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春の匂い

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まだ、雪がちらつく日があるけれど、すこしずつ、春に近づいている。

ぼくは、季節の中で、春が一番好きだ。



春に生まれたから、というわけではないと思うけれど。

春の陽気というか、これから、やわらかく、あたたかくなってくる雰囲気が、たまらなく好き。



春に近づくと、どうしても花粉症がつらい、というかたもいるだろう。

ぼくは、花粉症ではないから、そのつらさを、すべて理解することは、できない。

見ているだけで、つらそうだ。



花粉症には、いつなるか、わからない。

だれにでも、なる可能性が、ある。

だから、ぼくが、花粉症になったら、春が嫌いに、なるかもしれない。



話を戻そう。

ぼくは、春の独特の匂いが、好きなのだ。

あの、ふんわり、やわらかな匂い。

ぼくの感覚として、ほのかに甘い匂い。



それは、花の匂いとも、違う。

春の匂い。



もちろん、花の匂いも、好きだ。

春になったら、花たちが、活動をはじめる。

ちいさな花や、おおきな花が、咲きはじめる。



春と言えば、桜だ。

今年も、感染症の影響で、お花見をすることも、すくないのだと思う。

ぼくは、見るだけにしよう、と思う。



桜は、見ているだけで、心が、洗われる。

その、ほのかなピンク色に、目をうばわれる。



まだ、咲くには、早いけれど。

今年は、すこしでもいいから、見たいと思っている。

桜も、ほかの花たちとも、出逢いたい。



そして、春は、スタートの季節だ。

いつだって、スタートは切れるけれど。



春から、あたらしいことを、はじめるのは、いい。

じぶんのハートの声を、聴いて。

じぶんが、やりたいと思っていることを、ちいさくても、思い切ってはじめてみる。



それが、失敗しようが、成功しようが、どちらでも、かまわない。

大切なのは、行動したか、ということ。



行動して、体験したか、ということ。



体験することが、大切なのだ。

もし、失敗したら、改善すればいい。

じぶんなりに、工夫すればいい。



すぐに、成果なんて、でない。

けれど、つづけていけば、手応えを感じてくる。



もちろん、たのしくなければ、やめてもいい。



ぼくも、あたらしいことを、日々、やっていこう、と思う。

たのしんで、やる。

うまくいかなかったら、改善する。

そのくりかえし。



きっと、あたらしい景色にも、出逢えるのだと、思う。



春の匂いを、感じながら。

想像を、ふくらませながら。

わくわくする日々を、おくっていこう。



ここまで、あなたの貴重なじかんを、つかって読んでくれて、ありがとうございます。



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