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第2部 星環砦侵攻編
10 記憶の中の人
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カイは先ほど男の声が聞こえた方に駆けていった。
「えっ?」
カイは目の前に広がる光景に思わず言葉を失った。
リナの周りを囲うように、3人、いや、木のところにもぶら下がっているから4人の炎諏佐の兵士が倒れていた。
――先ほどの声の主は炎諏佐の兵士だったということか。
「カイさん、大丈夫でしたか? 助けに行きたかったんですけど、この人たちに襲われてまして、いけなくてごめんなさい」
リナは笑みを浮かべながらカイの方を見ていた。
「ああ、大丈夫だよ。こっちもなんとかなったから。それよりもこれはリナがやったのか?」
「ええ、そうですけど......」
今度はリナが不思議そうにカイを見ていた。何がおかしいのかわかっていない様子だ。
「いや、いいんだけど、どうやったかだけ気になって。ほら、リナ、武器とか持っていなかっただろ? だから、どうやったのかなって?」
「ああ、カイさん、記憶がないから忘れているんですね。私たちも、タツさんみたいに戦えるんですよ」
――そういう意味ではないのだが、これ以上回答を求めても無駄な気がする。
「それならいいんだ。何よりリナが無事でよかった」
「それよりも、カイさん、メモリス使いました?」リナがカイの方に近づいてきた。
「ああ、使ったけど、あれって、効果は一時的なんだよな?」
「ええ、個人差はありますが、大体もっても5分程度なんです。ただ、見た感じカイさんの中にまだ残っていますね」リナはそう言った後、カイが怪訝そうな顔をしているのを見て、説明を続けた。
「このメモリスを使うと、普通は元あった記憶と衝突が起こって、使った後しばらくは動けないんです。それに記憶と違う体なので、体によっては酷使された状態になるので、一日中筋肉痛になって動けないこともあります。人によっては全身の筋肉が断裂してしまった人もいるんです。でも、カイさんは......」
「どこも痛くもないし、すぐに動けている」
「そう。だから、カイさん、あなたは記憶の衝突が行っていないんです。もしかしたら、記憶喪失と何か関係が......」
――記憶喪失は嘘だ。俺にはちゃんと記憶がある。
カイはその理由を考えた。1つだけ思い当たるふしがあるとすると、カイは自分というものがなかった。
親から否定され、友達から否定され、社会からも否定されている。
そんなカイには自己肯定感というものは皆無で、いつしか自分という者がわからず、それこそ人形のような存在になっていたと自分でも思っている。
――ただ、今は......。
たしかに、カイの中にレオンの記憶があるのを感じる。それが強い憎悪を持っているのも。
「理由まではわからないけど、たしかに、俺の中に記憶があるのは感じる。だから、今も、戦える。そう思える」
カイは胸に手を当てた。
「理由は今度ちゃんと調べましょう。今はまず、ノクシアに行くのが大事ですね」
「ああ」
カイたちはそこから30分ほど歩いて、旧都ノクシアに着いた。
道中に影の子の気配を感じたが、いたのが行く方向とは違ったため、その場を走って乗り切ることができた。もちろん、カイが影の子のいる方向が分からなければどうすることもできなかっただろう。
カイは旧都というのだから、ウラルフより小さく、もう既に廃墟のような場所を想像していたが、全く違った。
そこは、ウラルフよりもはるかに大きく、また人も多くいた。
