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休憩時間
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翌日。俺はファウスト文庫の休憩室で、コンビニの弁当をかっ込んでた。
昨夜はピトのことで頭がいっぱいで、推しのVTuber配信も集中して見れなかった。
あのストックルームの光景がフラッシュバックしてきて、結局3時過ぎまで寝付けなかったんだ。
目がショボショボしてるけど、シフトは容赦なく入ってる。フリーターってこういう時辛いよな。
休憩室は狭くて、古いソファとテーブルが置いてあるだけ。
壁にはススムさんが貼った今月の社内目標の紙が剥がれかけてる。
俺以外に誰もいない静かな空間で、ようやく一息つける……はずだった。
「休憩中ですか、宗二先輩?」
その声が聞こえた瞬間、俺の箸が止まった。
弁当の唐揚げが喉に詰まりそうになって「げほっ」と咳き込んだ。
振り返ると、案の定、新堂ピトがドアの隙間からニコニコ顔を覗かせてた。
ピンクのツインテールが揺れて、セーラー服にエプロン姿が妙に映える。
いや、映えるとかどうでもいい。問題はあの子がここにいるってことだ。
「ピ、ピトちゃん、どうしたの? 休憩時間じゃないの?」
と俺は慌てて弁当をテーブルに置いて、平静を装った。態度に出さない。これが大事だ。関わったらヤバいんだから。
ピトは「私も今からです、先輩♡」
と言いながら、スキップでもするみたいに近づいてきた。
距離が縮まる。ヤバい。近い。近いって。
「宗二先輩、昨日も遅くまで起きてたみたいですね?目が赤いです。肩、揉みましょうか?」
と、彼女はニコッと笑って俺の後ろに回り込もうとする。
「え!? い、いや、大丈夫だよ! 全然疲れてないし!」
と俺は咄嗟に立ち上がって距離を取った。
肩を揉む!? 触る気か!? 何か企んでるのか!? 頭の中で警報が鳴り響く。
あの羽と尻尾とツノが脳裏をよぎって、心臓がバクバクしてる。
触られたら何かヤバいことが起こるかもしれないだろ。ダメだ、絶対ダメだ。
ピトは「えー、でも先輩、疲れてるように見えますよ?」
と首を傾げて、八重歯がチラッと見える笑顔を向けてくる。
くそっ、可愛いな。いや、ダメだ。警戒しろ。
俺は「いや、マジで大丈夫だから。弁当食べてる途中だし」
と、弁当を盾にしながらソファの端に逃げた。
ピトは「そうですか……」と少し残念そうに呟いたけど、すぐ「じゃあ、私も休憩なのでお菓子食べます!」
とカバンからチョコを出してきて、隣に座ろうとする。
「うわっ、そこじゃなくて向こうでいいじゃん!」
と俺は慌てて立ち上がって、テーブルを挟んで反対側に移動した。
ピトがキョトンとしてるけど、無視だ。距離を取る。これが生存戦略だ。
でも、ピトは諦めなかった。休憩室の隅に積まれた段ボールを見て「あ、そうだ! 先輩、あの本、棚に並べたいんですけど、高くて届かないです……」
と言いながら、脚立を引っ張り出してきた。
そして、俺が見てる前で脚立に登り始めた。
「え、ちょっと待て、俺が取るよ!」
と俺は言ったけど、ピトは「大丈夫です、私できます!」
とニコニコしながら登っていく。
で、その瞬間だ。彼女が脚立の上で手を伸ばした時、スカートがヒラッと揺れて、パンツが見えそうな角度になった。
いや、見えそうってか、ギリギリ見えないラインで止まってるけど、明らかにわざとだろこれ。
誘惑してるのか!? 何か企んでるのか!?
俺は顔が熱くなって目を逸らした。心臓がドクドクしてる。
アニメで見たことあるよ、こういうシーン。でも、俺は引っかからない。絶対引っかからないぞ。
「ピトちゃん、危ないから降りて! 俺が取るって!」
と俺は声を張って、脚立の下に駆け寄った。
ピトは「えー、私、頑張りますよ?」と言いながら、さらに手を伸ばして脚立がグラッと揺れる。
「うわっ、落ちる!」
俺が慌てて脚立を押さえようとした瞬間、ピトが「きゃっ!」とバランスを崩し俺に倒れ込んできた。
「うおっ!」って俺もよろけて、二人でドタッと床に転がった。
痛っ、背中打った……と思った次の瞬間、目に入った光景に俺の頭がフリーズした。
ピトのスカートが捲れ上がっていて、ローライズのパンツが丸見えになってた。
ピンクと白の縞柄のやつで、面積が少なすぎる。 少なすぎるだろ、これ!
