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第3章:生い立ち編2 ~見聞の旅路~
第109話 黒魔女の罠
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「我らは7日間ほどサフェス湖湖畔に留まった。あの時来、スキャラル国がサフェス湖を渡り攻め入る事はなかった」
情景はサフェス湖湖畔で野営をするラドフォール騎士団の姿が映し出されている。
「3日目を迎えた頃、サフェス湖湖岸をよろよろと歩き近づく幼い子が現れた。聞けばサフェス湖の対岸から少し先にあるスキャラル国の騎士が治める村から来たと言う」
エリオスと同じ年ごろの様で小さな身体に鞭打ち湖岸沿いに歩き続けてきたのだろう。
疲れ切り、今にも倒れそうな様子だったが、天幕内で初代に必死に訴えている。
「村を治める者の名はクラウスと言いい、我と言葉を交わした事がある騎士だった。実に誠実な騎士でな、戦火で家を焼かれ、親を失った子らのために村に孤児院を造ると申していた。火を操る魔導士でもあったからオーロラに術の手解きを受けたこともある」
遠征時の情景だろうか、見慣れぬ紋章旗が天幕に掲げられている。
白い衣服を纏ったオーロラと騎士が火焔の術を鍛錬していた。
初代は目を細め二人の姿を眺めた。
「その幼子はビアンカと名乗った。村がスキャラルの騎士たちに燃やされたから水の魔導士を遣わせて欲しいと助けを求めにきたのだがな・・・・」
初代がラドフォール騎士団の第一隊長に水の魔導士と火の魔導士を数名ビアンカに同道させる指示をしている。
「疲労困憊の幼子をこのまま村まで案内させるには酷だと思ってな、風の魔導士に回復術を施させた」
助けを求められたとはいえ、他国の領地に入れば侵略とみなされかねない。
情景に映る初代は逡巡している様に見えた。
「先のサフェス湖からの侵略と言い、スキャラルの村の焼き討ちといい、どうにも解せなくてな。手ごたえがあまりにもないのだ。西の砦を陥落させ、エステール騎士団を壊滅させた後、王都に攻め入るのであれば動きも遅く、数も少ない。何か別の思惑がある様に思えてならなかった。だが・・・・」
水の精霊の命に従い、ラドフォールへ帰還する様促すラドフォール騎士団第一隊長と意見が分かれている様だ。
「我はここでもまた、過ちを犯した。ウンディーネ様は我にもラドフォールへ還れと申された。されど、我はスキャラルへ遣わす水と火の魔導士が戻るまでこの場に留まることが最善だと主張した。第一隊長は我の申す事に最終的には従う。例え意を唱えていても我を、我の考えを尊重してくれていたからな。我は過信していた。己の考えが最も優れていると」
回復術を施され、食事を与えられたビアンカと軽装備の鎧を纏った水と火の魔導士が馬に跨り疾走していった。
「ビアンカは3日前に村が焼かれたと言っていた。サフェス湖にスキャラルの剣隊が現れたのが3日前、恐らく道中で村を焼いたに違いない。向かった所で村は全焼しているだろうが、ビアンカの頼みを無下にはできなかった。これが黒魔女の罠だとも知らずに」
初代は情景に浮かぶスキャラルへ向け疾走する3人の背中を見送っていた。
「我はこの時、思い出す事すらできなかった。サフェス湖湖中に引き込まれた際、黒魔女の憑代は『我は人形だ』と申していた事をな。黒魔女の狙いは戦う力を削がれた我を黒魔女の憑代とすることだった。スキャラルが自国の村を焼いたのも我をおびき寄せる為、そのこと叶わねば次の手は我をサフェス湖に留める為、ウンディーネ様はそのことお解りだったからこそ、ラドフォールへ還れと申された。我はまんまと黒魔女の罠にかかったのだ」
情景は日が昇り、日が落ちを4回ほど繰り返した。
「7日目の夜明け、ざわざわと外が騒がしく
何事かと天幕外へ出ると西の屋敷にオーロラと向かった第三隊長と隊の騎士が早がけで到着したと知らされた。我は急ぎ第一隊長の天幕へ向かった」
知らせを聞いて慌てた様子の初代が森中を走っている。
バサッと天幕の入り口をめくると第一隊長の前にうな垂れる第三隊長の姿があった。
『何があったっ!』
怒気を帯びた声で第三隊長に詰め寄る。
第三隊長は初代の声にハッと顔を上げ、すぐさまひれ伏した。
『何があったのだ、申してみよ』
怒気を帯びた声音を抑え、初代は状況を確認する。
第三隊長はフルフルと震える手を押さえ、大きく息を吸い込んだ。
『魔女狩りにございます。オーロラ様がマデュラに捕えられました。総長の命により他国からの侵略を手助けした光と炎の魔導士オーロラを魔女裁判にかけると申され』
