ダウト、ダウト。 偽りの家族ゲームには絆を。

早乙女かおる

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第三章 裏切り者は誰だ?

3 静と良子。そして、暗殺。

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 あれから、三分程経った。
「鈴木君、わたくし達はどうなるんですか?」
「静さんは人質としての価値もあるし、色んな用途で使い道があるが。良子さんは海で魚の餌か、薬漬けで外国送りのどちらかだろうな」
「良子さん………鈴木君、何とかならない?」
「………脱出するには、武器が足りない。今の俺にはコイツ………ベレッタしかない。後はナイフだが、相手は本当に諜報員か?ベレー帽部隊(特殊部隊)なら、相手はかなり強敵になるがな」
「………確かに、祖父の写真にはベレー帽を被った部隊の写真があったわ。でも、何で分かるの?」
「臭いだよ。諜報員にしては硝煙の臭いと血の臭いが酷いぐらいにするんだ。それに、自作自演でなければ、静さんの家の金を狙っている。きっと離婚か何かしているはずだ」
「ええ。しているわ。それと、逮捕されたはずよ」
「誰かがバックに付いている」
「なら………向こうの兵士が動くと言う事ですか?」
「ああ。良子さん、あんたはどうしたい?」
「冴ちゃんを取り返したい………けど、無理だよね?」

 希望の眼差し………でも、相手の中に敵が居るのなら無理だろうな。

「戦うしかないだろうな。諦めてくれ。それと、早くここを出よう。二人はどこから来たんだ?」

「学校で甘い香りを嗅がされたら……気付いたときにはここに居たよ」

「良子さん………それはクロロホルムの可能性がある。意識を失ったか?」

 二人は頷いた。
 これは、冴子の親父さんが渡したか、学校にあったかだな。つまり、敵は小規模の可能性もある。だが、ここを出るには………危険が伴う。なら、連中に連れて行かれた方が良いか?いや、どこかに連れて行くならばだな。

 保障の無い賭け。

「二人共、服を脱いでくれ。そして、下着姿で良いから倒れていてくれ」

「何をするの?」
「良子さん、今は従うべきよ」

 静に言われて良子は従ってくれた。

「そして、悲鳴を上げてくれ」

 二人は頷き、同時に悲鳴を上げた!?

 少しすると、ドアに付いた小窓が開き、校長が覗いてきた。

「あらあら、若いわね。お姉さんと2回もしたのに。フフッ」

「校長、騒がしいのは勘弁だ。ここから出してくれ」

「分かったわ」

 ドアを開けて校長が入ってきた。

「それで、俺達はどこに連れて行かれる?」
「簡単よ。貴方だけ港の倉庫で実験データを取るだけ。二人は………一人は魚の餌で静さんは身代金を取るぐらいにはなるでしょうね。だから、ここで待っていて貰うわ」
「そうか………」
 俺は校長の背中から抱き締めた。
「あら~、甘えん坊?」
「どうかな?」
「えっ?………!?」

 俺は左の首からナイフを刺して、心臓に向かってナイフを………。

 これは、暗殺のスキル。声を出させない様に殺す俺の得意技だ………。

「二人共、服をすぐに着てくれ。そして、脱出だ」

 二人は震えていたが、校長との会話を聞いていたせいもあるが、黙って素早く着た。
 
 そして、俺達は部屋を出た!
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