俺、こんなの生で見たことないよ! アニメや漫画でもここまで攻めたデザインは珍しいだろ!
顔が熱くなって、心臓がバクバクし叫びそうになった。
その瞬間、ピトの腰の尾てい骨からピンクのスベスベした尻尾がピョコンっと一瞬飛び出して、チラッと見えた。
あ、そっか。尻尾のせいか。尾てい骨から尻尾が生えるからローライズしか穿けないんだな、きっと。
あの尻尾、結構太いし長いし、普通のパンツは穿けないよな……って、俺、冷静に納得してた。
いや、納得してる場合じゃねえ! 何!? 今、尻尾出たよな!? また出たよな!?
やっぱり人間じゃないじゃん、この子!
「ひゃっ!?」
とピトが急に叫んで、俺から飛び起きた。顔が真っ赤だ。トマトみたいに真っ赤。
彼女は慌ててスカートを押さえて「み、見ました!? 宗二先輩、私の下着、見ましたよね!?」
って震えた声で聞いてくる。
俺は「え、いや、その……!」って言葉に詰まった。
見えたよ、マジで。でも、わざとじゃないんだよ。俺だって見たくて見たわけじゃ……いや、見ちゃったけどさ!
ピトは「ううっ、本当に見せる気なんて無かったです! 恥ずかしいです! もうダメです!」
と両手で顔を覆いながら立ち上がった。尻尾が出たことには気づいてないみたいだ。
完全にパンツ見られたショックで頭がいっぱいらしい。
「先輩、下敷きにしちゃってごめんない!へ、変なもの見せちゃってごめんなさいでした!」
と叫んで、休憩室から逃げ出していった。
ドアがバタンと閉まる音が響いて、俺は床に座り込んだまま呆然としてる。
いや、まるで嵐のようだ。あれはやはり何らかの狙いがあるのか?
肩揉むとか、パンツ見えそうな角度とか……。
でも、あの真っ赤な顔……。本当に見せる気はなかったのか?
やっぱりヤバい奴だ。関わったら命にかかわるかもしれない。
しかしあのローライズ、面積少なすぎだろ。尻尾のせいとはいえ、よくあれで生活できるな。
いつもあんなの穿いてるのか……。
いや、ダメだ。何考えてんだ、東宗二。想像するな!最低だぞ!駄目だ!目を閉じると浮かんでくる!心頭滅却……!
昨夜はピトのことで頭がいっぱいで、推しのVTuber配信も集中して見れなかった。
あのストックルームの光景がフラッシュバックしてきて、結局3時過ぎまで寝付けなかったんだ。
目がショボショボしてるけど、シフトは容赦なく入ってる。フリーターってこういう時辛いよな。
休憩室は狭くて、古いソファとテーブルが置いてあるだけ。
壁にはススムさんが貼った今月の社内目標の紙が剥がれかけてる。
俺以外に誰もいない静かな空間で、ようやく一息つける……はずだった。
「休憩中ですか、宗二先輩?」
その声が聞こえた瞬間、俺の箸が止まった。
弁当の唐揚げが喉に詰まりそうになって「げほっ」と咳き込んだ。
振り返ると、案の定、新堂ピトがドアの隙間からニコニコ顔を覗かせてた。
ピンクのツインテールが揺れて、セーラー服にエプロン姿が妙に映える。
いや、映えるとかどうでもいい。問題はあの子がここにいるってことだ。
「ピ、ピトちゃん、どうしたの? 休憩時間じゃないの?」
と俺は慌てて弁当をテーブルに置いて、平静を装った。態度に出さない。これが大事だ。関わったらヤバいんだから。
ピトは「私も今からです、先輩♡」
と言いながら、スキップでもするみたいに近づいてきた。
距離が縮まる。ヤバい。近い。近いって。
「宗二先輩、昨日も遅くまで起きてたみたいですね?目が赤いです。肩、揉みましょうか?」
と、彼女はニコッと笑って俺の後ろに回り込もうとする。
「え!? い、いや、大丈夫だよ! 全然疲れてないし!」
と俺は咄嗟に立ち上がって距離を取った。
肩を揉む!? 触る気か!? 何か企んでるのか!? 頭の中で警報が鳴り響く。
あの羽と尻尾とツノが脳裏をよぎって、心臓がバクバクしてる。
触られたら何かヤバいことが起こるかもしれないだろ。ダメだ、絶対ダメだ。
ピトは「えー、でも先輩、疲れてるように見えますよ?」
と首を傾げて、八重歯がチラッと見える笑顔を向けてくる。
くそっ、可愛いな。いや、ダメだ。警戒しろ。
