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第1章 転生
腐女神
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「これよ!」
アロディーテがテーブルに広げた薄い本の表紙は男にスライムや触手が絡みついていたり、巨大な二足歩行のイノシシに男が抱き上げられている。所謂BL同人誌だった。
あれ、一つ、俺も持ってる。
こいつ腐ってる。腐女子じゃなくて腐女神だ。しかも相当末期だ。
「地球にはこんなに素晴らしい書籍があるの。エルナマルクは自由恋愛主義の世界だから同性愛も種族愛も自由だし、それなりに人数もいる。モンスターと冒険者もいるからたまにそういうことになってる冒険者もいるわ」
「それなら何でそんなに興奮してんだよ。」
「覗く手段が無いからよ!」
「はっ?」
俺はあまりの答えにかじっていたクッキーを落としてしまった。
「この世界はねこんなに書籍もないし、神とはいえ、契約も無しに一般人の生活をホイホイと覗くことはできないの。誰がそうなるかわからないのにホイホイと声かけて契約させる訳にいかないし。」
「それで?」
「そこであなたよ!あなたのことは転生者候補の資料で調べあげたわ。あなた、この同人誌の男みたいになりたいんでしょ!」
調べあげたって何調べてんだよ。
「調べられてるならしょうがないが、否定はしない。」
「それなら私と契約しない?私がしてほしのは1つ私があなたの私生活をいつでも覗いて良いように許可すること。2つ私が渡す職業とスキルを受け入れること。3つ転生後の容姿は私に任せること。」
「俺のメリットは?」
「あなたが夢見てた魔物とやれるわ。」
「契約内容に交渉の余地は?」
「内容によるわね。」
俺は肘をついて身を乗り出す。
「それならまず、容姿から。どんな容姿にするつもりだ?」
「まず、年齢は18歳。体型は年齢としては筋肉のついたイカツイ体型かしら。顔も角顔のイカツイ顔よ。やっぱり華奢な子よりイカツイ男が女にされちゃうのが萌えるしね!」
「わかった容姿に文句はない。職業とスキルって言うのは?この世界は魔物がいるだけじゃなくてスキルなんかもある、ファンタシーな世界なのか?」
「あぁ、その辺を説明してなかったわね。この世界は剣と魔法とスキルの世界よ。職業は職業固有のスキルが使えるようになるの。」
「なるほど。それで、俺の職業とスキルは?」
「職業はテイマー。モンスターを使役する職業ね。モンスターに頼る分、本人に戦闘能力はほとんどないわ。スキルは魔物魅了(雄・無)と精液吸収変換、妊娠よ」
「ちょっと待て、色々おかしい。職業がテイマーなのは良い。だいたい想像できる。そのスキルはなんだ。」
「このスキル今日という日のために作っておいた特別なスキルなの!魔物魅了(雄・無)は魅了ってスキルを改造して用意したのよ。魔物限定で、しかも雄とスライムみたいな性別がない魔物だけを魅了するスキルよ。しかも通常任意で発動するものだけど常時発動で視覚だけでなく、聴覚、嗅覚、味覚とあらゆる感覚に作用するから雄があなたを認識した時点でメロメロよ。私お手製だからどんなに抵抗力があってもレジストされないわ。」
「常時発動って他のテイマーの魔物を魅了したらどうすんだよ!」
「大丈夫!そこは調整してあるから。神を嘗めないで。精液吸収変換は取り込んだ精液を吸収して一定時間、自分のステータスを補助するわ。時間や上昇率は精液の量や精液を注いだ魔物の強さで変動するから。こっちは任意発動よ。注がれた精液がすぐ吸収されちゃったら楽しめないもの。妊娠も任意発動よ。こっちは注がれた精液とあなたの遺伝子から妊娠して出産できるわ。スキルで擬似的に体内に胎児が育つ場所を作って、出産時にはそれがお尻と繋がってお尻から出産するの!」
この女神、頭おかしい。それにこのスキルに興奮する俺も頭おかしい。
「わかった。そのスキルも受け入れてやる。」
「本当!ありがとう。作った甲斐があったわ。」
