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2章
五話 会談
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非常に気怠い
二日酔いから頭痛を省きインフルエンザの辛い時を合わせて幾分か引いたような感じがする
というか枕が合わない
・・・水が飲みたい
目を開け天井を見てみる。
見慣れた天井では無く自宅の天井より色んな物がゴチャゴチャ付いてあり、見覚えのある豪華なシャンデリアと似たようなものがあり蝋燭が灯っていた。
上体を起こし周りを見渡すが窓と思われる部分にはカーテンが閉まっている。
ベッド横に机とベル、その横にイスに座った正にメイド服といった出立ちの女性が読書をしていた。
「水 貰える?」
少し枯れた声で伝える。
慌てたメイド服の女性はバタバタとし始めたが天羽の意識は再び遠いところに行くのであった。
再び意識が戻ると気怠い感じは無くふんわりとしたベッドで寝ていた。
ただやはり枕が合わない。
つい先程上体を起こしたように起きるとやはりメイド服の女性がいたため声をかける。
「おはようございます。」
「起きられましたか、少々お待ち下さい。」
メイド服の女性はスッと立ち上がりドアから出て行き数分後飲み物と果物を持って現れた。
「魔術顧問をお呼びしましたので少々お待ち下さい。」
持ってきてもらった飲み物とりんごと思わしきものが欲しいとメイド服の女性に告げるとナイフで器用に剥いて一口サイズに切り分けてもらえた。
飲み物は一般的な井戸水を沸騰させたものだった。
果物の味は今まで食べたりんごに比べると甘みが少なくどちらかというと酸っぱさが後に残る味だったが嫌いになるような味ではなかった。
半分ほど食べた頃ドアがノックされどうぞと声をかけるとカイルのおっちゃんが見えた。
「天羽様無事で何よりです。」
「自分が寝込んでから数日たってたりするのかな?」
「いえ、あの後天音様が魔力枯渇にて意識を無くしたものの一夜しか経っておりません。」
「漫画と違い意外とすぐ回復するもんだね、自分が無事ということはグールは殲滅出来た感じ?」
「グール達はみじん切りになり残り正面のグールだけとなったためすぐに殲滅出来ました。」
俺の方は大丈夫だったろうけど城門まで殲滅できたのは良かった
そうなるとあいつを問い詰めないとな
「早速で申し訳ありませんがアーケロン公爵と会って頂きます。」
「わかった、整えたらすぐ向かおう。」
パンツと肌着だけだった服装からワイシャツ、スーツのズボン、ネクタイ、スーツを羽織り最後に靴下を履いて靴を履いた。
部屋は公爵家の客室だったらしくすぐに執務室へと通される。
そこには五十代と思わしき男性と生け贄の女性が質素でありながら気品を感じられるドレスを纏い立っていた。
「ようこそ天羽殿、私はアーケロン・ラスキア ラスキア公爵領の現公爵を務めさせてもらっている。そして此方にいるのが我が娘のカトレア、訳有って最後の娘である。」
「はじめましてアーケロン公、召喚してまでお呼びになられたということは何か大事があったのでは?」
最後の娘など色々引っかかることはあったが今聞いても角が立つことを考え話をすすめることにした。
話を進めていく内分かったことはこの世界は二年前、突如湧いた魔物により平和だった世界が一変し地獄へと変わり果てわずか半年で世界人口の六割が死んだということだった。
二年たった今では残り一割いるかどうかまで減ってしまったらしい。
そんな中禁忌の召喚魔法を使い神の降臨を行った結果自分が召喚された。
その話をしている時に公爵は涙を流し少し取り乱したがすぐに気丈へと戻った。
そしてある頼みをしてきた。
「済まないがこの街の生命線といえる灯台を直してきてもらえないだろうか。」
「その前に少し調べ物がしたい、書庫を貸してもらっても構わないかな。」
「勿論、ただなるべく急ぎで灯台の復旧を行って欲しい。」
話終えると一旦客室へ戻る。
すると客室には先客がいたらしくある男がいた。
そう、問い詰める予定だった例の男 生け贄の男だ。
「おい社長、いやニャルラトテップ、お前は小説で現れる空想の存在だと思っていたが実在してたのかよ。」
「社長に大してその口はまずいんじゃな~い?」
「そんなことより元の世界に戻せよ!」
「忘れた?君出向命令でこの支店に飛ばされて契約書にもサインしたじゃん。」
全く酷い
記憶にすら無いサインをでっち上げられたりとても正気とは思えない
多分こいつとはまともに話し合っても勝ち目はない
建設的に会話するんだ・・・
「出向は仕方ないとしよう、俺が戻るにはどうすりゃいい?」
「今クトゥグアとこのゲームで勝負してるからそれに勝てたらかなぁ~?」
