上 下
53 / 127

ねむれないよるに

しおりを挟む
眠れない夜が、ときどき、やってくる。

眠気は、あるのに、なかなか、眠りにおちない。



寝返りを、うっても、眠れる気がしない。

じかんだけが、過ぎていく。



以前は、寝よう、寝よう、と思っていた。

けれど、そのたびに、ぼくは、いままで、どうやって眠っていたんだろう、と考えてしまう。

眠りかたを、忘れる。

思い出せない。



そうすると、だんだん、苦しくなってくる。

じかんだけ、過ぎていく。

それが、こわかった。



いま、眠れないとき。

ぼくは、眠れないことを、いつしか、たのしむように、なっていった。



無理に、寝る、必要もない。

1じかん。

2じかん。

じかんが、たったとしても、そのうち、眠ることができる。



そう、フラットに、考えるように、なった。



そして、眠れないときは、今日あった、嬉しいできごとを、思い出すようにしている。

今日は、楽しかったな。

嬉しかったな、と。



わくわくする、未来を、想像することも、する。

こうなったら、もっと、たのしいだろうな。

こんなことが、起こったら、面白いだろうな、と。



とにかく、眠れないのなら、想像で、たのしもう、と思ったのだ。

ファンタジーの世界を、想像することもある。



ドラゴンの背中に乗って、空をとんでみたり。

いるかと、いっしょに、海を、泳いでみたり。



そうやって、想像を、たのしんでいると、自然と、眠れなくて、つらい、という感情が、消えていく。

眠れないのなら、たのしめば、いい。



ときどき、やってくる。

眠れない、じかん。



眠れない、じかんを、たのしむこと。

たのしめば、嫌だとは、感じない。



むしろ、眠れない、じかんが、特別になってくる。



ひとは、眠ろう、眠ろう、とすると、逆に、眠れなくなってしまう。

眠れないことが、つらいことだと、認識してしまう。



だったら、眠れなくても、いいのではないか。

無理に、眠らなくても、いい。



それよりも、眠れない、じかんを、たのしめば、いい。



ぼくは、眠れない、じかんを、たのしむように、なって、気が楽に、なった。

無理に、眠らなくても、いい。

そう、考えることが、できるようになった。



ねむれない夜に、素敵な、想像をして、たのしむ。

わくわくする、未来を、想像して、たのしむ。



そしたら、いつの間にか、眠りに、おちている。



あなたは、夜、眠れないことが、あるだろうか。

無理に、眠らなきゃ、とあせって、いないだろうか。

あせらなくても、いい。



眠れないのなら、無理に、眠らなくても、いい。

眠れない、じかんを、あなたなりに、たのしんで、欲しい。

今日あった、いくつものことに、感謝を、しても、いい。

きっと、いつの間にか、おだやかに、眠ることができる。



ここまで、あなたの貴重なじかんを、つかって読んでくれて、ありがとうございます。



しおりを挟む

処理中です...