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2020年
ステイホーム7-4「皐月先生の夜行運転withヒロサダ」松野さん編
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現在時刻は午前5時55分。辺りもだいぶ明るくなってきた。
「じゃあね~、次は松野さんについて聞かせてもらおうかな~」
ヒロサダと眞名井ちゃんのパーキング事件のことはいったん置いておき、もう一人の恋敵である松野さんに対してのヒロサダの想いを聞くことにした皐月先生。
「松野さんですかじゃ~」
話の流れからして、この展開をある程度予測できていたヒロサダは、眞名井ちゃんの時ほど動揺はしなかった。
「松野さんとは、高校に入って知り合ったんですじゃ~」
「ふふっ。じゃあ私と同じだ~!!!」
眞名井ちゃんと同様に、松野さんまで高校に入る前からヒロサダと出会っていたとしたら、自分が一番ヒロサダと過ごした時間が浅いということになっていたが、その点に関しては松野さんと条件は一緒だったので、思わず喜びを声に出してしまった皐月先生。
「松野さんは、給水ポイント係でクラスのために一生懸命仕事をしていたんですじゃ~。そんな彼女がワシのことをいつから好きだったのか、全く見当が付かないのですじゃ~…………」
珈琲麻呂の松野さんに対する態度を、親友として松野さんに陳謝したことがきっかけで、松野さんがヒロサダに好意を寄せるようになっただなんて、ヒロサダは考えもしなかった。給水ポイント係としてクラスメイトのために松野さんが用意した缶コーヒーについて、文句ばかり言う珈琲麻呂という男が、松野さんの恋のキューピットだったなんて、誰も思うまい。
「ふふっ。人を好きになる瞬間って、分からないのよね~。特に女の子は、ちょっとしたことで男の子を好きになっちゃうこともあるのよ~」
「そ、そうなんですじゃな~」
「ふふっ、私も乙女だから。眞名井さんや松野さんの気持ち、分かるのよ!」
皐月先生の口から、自身を乙女と称する言葉が出たが、その言葉になんだか説得力を感じたヒロサダは、それについては特に追及することはなかった。乙女心というくらいだから、自分には到底理解できぬことなのだなと、完全に彼女らの気持ちを理解することを諦めたヒロサダは、「いいですじゃなぁ~」と心の声を漏らしていた。
「眞名井さんと松野さんが眠っているから話すことだけど……」
そう導入し、皐月先生はヒロサダの視線が自分に向いたことを確認してから、さらに続けた。
「学校では眞名井さんばかり目立っているけど、松野さんもかなり美人さんよね~」
身長169センチのモデル体型。美白美人で女性としての上品な雰囲気を漂わせている松野さんは、世間からみれば確かに絶世の美女の類に属する。
「本当にそう思いますじゃ~。眞名井ちゅわ~んが注目を集めすぎなんですじゃよ~………」
もしも同じ学校に眞名井ちゃんがいなかったら、男子生徒全ての視線を松野さんが集めていたであろう。松野さんもまた、それほどの美貌の持ち主なのであった。
「ふふっ。で、松野さんのこと、どう思っているの~???」
「松野さんに対しても、眞名井ちゅわ~んと同じような感じですじゃ~」
やはりヒロサダは、自分が松野さんのことを恋愛対象としてどう思っているのか、分からなかった。
「そうなのね~。もしかしたら、クラスにとびきり可愛い女の子が2人いるから、どっちか選べないってことなんじゃないの~???」
皐月先生は、半分冗談のつもりでヒロサダに問いかけた。
「………それは………考えてみないと分かりませんじゃ~………」
「あ、あら………」
意外な回答に、戸惑ってしまった皐月先生。絶世の美女2人の間にどうにかして割り込まなければいけないと、改めて思ったようだ。
現在時刻は午前6時39分。すっかり朝になり、目的地までもあと少しだ。
「じゃあね~、次は松野さんについて聞かせてもらおうかな~」
ヒロサダと眞名井ちゃんのパーキング事件のことはいったん置いておき、もう一人の恋敵である松野さんに対してのヒロサダの想いを聞くことにした皐月先生。
「松野さんですかじゃ~」
話の流れからして、この展開をある程度予測できていたヒロサダは、眞名井ちゃんの時ほど動揺はしなかった。
「松野さんとは、高校に入って知り合ったんですじゃ~」
「ふふっ。じゃあ私と同じだ~!!!」
眞名井ちゃんと同様に、松野さんまで高校に入る前からヒロサダと出会っていたとしたら、自分が一番ヒロサダと過ごした時間が浅いということになっていたが、その点に関しては松野さんと条件は一緒だったので、思わず喜びを声に出してしまった皐月先生。
「松野さんは、給水ポイント係でクラスのために一生懸命仕事をしていたんですじゃ~。そんな彼女がワシのことをいつから好きだったのか、全く見当が付かないのですじゃ~…………」
珈琲麻呂の松野さんに対する態度を、親友として松野さんに陳謝したことがきっかけで、松野さんがヒロサダに好意を寄せるようになっただなんて、ヒロサダは考えもしなかった。給水ポイント係としてクラスメイトのために松野さんが用意した缶コーヒーについて、文句ばかり言う珈琲麻呂という男が、松野さんの恋のキューピットだったなんて、誰も思うまい。
「ふふっ。人を好きになる瞬間って、分からないのよね~。特に女の子は、ちょっとしたことで男の子を好きになっちゃうこともあるのよ~」
「そ、そうなんですじゃな~」
「ふふっ、私も乙女だから。眞名井さんや松野さんの気持ち、分かるのよ!」
皐月先生の口から、自身を乙女と称する言葉が出たが、その言葉になんだか説得力を感じたヒロサダは、それについては特に追及することはなかった。乙女心というくらいだから、自分には到底理解できぬことなのだなと、完全に彼女らの気持ちを理解することを諦めたヒロサダは、「いいですじゃなぁ~」と心の声を漏らしていた。
「眞名井さんと松野さんが眠っているから話すことだけど……」
そう導入し、皐月先生はヒロサダの視線が自分に向いたことを確認してから、さらに続けた。
「学校では眞名井さんばかり目立っているけど、松野さんもかなり美人さんよね~」
身長169センチのモデル体型。美白美人で女性としての上品な雰囲気を漂わせている松野さんは、世間からみれば確かに絶世の美女の類に属する。
「本当にそう思いますじゃ~。眞名井ちゅわ~んが注目を集めすぎなんですじゃよ~………」
もしも同じ学校に眞名井ちゃんがいなかったら、男子生徒全ての視線を松野さんが集めていたであろう。松野さんもまた、それほどの美貌の持ち主なのであった。
「ふふっ。で、松野さんのこと、どう思っているの~???」
「松野さんに対しても、眞名井ちゅわ~んと同じような感じですじゃ~」
やはりヒロサダは、自分が松野さんのことを恋愛対象としてどう思っているのか、分からなかった。
「そうなのね~。もしかしたら、クラスにとびきり可愛い女の子が2人いるから、どっちか選べないってことなんじゃないの~???」
皐月先生は、半分冗談のつもりでヒロサダに問いかけた。
「………それは………考えてみないと分かりませんじゃ~………」
「あ、あら………」
意外な回答に、戸惑ってしまった皐月先生。絶世の美女2人の間にどうにかして割り込まなければいけないと、改めて思ったようだ。
現在時刻は午前6時39分。すっかり朝になり、目的地までもあと少しだ。
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