一条さん結婚したんですか⁉︎

あさとよる

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一条少年の話

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 幼稚園が終わると、太一くんのママが迎えに来てくれた。


「きょー君、ママとお話ししたい?」

「え、ママ⁉︎」



 太一くんのお家に着くと、太一くんはまだ帰ってきてなくて、僕は太一くんママとおやつを食べていた。


 太一くんママが、ママに電話を掛ける。


「もしもし花ちゃん?....うん。きょー君良い子にしてるよ。うん。代わるね~。」


 はい。と電話を渡された僕は、勢い余ってテーブルに落としてしまった。


 すぐに拾って「ママ!」と叫んだ。


「大きな音したけど大丈夫?」「うん!大丈夫。」

「寂しくて泣いたりしてない?」「....ぅん。してないよ。」

「そっか....ママは寂しかったから、郷花も同じかなって思ったんだけどな。」

「....僕、我慢出来るよ?良い子にしてるから、早く帰って来て。」

「うん。ママ頑張るね....。」




 ママとの電話が終われば、太一くんママが僕の顔にタオルを押し当ててきた。


「はい、鼻噛んでー。」


 チーンと鼻水を出した。僕の目から涙がこぼれ落ちていた。



「ただいまー‼︎」


 そんなバッドタイミングで帰ってきた太一くんは、泣いている僕を見つけると、「どうしたきょーか‼︎」とランドセルを放り投げた僕の元へと駆け寄ってきた。


「はいはい。太一はまず手洗いうがいしなさい。」

「でも、郷花が....「さっさと行け!」はーい....。」


 太一くんママの頭にツノが生えてるように見えた。僕のママも怒ってる時は、めっちゃ怖い。


 パパが家に居る時、ママにべたべたと張り付いて、ママがパパに怒っていた。


『邪魔、離れろ、カスっ!』

『え、花ちゃん⁉︎カス?俺カス呼ばわりなの⁉︎』


 ママの事が大好きなパパと、そんなパパが面倒くさいママ。これはどちらにも同情してしまう。

 
「どんまいパパ。」

「んな、郷花....俺を哀れむな‼︎」



 パパはカッコいいけど、たまにキモい。




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