「ただし、俺が希望するスキルも付けろ。」
「それは……内容によるかしら。」
「まず……。」
アロディーテがテーブルに広げた薄い本の表紙は男にスライムや触手が絡みついていたり、巨大な二足歩行のイノシシに男が抱き上げられている。所謂BL同人誌だった。
あれ、一つ、俺も持ってる。
こいつ腐ってる。腐女子じゃなくて腐女神だ。しかも相当末期だ。
「地球にはこんなに素晴らしい書籍があるの。エルナマルクは自由恋愛主義の世界だから同性愛も種族愛も自由だし、それなりに人数もいる。モンスターと冒険者もいるからたまにそういうことになってる冒険者もいるわ」
「それなら何でそんなに興奮してんだよ。」
「覗く手段が無いからよ!」
「はっ?」
俺はあまりの答えにかじっていたクッキーを落としてしまった。
「この世界はねこんなに書籍もないし、神とはいえ、契約も無しに一般人の生活をホイホイと覗くことはできないの。誰がそうなるかわからないのにホイホイと声かけて契約させる訳にいかないし。」
「それで?」
「そこであなたよ!あなたのことは転生者候補の資料で調べあげたわ。あなた、この同人誌の男みたいになりたいんでしょ!」
調べあげたって何調べてんだよ。
「調べられてるならしょうがないが、否定はしない。」
「それなら私と契約しない?私がしてほしのは1つ私があなたの私生活をいつでも覗いて良いように許可すること。2つ私が渡す職業とスキルを受け入れること。3つ転生後の容姿は私に任せること。」
「俺のメリットは?」
「あなたが夢見てた魔物とやれるわ。」
「契約内容に交渉の余地は?」
「内容によるわね。」
俺は肘をついて身を乗り出す。
「それならまず、容姿から。どんな容姿にするつもりだ?」
「まず、年齢は18歳。体型は年齢としては筋肉のついたイカツイ体型かしら。顔も角顔のイカツイ顔よ。やっぱり華奢な子よりイカツイ男が女にされちゃうのが萌えるしね!」
「わかった容姿に文句はない。職業とスキルって言うのは?この世界は魔物がいるだけじゃなくてスキルなんかもある、ファンタシーな世界なのか?」
「あぁ、その辺を説明してなかったわね。この世界は剣と魔法とスキルの世界よ。職業は職業固有のスキルが使えるようになるの。」
「なるほど。それで、俺の職業とスキルは?」
「職業はテイマー。モンスターを使役する職業ね。モンスターに頼る分、本人に戦闘能力はほとんどないわ。スキルは魔物魅了(雄・無)と精液吸収変換、妊娠よ」
「ちょっと待て、色々おかしい。職業がテイマーなのは良い。だいたい想像できる。そのスキルはなんだ。」
「このスキル今日という日のために作っておいた特別なスキルなの!魔物魅了(雄・無)は魅了ってスキルを改造して用意したのよ。魔物限定で、しかも雄とスライムみたいな性別がない魔物だけを魅了するスキルよ。しかも通常任意で発動するものだけど常時発動で視覚だけでなく、聴覚、嗅覚、味覚とあらゆる感覚に作用するから雄があなたを認識した時点でメロメロよ。私お手製だからどんなに抵抗力があってもレジストされないわ。」
「常時発動って他のテイマーの魔物を魅了したらどうすんだよ!」
「大丈夫!そこは調整してあるから。神を嘗めないで。精液吸収変換は取り込んだ精液を吸収して一定時間、自分のステータスを補助するわ。時間や上昇率は精液の量や精液を注いだ魔物の強さで変動するから。こっちは任意発動よ。注がれた精液がすぐ吸収されちゃったら楽しめないもの。妊娠も任意発動よ。こっちは注がれた精液とあなたの遺伝子から妊娠して出産できるわ。スキルで擬似的に体内に胎児が育つ場所を作って、出産時にはそれがお尻と繋がってお尻から出産するの!」
この女神、頭おかしい。それにこのスキルに興奮する俺も頭おかしい。
「わかった。そのスキルも受け入れてやる。」
「本当!ありがとう。作った甲斐があったわ。」
「ただし、俺が希望するスキルも付けろ。」
「それは……内容によるかしら。」
「まず……。」
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