まだここが首都と言われても遜色なく、人々は、心なしか痩せているように見えたが、皆、笑顔であふれ、悲痛な表情をする者はいなかった。
リナからはノクシアに入る前に1つだけ注意を受けた。
「ノクシアに入ったら、絶対私たちがウラルフから来たって行っちゃっだめですよ」
リナの表情が真剣そのものだったため、素直に従うことにした。
ノクシアは、碁盤の目のように道ができており、その中心には、道幅が50メートル以上ある広い大通りがあった。何やら塔のようなものも見える。
「で、まずはどこに行くんだ?」
カイはリナに尋ねた。
「もちろん、わかりませんよ」
リナはあっけらかんと答えた。
リナに話を聞くと、過去と未来の記憶を糸にして編むといわれている時織が旧都ノクシアにいるということは風の噂で聞いたことがある程度で、それ以上のことはリナ自身何も知らなかった。
つまり、手掛かりは何もなかった。
「そうすると、まずは聞き込みをするしかないか?」
「時織がどこにいるか知っていますか、って聞いて回るってことですか?」
「そうだけど、何か問題が?」
「それで見つかるとは思えませんが、それに......。まぁ、でも、他に手段はないですね。それじゃあ、手分けして探しましょう。日が暮れるまでに、あそこにある時計台に戻るということでいいですね」
リナが指差す方向には、昔の学校を思わせる雰囲気の白い木で組まれた時計台があった。
カイは、リナと別れた後、手当たり次第に、「時織を知りませんか」と行き交う人に聞いて回った。
しかし、その質問を聞くと、皆、笑顔を一瞬で引っ込めて、苦い表情をした後、口を固く閉ざしたまま、その場を立ち去っていった。
――これは心が折れそうだ。
それから何時間経っただろうか。誰からも返答がないまま、気が付くと、リナと合流する時計台に戻っていた。
カイは時計台の前に設置されたベンチに座った。
――これは先が思いやられる。
――ここには、アキとシホの手掛かりを探しにきたのに、今度は時織を探しにきて、また手掛かりゼロ。こんなことなら、ここで、アキとシホの手掛かりを探した方がいいのだろうか。
それに、カイたちをこの世界に連れてきた女性の言葉を思い出す。
(「君のお父さん、きっと生きてるよ」)
正直、今はそれどころではない。
親父を探しに来たら、今度はアキとシホが行方不明になってしまっているのだ。親父を探す前に、アキとシホを探さないといけない。
それは2人のためであったが、どちらかといえば、カイ自身のためでもあった。
(おい)
どこかから声が聞こえる。カイはあたりを見渡したが、そこには誰もいない。
(おい)
もう一度声が聞こえたが、やはり周りには誰もおらず、誰が声をかけているのかわからなかった。
カイは思わず、「誰だよ。」とつぶやくと、
(誰だよじゃないんだよ。お前に話しかけてるんだ、カイ)
と、今度ははっきりと聞こえる。
その声は頭の中で反響するように聞こえた。
「誰だ?」
(誰だじゃない。お前こそ、誰なんだ。なんで、俺がこんなところにいるんだ)
――この声、どこかで......。
カイは記憶を巡らす。
――どこかで最近会ったような気がする。会ったというか......。
そして、カイは思い出す。
「その声、もしかして、レオンか?」
(ああ、そうだ。だが、どうなってやがる。なんで俺がお前の頭の中にいるんだ)
カイがレオンのことを認識すると、カイの隣に、カイと同じように椅子に腰かけるレオンが目の前に見えるようになった。その場にはっきりいるように。
レオンは足を組んでいた。
(お前、何をしたんだ?)
