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〜第2話〜 大暴走!?おしゃまな妹、愛央とうじょう!
1.花田 愛央
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私、花田 朱美には、愛央という妹がいる。
私と少し年が離れてて、
昔はよくお世話もしてあげたもんだけど。
いつのまにかずいぶんとしっかりものになってきて…
「おっ!今日のごはん酢豚じゃん!よーし!野菜よけてたべるぞー!」
「おねえちゃん!
野菜も食べなきゃダメでしょ!それと、食べる前には『いただきます』!」
「うええ。ごめんごめん」
今ではむしろ私がお世話されているくらい(笑)
もうすっかり成長して、私の助けなんていらないくらいだと思ってた。
けど、ある日。
しっかりものの愛央が…
「うえーん!」
泣いて帰ってきた。
~第2話~
大暴走!?おしゃまな妹、愛央とうじょう!
~~~
「うっうっ…!」
「ど、どうしたの愛央?」
「ひっく、熱心党のシモン…。ひっく、タダイと呼ばれるユダ…」
「いやいや、落ち着いて。何?何があったの?」
「十二使徒?十二使徒になんかされたの?」
「じつは…」
愛央の重たい口が開かれる。
―回想
グラウンドで4人の男子がたむろしている。
「お前らー!十二使徒ごっこやろうぜー!俺、『熱心党のシモン』役な!」
「じゃあ、俺、『タダイと呼ばれるユダ』役!」
「十二使徒って何だ!?」
「ノリでいこうぜそこは」
「たのしそう…私も入れて!」
「はぁ?女はすっこんでろ!」
「え…?」
「十二使徒に女はいないんだよ!」
「そういうこった。女のくせに俺たち男と対等に遊ぼうなんて生意気なんだよ!」
「な、なんだとぉー!?」
私はそいつらにつかみかかろうとした。
でも…
「よっと」
「きゃあ!」
軽く振りほどかれ、そのとき転んで足をケガしてしまった。
「うう…痛いよお…」
「プッ」
「はは!いいザマだな!地べたに座ってるのがお似合いだぜ!」
「じゃあ俺、大ヤコブ役!」
「空気読もうぜ。ここは」
「うっうっ…うえーん!!」
私は泣きながら走り去った。
背中に私をバカにするような笑い声を受けながら…
「回想終わり」
「なにソレ!ゆるせない!
よし!おねえちゃんがそいつらこっぴどく叱ってあげる!」
「ダメだよ…。そんなことしたら報復されるかもしれないもん…」
「愛央…」
「相手は男の子4人なんだよ?何されるかわかんない…」
こんな愛央、初めて見る…何とかしてあげなくちゃ…
「…そうだ!」
「?」
私と少し年が離れてて、
昔はよくお世話もしてあげたもんだけど。
いつのまにかずいぶんとしっかりものになってきて…
「おっ!今日のごはん酢豚じゃん!よーし!野菜よけてたべるぞー!」
「おねえちゃん!
野菜も食べなきゃダメでしょ!それと、食べる前には『いただきます』!」
「うええ。ごめんごめん」
今ではむしろ私がお世話されているくらい(笑)
もうすっかり成長して、私の助けなんていらないくらいだと思ってた。
けど、ある日。
しっかりものの愛央が…
「うえーん!」
泣いて帰ってきた。
~第2話~
大暴走!?おしゃまな妹、愛央とうじょう!
~~~
「うっうっ…!」
「ど、どうしたの愛央?」
「ひっく、熱心党のシモン…。ひっく、タダイと呼ばれるユダ…」
「いやいや、落ち着いて。何?何があったの?」
「十二使徒?十二使徒になんかされたの?」
「じつは…」
愛央の重たい口が開かれる。
―回想
グラウンドで4人の男子がたむろしている。
「お前らー!十二使徒ごっこやろうぜー!俺、『熱心党のシモン』役な!」
「じゃあ、俺、『タダイと呼ばれるユダ』役!」
「十二使徒って何だ!?」
「ノリでいこうぜそこは」
「たのしそう…私も入れて!」
「はぁ?女はすっこんでろ!」
「え…?」
「十二使徒に女はいないんだよ!」
「そういうこった。女のくせに俺たち男と対等に遊ぼうなんて生意気なんだよ!」
「な、なんだとぉー!?」
私はそいつらにつかみかかろうとした。
でも…
「よっと」
「きゃあ!」
軽く振りほどかれ、そのとき転んで足をケガしてしまった。
「うう…痛いよお…」
「プッ」
「はは!いいザマだな!地べたに座ってるのがお似合いだぜ!」
「じゃあ俺、大ヤコブ役!」
「空気読もうぜ。ここは」
「うっうっ…うえーん!!」
私は泣きながら走り去った。
背中に私をバカにするような笑い声を受けながら…
「回想終わり」
「なにソレ!ゆるせない!
よし!おねえちゃんがそいつらこっぴどく叱ってあげる!」
「ダメだよ…。そんなことしたら報復されるかもしれないもん…」
「愛央…」
「相手は男の子4人なんだよ?何されるかわかんない…」
こんな愛央、初めて見る…何とかしてあげなくちゃ…
「…そうだ!」
「?」
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