が、気丈な笑顔で三人を迎えた。

「お姉ちゃん、悠真さん、美琴さん、来てくれたんだね!」

その声は明るく澄んでいたが、顔色の悪さと、浅く速い呼吸が、彼女の病状がもはや猶予ならない段階にあることを残酷なまでに物語っていた。

紗夜は、そんな妹の姿から目を逸らすように、手に持っていたマジックバッグを逆さにした。中から溢れ出した大量の『生命の花』が、ベッドのシーツの上に、純白の光の山を築き上げる。

「え……なに、これ……?」

あまりの光景に言葉を失う千夏に、紗夜は力強く言い放った。

「これが、私たちが探していた『生命の花』よ。1%の確率でどんな病気でも完治させる力がある、マジックアイテムなの。これだけあれば、絶対に千夏を治せるわ!」

彼女は早速、一つ目の花を手に取り、千夏にかざした。花は淡い光の粒子となり、吸い込まれるようにして千夏の体に溶けていく。三人は固唾を呑んで、その変化を見守った。

しかし、何も起こらない。千夏の顔色も、呼吸も、何一つ変わらなかった。

失敗。その事実が、重く部屋の空気にのしかかる。だが、紗夜は表情一つ変えなかった。彼女は無言で二つ目の花を手に取り、同じように千夏にかざす。再び光の粒子が体に吸い込まれ、そして、何も起こらない。三つ、四つ、五つ……。失敗が繰り返されるたびに、部屋の静寂が深まっていく。

50個を超えたあたりから、さすがの紗夜の表情にも、焦りの色が濃く滲み始めた。唇を強く噛みしめ、その額には汗が浮かんでいる。千夏も、姉の尋常ならざる様子に、不安そうな眼差しを向けていた。

その時、悠真と美琴が、そっと紗夜の左右の肩に手を置いた。

「紗夜、俺たちを信じろ。お前が諦めなければ、奇跡は必ず起きる」

「大丈夫、紗夜ちゃん。私たちは、このためにここまで来たんだもの」

仲間の温かい励ましが、折れそうになっていた紗夜の心を再び奮い立たせた。彼女は二人に向かって一度だけ強く頷くと、再び花を手に取った。その瞳には、もう迷いはなかった。

一つ、また一つと、光の花が千夏の体に消えていく。80個、90個……。残りの花が少なくなるにつれて、部屋の緊張感は極限まで高まっていた。

そして、紗夜が98個目の花を手に取り、千夏にかざした、その瞬間だった。

これまでとは比較にならないほど眩い、太陽のような黄金色の光が、千夏の全身を包み込んだ。あまりの眩しさに、三人は思わず腕で目を覆う。光は病室を満たし、窓の外の夜の闇すらも白く染め上げるかのようだった。

やがて、光がゆっくりと収まっていく。恐る恐る目を開けた三人が見たのは、信じられない光景だった。

ベッドの上の千夏は、まるで生まれ変わったかのように、健やかな姿を取り戻していた。青白かった顔には血の気が戻り、その頬は桜色に染まっている。苦しげだった呼吸は、すうすうと穏やかな寝息のように静かだ。長年彼女の体を蝕み続けてきた病の気配が、完全に消え失せていた。

「……よかった」

紗夜の口から、か細い声が漏れた。次の瞬間、彼女は号泣しながら、ベッドの上の妹に抱きついていた。

「よかった……! 本当に、よかった……!」

姉の声に導かれるように、千夏はゆっくりと目を開けた。体の内側から温かい力が満ちてくるのを感じる。息苦しさも痛みもない、あまりに久しぶりの軽やかな感覚。それが夢ではないと悟った瞬間、千夏の目からも安堵の涙が溢れ出した。