『何ッ!なぜ魔女狩りなど、光と炎の魔導士がこれまでの戦場でどれほど王国に貢献したか総長が一番に解っておいでだろうっ!』
初代は信じられないと言った表情で第一隊長の顔を見る。
第一隊長はフルフルと首を左右に振った。
『エステールはっ!エステールの西の屋敷の者達は何をしていたっ!まさか、みすみすその様な戯言に従った訳ではあるまいなっ!』
膝まづく第三隊長の胸倉を掴んで立ち上がらせる。
第三隊長は苦しそうにしながらも無抵抗のまま初代の問いかけに呼応した。
『エステールの方々はオーロラ様を引き渡す道理はないと断言してくださいました。国王の命であればいざ知らず、罪状も定かでない王国の功労者をマデュラ如きに引き渡す訳にはまいらぬと新たな団長が徹底抗戦の構えで擁護してくださいました』
初代は第三隊長の胸倉を離す様、第一隊長から窘められている。
第三隊長は初代の束縛から離れるとゴホゴホと咳を数回繰り返し、呼吸を整えた。
『西の屋敷の城門を閉ざし、領内へのマデュラの侵入を阻んでおりましたが、頑なに拒否するのであれば西の屋敷が治める街、村、西の森を含めた領地全てに火を放つと、これは総長の命であり、貴族騎士団が総長の命に逆らう事は断じて許される事ではないと』
「張り巡らされた黒魔女の罠に我が、我の考えが、我の行動がまんまと術中にはまったのだ。我とオーロラを引き離し、孤立させ、手に入れる罠に」
セルジオは初代がこの言葉を口にしたと同時に胸に激痛を覚えた。
小さな両手を胸に当てる。
バルドは膝の上で痛みに耐えるセルジオを抱きしめた。
初代は自責の念に駆られている様子で握る拳からはポタポタと血が滴っている。
セルジオの様子を気に留める余裕はなさそうに見えた。
バルドはセルジオの胸に小さな手を両手で包みこむ。
「セルジオ様、辛抱して下さい。初代様の痛み・・・・」
ガハッ!!!
セルジオが鮮血を吐き出した。
それは初代をセルジオの中へ封印した時と同じ光景だった。
【春華のひとり言】
今日もお読み頂きありがとうございます。
自分の考え、行動の正当性を過信した初代セルジオの回でした。
トップの判断と決断一つで明暗が分かれるのは今も昔も変わりませんね。
謙虚になれてこそ、その時に最善の判断ができるのかもしれないと思うこの頃です。
トライ&エラーを繰り返せる勇気を持ちたいと思います。
次回もよろしくお願い致します。
情景はサフェス湖湖畔で野営をするラドフォール騎士団の姿が映し出されている。
「3日目を迎えた頃、サフェス湖湖岸をよろよろと歩き近づく幼い子が現れた。聞けばサフェス湖の対岸から少し先にあるスキャラル国の騎士が治める村から来たと言う」
エリオスと同じ年ごろの様で小さな身体に鞭打ち湖岸沿いに歩き続けてきたのだろう。
疲れ切り、今にも倒れそうな様子だったが、天幕内で初代に必死に訴えている。
「村を治める者の名はクラウスと言いい、我と言葉を交わした事がある騎士だった。実に誠実な騎士でな、戦火で家を焼かれ、親を失った子らのために村に孤児院を造ると申していた。火を操る魔導士でもあったからオーロラに術の手解きを受けたこともある」
遠征時の情景だろうか、見慣れぬ紋章旗が天幕に掲げられている。
白い衣服を纏ったオーロラと騎士が火焔の術を鍛錬していた。
初代は目を細め二人の姿を眺めた。
「その幼子はビアンカと名乗った。村がスキャラルの騎士たちに燃やされたから水の魔導士を遣わせて欲しいと助けを求めにきたのだがな・・・・」
初代がラドフォール騎士団の第一隊長に水の魔導士と火の魔導士を数名ビアンカに同道させる指示をしている。
「疲労困憊の幼子をこのまま村まで案内させるには酷だと思ってな、風の魔導士に回復術を施させた」
助けを求められたとはいえ、他国の領地に入れば侵略とみなされかねない。
情景に映る初代は逡巡している様に見えた。
「先のサフェス湖からの侵略と言い、スキャラルの村の焼き討ちといい、どうにも解せなくてな。手ごたえがあまりにもないのだ。西の砦を陥落させ、エステール騎士団を壊滅させた後、王都に攻め入るのであれば動きも遅く、数も少ない。何か別の思惑がある様に思えてならなかった。だが・・・・」
水の精霊の命に従い、ラドフォールへ帰還する様促すラドフォール騎士団第一隊長と意見が分かれている様だ。
「我はここでもまた、過ちを犯した。ウンディーネ様は我にもラドフォールへ還れと申された。されど、我はスキャラルへ遣わす水と火の魔導士が戻るまでこの場に留まることが最善だと主張した。第一隊長は我の申す事に最終的には従う。例え意を唱えていても我を、我の考えを尊重してくれていたからな。我は過信していた。己の考えが最も優れていると」
