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妹>僕の世界でラブコメを!! 第1話
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第1話 出会い
もちろんこの世界には悪魔なんて存在しないことは分かっている。
僕が言いたいのはそんなファンタジーの世界の住人ではなく、昨日の晩に街中で偶然ぶつかってしまった女子高生のことだ。
駅前の広場でひとごみもそれなりにあったので完全に油断していた。
「ごめんなさい、大丈夫ですか?」
「ええ、こちらこそ」
相手も少し申し訳なさそうに返事を返してきた。
そんなありきたりなやり取りで終わるものだとその時は思っていた。
しかし、そうはいかなかった。
何故なら、その女子高生は僕の顔を見てまた話しかけてきたからだ。
その女子高生は寝る前にくまのお人形さんと話をしているアイドルのようで、美人というよりも美少女という言葉が似合う女の子であった。
もちろん僕は一度も会ったことがない。一度会ったら忘れられないほどかわいく、ショートカットのよく似合う女の子であったからだ。
「お兄さん、お兄さん!」
「もしかしてだけどお兄さんお姉ちゃんのクラスメイトじゃない?」
何言っているんだこの娘は、仮にそうだとしてもそれを知っているこの娘はどうなんだろう? シスコンなのか?
僕が面識がないのに僕のことは知っているのだから多分そうなのだろう。
たぶん。
「いやいや、どうして君はそう思うのかな」
「僕と会ったことあったっけ?」
そう言うと彼女は首と横に振りこう言った。
「いや、だってお兄さん鳥南でしょ、私もそうだから」
鳥南というのは鳥羽々南高校《とりはばみなみ》、県内屈指の私立の進学校であり、僕の高校でもある。
しかし、彼女の言っていることはますます僕を混乱させた。
「まてまて」
「君、制服違うよね」
「ふふふ……」
「これコスプレなんだ♪」
なんだ♪ じゃねえよ、ていうかこの流れだと僕も鳥南って認めちゃってるし。
「そもそも僕学校にあんまり友達いないから君のお姉さんとかかわりはないと思うけど」
「一応お姉さんの名前教えてくれる?」
「同じクラスならわかるかもだし」
すると彼女は僕の思いもよらない名前を告げた。
「驪竜 珠」《りりゅう たま》
その名前は友達の少ない僕でも聞き覚えがあった。
驪竜 珠、成績優秀で日本で三つの指に入る驪竜財閥の跡継ぎでもあるわが校学校のマドンナだ。
よくある生まれた瞬間からの人生勝ち組のような女だ。
僕は正直苦手なタイプだ。自分が劣っていることをみせつけられる感じがするからね。
でも、よく考えればおかしい。
そんな有名人の妹が同じ高校にいて誰も気づかないわけがない。
しかもこんなに華奢なんだからなおさらだ。
それは僕がボッチだから知らないわけじゃない。
学校の奴らも彼女がひとり娘だと認識しているはずだ。
「まって、」
「そもそも君の名前はなんていうの?」
すると、彼女は自らのショートカットをいじりながらこう言った。
「桜梅 桃」|《おうめ もも》
「ももちゃんだよー!」
だめだ、この子と出会ってから分からない事増え続けている。
もちろんこの世界には悪魔なんて存在しないことは分かっている。
僕が言いたいのはそんなファンタジーの世界の住人ではなく、昨日の晩に街中で偶然ぶつかってしまった女子高生のことだ。
駅前の広場でひとごみもそれなりにあったので完全に油断していた。
「ごめんなさい、大丈夫ですか?」
「ええ、こちらこそ」
相手も少し申し訳なさそうに返事を返してきた。
そんなありきたりなやり取りで終わるものだとその時は思っていた。
しかし、そうはいかなかった。
何故なら、その女子高生は僕の顔を見てまた話しかけてきたからだ。
その女子高生は寝る前にくまのお人形さんと話をしているアイドルのようで、美人というよりも美少女という言葉が似合う女の子であった。
もちろん僕は一度も会ったことがない。一度会ったら忘れられないほどかわいく、ショートカットのよく似合う女の子であったからだ。
「お兄さん、お兄さん!」
「もしかしてだけどお兄さんお姉ちゃんのクラスメイトじゃない?」
何言っているんだこの娘は、仮にそうだとしてもそれを知っているこの娘はどうなんだろう? シスコンなのか?
僕が面識がないのに僕のことは知っているのだから多分そうなのだろう。
たぶん。
「いやいや、どうして君はそう思うのかな」
「僕と会ったことあったっけ?」
そう言うと彼女は首と横に振りこう言った。
「いや、だってお兄さん鳥南でしょ、私もそうだから」
鳥南というのは鳥羽々南高校《とりはばみなみ》、県内屈指の私立の進学校であり、僕の高校でもある。
しかし、彼女の言っていることはますます僕を混乱させた。
「まてまて」
「君、制服違うよね」
「ふふふ……」
「これコスプレなんだ♪」
なんだ♪ じゃねえよ、ていうかこの流れだと僕も鳥南って認めちゃってるし。
「そもそも僕学校にあんまり友達いないから君のお姉さんとかかわりはないと思うけど」
「一応お姉さんの名前教えてくれる?」
「同じクラスならわかるかもだし」
すると彼女は僕の思いもよらない名前を告げた。
「驪竜 珠」《りりゅう たま》
その名前は友達の少ない僕でも聞き覚えがあった。
驪竜 珠、成績優秀で日本で三つの指に入る驪竜財閥の跡継ぎでもあるわが校学校のマドンナだ。
よくある生まれた瞬間からの人生勝ち組のような女だ。
僕は正直苦手なタイプだ。自分が劣っていることをみせつけられる感じがするからね。
でも、よく考えればおかしい。
そんな有名人の妹が同じ高校にいて誰も気づかないわけがない。
しかもこんなに華奢なんだからなおさらだ。
それは僕がボッチだから知らないわけじゃない。
学校の奴らも彼女がひとり娘だと認識しているはずだ。
「まって、」
「そもそも君の名前はなんていうの?」
すると、彼女は自らのショートカットをいじりながらこう言った。
「桜梅 桃」|《おうめ もも》
「ももちゃんだよー!」
だめだ、この子と出会ってから分からない事増え続けている。
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