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人生やり直し4
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中学の時、もし自由に好きなことができていたら読んで創作の参考にしたであろう漫画について思いだしてみた。当時の僕なら岡本太郎や種田山頭火よりああいう漫画に夢中になったとは思う。ただ僕の場合、そんな無邪気な暮らしが送れなかったという現実があった。同じ91年に出ていた本としての新旧の対決、仮面ライダーSD・スーパービックリマンVS山頭火を読む、というのをやってみた。そもそも活字が苦手な僕は山頭火を研究した本を当時、読みたがったとは思えない。やはり当時の僕なら仮面ライダーの漫画とかのほうがいいだろう。だが実際にそんな素直な生き方を家族は許さなかった。山頭火はともかく岡本太郎は絶対に知っておかなければならなかった。「嫌いな教師の授業など耳をふさいでいたよ」「小1だったが学校に行かないとがんばった」こんな太郎の少年時代の逸話は当時最大の少年英雄だった坂本竜馬を超えている。考えてみれば偏見にこりかたまった社会の目を超える価値観を持てたのは2000年春、岡本太郎を語る、養女の岡本敏子が出てるテレビを観たからかもしれない
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