「お姉ちゃん……ありがとう……!」

姉妹は、互いの温もりを確かめるように、強く、強く抱きしめ合った。その光景を、悠真と美琴もまた、涙を流しながら、ただ黙って見つめていた。

 ◇ ◇ ◇

病室に満ちていた興奮が、ようやく少しだけ落ち着きを取り戻した頃、悠真が口を開いた。

「口裏合わせをしておこう」

彼の言葉に、三人ははっとしたように顔を上げた。この奇跡を、どうやって世間に説明するのか。悠真のスキルは、絶対に知られてはならない秘密だ。

「医者や協会には……偶然手に入れた、たった一つの『生命の花』を使った、と説明しよう。それで奇跡的に1%の成功を引き当てた、と」

そのシナリオに、異論を唱える者はいなかった。それが、この奇跡を守るための、唯一の方法だった。

「花が100個以上残ってるけど、どうしよう?」

紗夜が、ベッドの上に残された花の山を見つめながら尋ねた。

「万が一の時のために、俺のマジックバッグで保管しておく。何かあった時の、俺たちの切り札だ」

悠真の提案に、三人は頷いた。

やがて、面会終了の時間が近づいてきた。三人は、名残惜しそうに病室を後にする。紗夜は何度も、何度も振り返り、すっかり元気になった妹に、笑顔で手を振り続けた。千夏もまた、ベッドの上から満面の笑みで手を振り返している。

病院のエントランスを出ると、夏の夜の湿った空気が、火照った三人の体を優しく包んだ。そこで、紗夜は改めて悠真と美琴に向き直ると、これまでで最も深く、そして丁寧に頭を下げた。

「悠真さん、美琴さん。本当に、本当にありがとうございました。このご恩は、一生忘れません」

その声には、感謝という言葉だけでは到底表現しきれない、万感の想いが込められていた。

「仲間だろ」

悠真は、少し照れくさそうに、それだけを言った。

「また明日、会いましょう」

美琴が優しく微笑む。三人は、またすぐに会えることを約束し、それぞれの家路についた。紗夜の足取りは、まるで羽が生えたかのように軽やかだった。

 ◇ ◇ ◇

午後9時38分。悠真のアパート。

悠真と美琴は、二人きりで遅い夕食のテーブルを囲んでいた。美琴が手早く作ってくれた、温かい親子丼。疲れた体に、その優しい味が染み渡っていく。テレビからは、当たり障りのない夜のニュースが、BGMのように静かに流れていた。

『……さて、今夜も二つの月が美しく輝いています。お台場では若者たちが「ダブルムーン・フェスティバル」と称して盛り上がっており、インスタグラムには二つの月をバックにした自撮り写真が次々と投稿されているようです』

ニュースキャスターが、夜空に浮かぶ二つの月を背景に、まるでそれが日常の風景であるかのように、淡々とコメントしている。

その映像を見ながら、悠真がぽつりと呟いた。

「月、もうこのままでもいいのかもしれないな」

世界は、彼が引き起こした未曾有の異常事態を、驚くべき速さで新たな日常として受け入れ、そして前に進み始めていた。その事実に、悠真は安堵と、そして複雑な思いを抱いていた。隣で、美琴も静かに頷いた。

話題は自然と、彼らが持つ規格外のスキルの謎へと移っていく。なぜ今、ダンジョンは「無限複製」のスキルストーンをもたらしたのか。

「ダンジョンが出現して10年。未だに世界中の誰も、ダンジョンをクリアできていない。世界最深記録は30階層らしいけど、30階層のボスがあまりにも強くて、ここ1年ほどは誰も挑戦すらしていないらしい。もしかすると、ダンジョンの管理者みたいな存在が、『無限複製』のスキルでこの状況を変えたかったのかもしれないな」

悠真が、一つの仮説を口にした。それは、あまりにも壮大で、突拍子もない考えだった。しかし、これまで常識外れの出来事を経験してきた二人にとっては、妙な説得力があった。

美琴が、その仮説を引き継ぐように言葉を続けた。

「だとしたら、そのダンジョンの管理者は、何かしらの理由があって、誰かにダンジョンをクリアして欲しいのかもしれませんね」

二人は、顔を見合わせた。千夏を救うという、彼らにとっての世界で最も重要だった目的は、今夜、達成された。しかし、それは終わりではなかった。まるで、一つの大きな物語の序章が終わったに過ぎないかのように、彼らの目の前には、新たな、そして遥かに巨大な謎が横たわっている。世界の運命を左右するかもしれない、壮大な物語の始まり。そんな予感を、二人は確かに感じていた。

「行ってみるか」

悠真が、静かに言った。

「ダンジョンの、その先へ」

その言葉に、美琴は迷いなく、そして最高の笑顔で応えた。

「はい。悠真さんと一緒なら、どこへでも」

二人は、未来を見据えて微笑み合った。窓の外では、二つの月が、新たな決意を固めた二人を祝福するかのように、静かに、そして美しく輝いていた。

(完)

――――― あとがき ―――――
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
半年後くらいに次回作を投稿すると思いますので、またお会いできると嬉しいです。
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