「何をしたも、レオンのメモリスを使ったんだ。それで、レオンが俺の頭に残るようになったんだろう。俺も正直、詳しいことはわからないけど」
(ああ、なるほど)レオンは空を見上げた。(たしかに、お前の記憶が俺の頭に入り込んでやがる。たしかに、その場面は覚えている。まだおぼろげだが、嘘は言っていないのはわかる)
「で、この状況はどうしたらいいんだ。俺に幻覚まで見せて、話しかけてきて、どうしたいんだ?」
(細かいことはどうでもいい。いや、お前はもう知る必要はない。だって、これから、俺が、お前の体をもらうんだからな)
カイはレオンの言葉を聞いて、椅子からすぐに立ち上がった。
「脅しても意味ないぞ? どうせ、お前は幻覚なんだから、手も足も出ないことはわかっている」
そう言った後、一瞬冷静になった。傍から見たら、誰もいないのに独り言にしゃべっているように見えるだろう。
(そうかい)
レオンは立ち上がり、カイの頬を力いっぱい殴りかかった。
すると、カイは左頬に強い痛みが走り、後ろに吹っ飛んだ。
「なんで?」
カイはレオンの方を見ると、レオンは手に短剣を持っていた。
(ここで終わりだ)
「えっ?」
カイは目の前に広がる光景に思わず言葉を失った。
リナの周りを囲うように、3人、いや、木のところにもぶら下がっているから4人の炎諏佐の兵士が倒れていた。
――先ほどの声の主は炎諏佐の兵士だったということか。
「カイさん、大丈夫でしたか? 助けに行きたかったんですけど、この人たちに襲われてまして、いけなくてごめんなさい」
リナは笑みを浮かべながらカイの方を見ていた。
「ああ、大丈夫だよ。こっちもなんとかなったから。それよりもこれはリナがやったのか?」
「ええ、そうですけど......」
今度はリナが不思議そうにカイを見ていた。何がおかしいのかわかっていない様子だ。
「いや、いいんだけど、どうやったかだけ気になって。ほら、リナ、武器とか持っていなかっただろ? だから、どうやったのかなって?」
「ああ、カイさん、記憶がないから忘れているんですね。私たちも、タツさんみたいに戦えるんですよ」
――そういう意味ではないのだが、これ以上回答を求めても無駄な気がする。
「それならいいんだ。何よりリナが無事でよかった」
「それよりも、カイさん、メモリス使いました?」リナがカイの方に近づいてきた。
「ああ、使ったけど、あれって、効果は一時的なんだよな?」
「ええ、個人差はありますが、大体もっても5分程度なんです。ただ、見た感じカイさんの中にまだ残っていますね」リナはそう言った後、カイが怪訝そうな顔をしているのを見て、説明を続けた。
「このメモリスを使うと、普通は元あった記憶と衝突が起こって、使った後しばらくは動けないんです。それに記憶と違う体なので、体によっては酷使された状態になるので、一日中筋肉痛になって動けないこともあります。人によっては全身の筋肉が断裂してしまった人もいるんです。でも、カイさんは......」
「どこも痛くもないし、すぐに動けている」
「そう。だから、カイさん、あなたは記憶の衝突が行っていないんです。もしかしたら、記憶喪失と何か関係が......」
――記憶喪失は嘘だ。俺にはちゃんと記憶がある。
カイはその理由を考えた。1つだけ思い当たるふしがあるとすると、カイは自分というものがなかった。
親から否定され、友達から否定され、社会からも否定されている。
そんなカイには自己肯定感というものは皆無で、いつしか自分という者がわからず、それこそ人形のような存在になっていたと自分でも思っている。
――ただ、今は......。
たしかに、カイの中にレオンの記憶があるのを感じる。それが強い憎悪を持っているのも。
「理由まではわからないけど、たしかに、俺の中に記憶があるのは感じる。だから、今も、戦える。そう思える」
カイは胸に手を当てた。
「理由は今度ちゃんと調べましょう。今はまず、ノクシアに行くのが大事ですね」
「ああ」
カイたちはそこから30分ほど歩いて、旧都ノクシアに着いた。
道中に影の子の気配を感じたが、いたのが行く方向とは違ったため、その場を走って乗り切ることができた。もちろん、カイが影の子のいる方向が分からなければどうすることもできなかっただろう。
カイは旧都というのだから、ウラルフより小さく、もう既に廃墟のような場所を想像していたが、全く違った。
そこは、ウラルフよりもはるかに大きく、また人も多くいた。
まだここが首都と言われても遜色なく、人々は、心なしか痩せているように見えたが、皆、笑顔であふれ、悲痛な表情をする者はいなかった。
リナからはノクシアに入る前に1つだけ注意を受けた。