ニャルラトテップとの会話は数分続いたが彼は飽きてしまったのかすぐに退散してしまった。
二日酔いから頭痛を省きインフルエンザの辛い時を合わせて幾分か引いたような感じがする
というか枕が合わない
・・・水が飲みたい
目を開け天井を見てみる。
見慣れた天井では無く自宅の天井より色んな物がゴチャゴチャ付いてあり、見覚えのある豪華なシャンデリアと似たようなものがあり蝋燭が灯っていた。
上体を起こし周りを見渡すが窓と思われる部分にはカーテンが閉まっている。
ベッド横に机とベル、その横にイスに座った正にメイド服といった出立ちの女性が読書をしていた。
「水 貰える?」
少し枯れた声で伝える。
慌てたメイド服の女性はバタバタとし始めたが天羽の意識は再び遠いところに行くのであった。
再び意識が戻ると気怠い感じは無くふんわりとしたベッドで寝ていた。
ただやはり枕が合わない。
つい先程上体を起こしたように起きるとやはりメイド服の女性がいたため声をかける。
「おはようございます。」
「起きられましたか、少々お待ち下さい。」
メイド服の女性はスッと立ち上がりドアから出て行き数分後飲み物と果物を持って現れた。
「魔術顧問をお呼びしましたので少々お待ち下さい。」
持ってきてもらった飲み物とりんごと思わしきものが欲しいとメイド服の女性に告げるとナイフで器用に剥いて一口サイズに切り分けてもらえた。
飲み物は一般的な井戸水を沸騰させたものだった。
果物の味は今まで食べたりんごに比べると甘みが少なくどちらかというと酸っぱさが後に残る味だったが嫌いになるような味ではなかった。
半分ほど食べた頃ドアがノックされどうぞと声をかけるとカイルのおっちゃんが見えた。
「天羽様無事で何よりです。」
「自分が寝込んでから数日たってたりするのかな?」
「いえ、あの後天音様が魔力枯渇にて意識を無くしたものの一夜しか経っておりません。」
「漫画と違い意外とすぐ回復するもんだね、自分が無事ということはグールは殲滅出来た感じ?」
「グール達はみじん切りになり残り正面のグールだけとなったためすぐに殲滅出来ました。」
俺の方は大丈夫だったろうけど城門まで殲滅できたのは良かった
そうなるとあいつを問い詰めないとな
「早速で申し訳ありませんがアーケロン公爵と会って頂きます。」
「わかった、整えたらすぐ向かおう。」
パンツと肌着だけだった服装からワイシャツ、スーツのズボン、ネクタイ、スーツを羽織り最後に靴下を履いて靴を履いた。
部屋は公爵家の客室だったらしくすぐに執務室へと通される。
そこには五十代と思わしき男性と生け贄の女性が質素でありながら気品を感じられるドレスを纏い立っていた。
「ようこそ天羽殿、私はアーケロン・ラスキア ラスキア公爵領の現公爵を務めさせてもらっている。そして此方にいるのが我が娘のカトレア、訳有って最後の娘である。」
「はじめましてアーケロン公、召喚してまでお呼びになられたということは何か大事があったのでは?」
最後の娘など色々引っかかることはあったが今聞いても角が立つことを考え話をすすめることにした。
話を進めていく内分かったことはこの世界は二年前、突如湧いた魔物により平和だった世界が一変し地獄へと変わり果てわずか半年で世界人口の六割が死んだということだった。
二年たった今では残り一割いるかどうかまで減ってしまったらしい。
そんな中禁忌の召喚魔法を使い神の降臨を行った結果自分が召喚された。
その話をしている時に公爵は涙を流し少し取り乱したがすぐに気丈へと戻った。
そしてある頼みをしてきた。
「済まないがこの街の生命線といえる灯台を直してきてもらえないだろうか。」
「その前に少し調べ物がしたい、書庫を貸してもらっても構わないかな。」
「勿論、ただなるべく急ぎで灯台の復旧を行って欲しい。」
話終えると一旦客室へ戻る。
すると客室には先客がいたらしくある男がいた。
そう、問い詰める予定だった例の男 生け贄の男だ。
「おい社長、いやニャルラトテップ、お前は小説で現れる空想の存在だと思っていたが実在してたのかよ。」
「社長に大してその口はまずいんじゃな~い?」
「そんなことより元の世界に戻せよ!」
「忘れた?君出向命令でこの支店に飛ばされて契約書にもサインしたじゃん。」
全く酷い
記憶にすら無いサインをでっち上げられたりとても正気とは思えない
多分こいつとはまともに話し合っても勝ち目はない
建設的に会話するんだ・・・
「出向は仕方ないとしよう、俺が戻るにはどうすりゃいい?」
「今クトゥグアとこのゲームで勝負してるからそれに勝てたらかなぁ~?」
ニャルラトテップとの会話は数分続いたが彼は飽きてしまったのかすぐに退散してしまった。
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