俺は「いや、マジで大丈夫だから。弁当食べてる途中だし」
と、弁当を盾にしながらソファの端に逃げた。
ピトは「そうですか……」と少し残念そうに呟いたけど、すぐ「じゃあ、私も休憩なのでお菓子食べます!」
とカバンからチョコを出してきて、隣に座ろうとする。
「うわっ、そこじゃなくて向こうでいいじゃん!」
と俺は慌てて立ち上がって、テーブルを挟んで反対側に移動した。
ピトがキョトンとしてるけど、無視だ。距離を取る。これが生存戦略だ。
でも、ピトは諦めなかった。休憩室の隅に積まれた段ボールを見て「あ、そうだ! 先輩、あの本、棚に並べたいんですけど、高くて届かないです……」
と言いながら、脚立を引っ張り出してきた。
そして、俺が見てる前で脚立に登り始めた。
「え、ちょっと待て、俺が取るよ!」
と俺は言ったけど、ピトは「大丈夫です、私できます!」
とニコニコしながら登っていく。
で、その瞬間だ。彼女が脚立の上で手を伸ばした時、スカートがヒラッと揺れて、パンツが見えそうな角度になった。
いや、見えそうってか、ギリギリ見えないラインで止まってるけど、明らかにわざとだろこれ。
誘惑してるのか!? 何か企んでるのか!?
俺は顔が熱くなって目を逸らした。心臓がドクドクしてる。
アニメで見たことあるよ、こういうシーン。でも、俺は引っかからない。絶対引っかからないぞ。
「ピトちゃん、危ないから降りて! 俺が取るって!」
と俺は声を張って、脚立の下に駆け寄った。
ピトは「えー、私、頑張りますよ?」と言いながら、さらに手を伸ばして脚立がグラッと揺れる。
「うわっ、落ちる!」
俺が慌てて脚立を押さえようとした瞬間、ピトが「きゃっ!」とバランスを崩し俺に倒れ込んできた。
「うおっ!」って俺もよろけて、二人でドタッと床に転がった。
痛っ、背中打った……と思った次の瞬間、目に入った光景に俺の頭がフリーズした。
ピトのスカートが捲れ上がっていて、ローライズのパンツが丸見えになってた。
ピンクと白の縞柄のやつで、面積が少なすぎる。 少なすぎるだろ、これ!
俺、こんなの生で見たことないよ! アニメや漫画でもここまで攻めたデザインは珍しいだろ!
顔が熱くなって、心臓がバクバクし叫びそうになった。
その瞬間、ピトの腰の尾てい骨からピンクのスベスベした尻尾がピョコンっと一瞬飛び出して、チラッと見えた。
あ、そっか。尻尾のせいか。尾てい骨から尻尾が生えるからローライズしか穿けないんだな、きっと。
あの尻尾、結構太いし長いし、普通のパンツは穿けないよな……って、俺、冷静に納得してた。
いや、納得してる場合じゃねえ! 何!? 今、尻尾出たよな!? また出たよな!?
やっぱり人間じゃないじゃん、この子!
「ひゃっ!?」
とピトが急に叫んで、俺から飛び起きた。顔が真っ赤だ。トマトみたいに真っ赤。
彼女は慌ててスカートを押さえて「み、見ました!? 宗二先輩、私の下着、見ましたよね!?」
って震えた声で聞いてくる。
俺は「え、いや、その……!」って言葉に詰まった。
見えたよ、マジで。でも、わざとじゃないんだよ。俺だって見たくて見たわけじゃ……いや、見ちゃったけどさ!
ピトは「ううっ、本当に見せる気なんて無かったです! 恥ずかしいです! もうダメです!」
と両手で顔を覆いながら立ち上がった。尻尾が出たことには気づいてないみたいだ。
完全にパンツ見られたショックで頭がいっぱいらしい。
「先輩、下敷きにしちゃってごめんない!へ、変なもの見せちゃってごめんなさいでした!」
と叫んで、休憩室から逃げ出していった。
ドアがバタンと閉まる音が響いて、俺は床に座り込んだまま呆然としてる。
いや、まるで嵐のようだ。あれはやはり何らかの狙いがあるのか?
肩揉むとか、パンツ見えそうな角度とか……。
でも、あの真っ赤な顔……。本当に見せる気はなかったのか?
やっぱりヤバい奴だ。関わったら命にかかわるかもしれない。
しかしあのローライズ、面積少なすぎだろ。尻尾のせいとはいえ、よくあれで生活できるな。
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