「ノクシアに入ったら、絶対私たちがウラルフから来たって行っちゃっだめですよ」
リナの表情が真剣そのものだったため、素直に従うことにした。
ノクシアは、碁盤の目のように道ができており、その中心には、道幅が50メートル以上ある広い大通りがあった。何やら塔のようなものも見える。
「で、まずはどこに行くんだ?」
カイはリナに尋ねた。
「もちろん、わかりませんよ」
リナはあっけらかんと答えた。
リナに話を聞くと、過去と未来の記憶を糸にして編むといわれている時織が旧都ノクシアにいるということは風の噂で聞いたことがある程度で、それ以上のことはリナ自身何も知らなかった。
つまり、手掛かりは何もなかった。
「そうすると、まずは聞き込みをするしかないか?」
「時織がどこにいるか知っていますか、って聞いて回るってことですか?」
「そうだけど、何か問題が?」
「それで見つかるとは思えませんが、それに......。まぁ、でも、他に手段はないですね。それじゃあ、手分けして探しましょう。日が暮れるまでに、あそこにある時計台に戻るということでいいですね」
リナが指差す方向には、昔の学校を思わせる雰囲気の白い木で組まれた時計台があった。
カイは、リナと別れた後、手当たり次第に、「時織を知りませんか」と行き交う人に聞いて回った。
しかし、その質問を聞くと、皆、笑顔を一瞬で引っ込めて、苦い表情をした後、口を固く閉ざしたまま、その場を立ち去っていった。
――これは心が折れそうだ。
それから何時間経っただろうか。誰からも返答がないまま、気が付くと、リナと合流する時計台に戻っていた。
カイは時計台の前に設置されたベンチに座った。
――これは先が思いやられる。
――ここには、アキとシホの手掛かりを探しにきたのに、今度は時織を探しにきて、また手掛かりゼロ。こんなことなら、ここで、アキとシホの手掛かりを探した方がいいのだろうか。
それに、カイたちをこの世界に連れてきた女性の言葉を思い出す。
(「君のお父さん、きっと生きてるよ」)
正直、今はそれどころではない。
親父を探しに来たら、今度はアキとシホが行方不明になってしまっているのだ。親父を探す前に、アキとシホを探さないといけない。
それは2人のためであったが、どちらかといえば、カイ自身のためでもあった。
(おい)
どこかから声が聞こえる。カイはあたりを見渡したが、そこには誰もいない。
(おい)
もう一度声が聞こえたが、やはり周りには誰もおらず、誰が声をかけているのかわからなかった。
カイは思わず、「誰だよ。」とつぶやくと、
(誰だよじゃないんだよ。お前に話しかけてるんだ、カイ)
と、今度ははっきりと聞こえる。
その声は頭の中で反響するように聞こえた。
「誰だ?」
(誰だじゃない。お前こそ、誰なんだ。なんで、俺がこんなところにいるんだ)
――この声、どこかで......。
カイは記憶を巡らす。
――どこかで最近会ったような気がする。会ったというか......。
そして、カイは思い出す。
「その声、もしかして、レオンか?」
(ああ、そうだ。だが、どうなってやがる。なんで俺がお前の頭の中にいるんだ)
カイがレオンのことを認識すると、カイの隣に、カイと同じように椅子に腰かけるレオンが目の前に見えるようになった。その場にはっきりいるように。
レオンは足を組んでいた。
(お前、何をしたんだ?)
「何をしたも、レオンのメモリスを使ったんだ。それで、レオンが俺の頭に残るようになったんだろう。俺も正直、詳しいことはわからないけど」
(ああ、なるほど)レオンは空を見上げた。(たしかに、お前の記憶が俺の頭に入り込んでやがる。たしかに、その場面は覚えている。まだおぼろげだが、嘘は言っていないのはわかる)
「で、この状況はどうしたらいいんだ。俺に幻覚まで見せて、話しかけてきて、どうしたいんだ?」
(細かいことはどうでもいい。いや、お前はもう知る必要はない。だって、これから、俺が、お前の体をもらうんだからな)
カイはレオンの言葉を聞いて、椅子からすぐに立ち上がった。
「脅しても意味ないぞ? どうせ、お前は幻覚なんだから、手も足も出ないことはわかっている」
そう言った後、一瞬冷静になった。傍から見たら、誰もいないのに独り言にしゃべっているように見えるだろう。
(そうかい)
レオンは立ち上がり、カイの頬を力いっぱい殴りかかった。
すると、カイは左頬に強い痛みが走り、後ろに吹っ飛んだ。
「なんで?」
カイはレオンの方を見ると、レオンは手に短剣を持っていた。
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