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2018年上半期

フィギュアスケート女子ショートプログラムを終えて

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 テレビの前で待ち続けて4時間半。とうとう坂本花織選手の演技が始まった。
 「ウホウホ~!!!待ってましたじゃ~!!」
 華麗なステップやフライングキャメルスピン、その美しさにヒロサダは意識を保つのがやっとだ。
 「どどどどひゃ~!!す、ステキじゃ~!!」
 ここまで完璧な演技。ここからは後半。3つのジャンプ全てを後半に持ってきている坂本花織選手。ヒロサダは程よい緊張感でテレビに顔を引っ付けている。
 まずはトリプルフリップ、トリプルトウループ のコンビネーションジャンプ。決まった!
 「さかもとっちゃんーーーーー!!!!」
 次にトリプルループ。またまた決まった!
 「付き合ってくださいじゃ~!!!」
 最後にダブルアクセル。決まった~っっ!
 「結婚してくださいじゃ~!!!!」
 演技が終わった。終始完璧な演技だった。残念な点と言ったら、ヒロサダが平昌ピョンチャンで演技を生で観ることができなかったことくらいだ。ジュニア時代から坂本花織選手をみてきたヒロサダは、演技が終わってすぐに自己ベストが出ると確信した。
 「うぐぅっ、さかもとっちゃん~、うっ、うっ」
 素晴らしい演技にヒロサダは号泣している。ヒロサダの涙でテレビの画面はビチョビチョだ。
 「坂本花織選手の得点は、、、73.18点!!!このオリンピックの大舞台で見事に自己ベストを更新してきました!!!やりました坂本!!」
 本当に素晴らしい演技だった。演技終了後の坂本花織選手のガッツポーズ。大変感動した。
 「うおおおおおゔぉゔぉゔぃゔぃゔぉっ!」
 坂本花織選手の自己ベスト更新と、改めて感じた可愛さにヒロサダは気絶してしまった。
 
 「はっ、ワシ、気絶していたんかの???」
 テレビではちょうど宮原知子選手の演技が始まっている。ヒロサダは台所へコーラを取りに行き、コーラを飲みながら離れてテレビを見ていた。
 「ウヒョ~!宮原選手もすごいじゃ~!」
 結果は75.94点で、宮原選手もまた自己ベストを更新したのだ。
 「OARのザギトワ選手とメドベージェワ選手は世界記録更新!?!?、さらに上位5人は全員自己ベスト更新だか!?今回はすごいじゃ~」
 坂本花織選手はショートプログラム5位発進!宮原知子選手も4位発進で、明後日のフリープログラムでの演技に期待がかかる。
 「さかもとっちゃん~!!見るたびに魅力が増すのぉ~!こりゃ等身大パネルをもっと増やさねばならんじゃ~!!!!」
 坂本花織選手にぞっこんのヒロサダ。全体の演技が終了したところで、坂本花織選手、宮原知子選手の演技が再び流れてきた。
 「おっ!さかもとっちゃんのさっきの演技じゃな!いや~いつ見てもさかもとっちゃんはいいのぉ~!!!素晴らしいじゃ~!。ん、?こ、これは!!!!」
 坂本花織選手の演技を2回観たところでヒロサダは自分の中の常識を覆す大発見をしたのだ。
 「少し離れて見たらテレビってこんなにも見やすいんじゃか~!!!!こりゃ大発見じゃ~!」

 “男子高校生ヒロサダの毎日極楽”は坂本花織選手を始めとするフィギュアスケート女子日本選手を応援しています。
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