回復術を施され、食事を与えられたビアンカと軽装備の鎧を纏った水と火の魔導士が馬に跨り疾走していった。
「ビアンカは3日前に村が焼かれたと言っていた。サフェス湖にスキャラルの剣隊が現れたのが3日前、恐らく道中で村を焼いたに違いない。向かった所で村は全焼しているだろうが、ビアンカの頼みを無下にはできなかった。これが黒魔女の罠だとも知らずに」
初代は情景に浮かぶスキャラルへ向け疾走する3人の背中を見送っていた。
「我はこの時、思い出す事すらできなかった。サフェス湖湖中に引き込まれた際、黒魔女の憑代は『我は人形だ』と申していた事をな。黒魔女の狙いは戦う力を削がれた我を黒魔女の憑代とすることだった。スキャラルが自国の村を焼いたのも我をおびき寄せる為、そのこと叶わねば次の手は我をサフェス湖に留める為、ウンディーネ様はそのことお解りだったからこそ、ラドフォールへ還れと申された。我はまんまと黒魔女の罠にかかったのだ」
情景は日が昇り、日が落ちを4回ほど繰り返した。
「7日目の夜明け、ざわざわと外が騒がしく
何事かと天幕外へ出ると西の屋敷にオーロラと向かった第三隊長と隊の騎士が早がけで到着したと知らされた。我は急ぎ第一隊長の天幕へ向かった」
知らせを聞いて慌てた様子の初代が森中を走っている。
バサッと天幕の入り口をめくると第一隊長の前にうな垂れる第三隊長の姿があった。
『何があったっ!』
怒気を帯びた声で第三隊長に詰め寄る。
第三隊長は初代の声にハッと顔を上げ、すぐさまひれ伏した。
『何があったのだ、申してみよ』
怒気を帯びた声音を抑え、初代は状況を確認する。
第三隊長はフルフルと震える手を押さえ、大きく息を吸い込んだ。
『魔女狩りにございます。オーロラ様がマデュラに捕えられました。総長の命により他国からの侵略を手助けした光と炎の魔導士オーロラを魔女裁判にかけると申され』
『何ッ!なぜ魔女狩りなど、光と炎の魔導士がこれまでの戦場でどれほど王国に貢献したか総長が一番に解っておいでだろうっ!』
初代は信じられないと言った表情で第一隊長の顔を見る。
第一隊長はフルフルと首を左右に振った。
『エステールはっ!エステールの西の屋敷の者達は何をしていたっ!まさか、みすみすその様な戯言に従った訳ではあるまいなっ!』
膝まづく第三隊長の胸倉を掴んで立ち上がらせる。
第三隊長は苦しそうにしながらも無抵抗のまま初代の問いかけに呼応した。
『エステールの方々はオーロラ様を引き渡す道理はないと断言してくださいました。国王の命であればいざ知らず、罪状も定かでない王国の功労者をマデュラ如きに引き渡す訳にはまいらぬと新たな団長が徹底抗戦の構えで擁護してくださいました』
初代は第三隊長の胸倉を離す様、第一隊長から窘められている。
第三隊長は初代の束縛から離れるとゴホゴホと咳を数回繰り返し、呼吸を整えた。
『西の屋敷の城門を閉ざし、領内へのマデュラの侵入を阻んでおりましたが、頑なに拒否するのであれば西の屋敷が治める街、村、西の森を含めた領地全てに火を放つと、これは総長の命であり、貴族騎士団が総長の命に逆らう事は断じて許される事ではないと』
「張り巡らされた黒魔女の罠に我が、我の考えが、我の行動がまんまと術中にはまったのだ。我とオーロラを引き離し、孤立させ、手に入れる罠に」
セルジオは初代がこの言葉を口にしたと同時に胸に激痛を覚えた。
小さな両手を胸に当てる。
バルドは膝の上で痛みに耐えるセルジオを抱きしめた。
初代は自責の念に駆られている様子で握る拳からはポタポタと血が滴っている。
セルジオの様子を気に留める余裕はなさそうに見えた。
バルドはセルジオの胸に小さな手を両手で包みこむ。
「セルジオ様、辛抱して下さい。初代様の痛み・・・・」
ガハッ!!!
セルジオが鮮血を吐き出した。
それは初代をセルジオの中へ封印した時と同じ光景だった。
【春華のひとり言】
今日もお読み頂きありがとうございます。
自分の考え、行動の正当性を過信した初代セルジオの回でした。
トップの判断と決断一つで明暗が分かれるのは今も昔も変わりませんね。
謙虚になれてこそ、その時に最善の判断ができるのかもしれないと思うこの頃です。
トライ&エラーを繰り返せる勇気を持ちたいと思います。
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