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朝日の話
弁当を食べ終えた煌が、諦めたように溜まった汚れ物を纏め始めた。ようやく洗濯する気になったらしい。
「……いってくる、」
「いってらっしゃい」
煌は破れた袋に無理矢理服を詰めて、部屋から出ていった。あの量じゃ当分戻っちゃこないだろう。
一人になった部屋で、ぼんやりと天井を眺める。シミだらけの天井には、いつの時代の物だよって位オンボロの照明。元は透明だっただろうプラスティックの傘がすっかり黄ばんでいるし、ヒビの入った処をテープで留めてあるところがまた泣けてくる。
「ホント、ボロだよなぁ……」
だけど、こんな部屋だって、雨風がしのげる屋根があるだけでもありがたいと思わなくちゃ。
一応水道も電気も通ってる。料金さえ支払えていれば、とりあえずは人らしい生活はできる。
こんな生活も慣れてしまえば、これといって不自由はない。執着するものがない分、寧ろ楽な位だ。だけど、執着する物がないとはいえ、拘りまでない訳じゃない。
オレはどっちかって言うと、綺麗好き。こんな処に住んでいて、何をか言わんやだけど。
だけど、それにしても煌は少しアバウトなところが多すぎる。あんな風に汚れた衣服を何日も溜め込む事なんて日常茶飯事だし、土工で汚れて帰ってきても、平気でそのままその辺に横になる。
オレにしてみれば、そんなのは耐えられない。オレは二日以上、汚れた物を放って置くなんてできないし、汗をかいたまま寝るなんてとてもできない。
煌はそれを贅沢だと言うけれど、贅沢を出来ない中でも、それだけはきっちりやってるんだから、もう少しオレの心情を酌んでくれてもいいんじゃないかと思いつつ、オレは諦念の溜め息をつく。
きっと言ったところで、煌は変わりはしない。
そんな煌を拾ったのは一年ほど前。
路地裏の塵捨て場に倒れていた煌は、ボッコボコにされて、本当に粗大塵と見間違うような有様だった。うっかり見つけてしまった以上、放っておくわけにも行かず、思わず声をかけた。
見捨てた後で、あの塵捨て場で死体が転がっていたなんて噂を耳にした日には、なんとも後味の悪い思いをするに違いなかったからだ。かろうじて返事をした煌を引きずって連れ帰って改めてみると、思った以上に酷いやられようで正直参ったなと思った。ここで死なれては後味が悪いドコロの騒ぎじゃない。
かといって、こんな見ず知らずの男を病院に連れてゆく金銭的余裕もない。見ず知らずじゃなくたって、自分だって医者にかかる余裕なんて無いのに。今更元居た場所に戻しに行くわけにもいかない。
うっかり誰かに見られでもしたら、まるでオレがボコボコにしたと思われる。仕方ないから、目につく傷だけでも手当をして、後は放っておいた。どうせオレもこいつもなるようにしかならない。
だけど、煌は予想以上に生命力があった。たいした手当てをしなかったにもかかわらず、見る間に回復したのだ。まるで雑草のような強さに、オレはただただ感心した。逞しいばかりの生き汚なさ。俺にはない強さだ。
元気になった煌に何処に住んでいるんだと訪ねたら、そこら中が自分のうちだなんて全く面白く無いことを言った。
なるほど、それはつまりホームレスって事じゃないかと思いながら、これからどうするんだ、なんて聞けなかった。
どうするもなにも、帰る場所がないんだから、あてもなくその辺をうろうろして、日々を過ごしていたんじゃないか。それで、またどこかで喧嘩でもして、ボコボコにでもされるのがオチだろう。
躯の強靭さとは裏腹に、何もかもを諦めているような煌の目。だから、このまま放り出すなんてできなかった。放っておいたら、行き着くとこまで行ってしまうような気がして。
その時の自分の心情に、どう理由付けしていいのか良く分からない。
自分の事だけでも持て余してるオレに、煌の心配をしてやる余裕や義理なんてないんだけど。
礼を言い、まだ覚束ない足取りで出て行こうとする煌を、思わず引き止めていた。
「行くとこなければ、ここにいればいいじゃん……まぁ、なんていうか、そんな立派なところじゃないけど。そのへんがうちなら、ここで寝起きしたって一緒だろ?」
一人でだって狭いのに。けっして小柄じゃない煌とじゃ、相当窮屈になるだろうとは思ったけど。
そうやって始まった煌との共同生活は存外に楽しかった。元々俺は寂しがりやの質でもあったから、疲れて帰ってきて、狭まい部屋に独りいると、自分が世界から取り残されて行くようで酷い孤独を感じていた。だけど深夜に戻ってきて電気が付いていて、おかえりと言ってくれる人がいるとか、自分以外の生活の気配があるとか。そういうのが妙に安心できて、煌と居ることの意外なメリットを発見した。 それに家賃を折半してもらえるのは、オレにとって願っても無いことだった。
なんだかんだと、煌には文句や小言を言うけれど、そんなのは日常のレクリエーションの一つ。
本気でうんざりなんかしていない。
そんな煌はいつまでたっても、自分の事を何も話さなかった。
あの夜、なんであんなに殴られて、倒れてたのかとか、どっからやってきたのかだって。わざわざ聞こうとも思わないけれど。
こんな処に住んでいる奴らなんて、大体皆、人に言いたくないような事を腹に抱えている。それで、行く処もなくてこんな処に吹き溜まってしまうんだ。
オレも煌も、多分似たようなもんだ。
オレはため息をひとつつくと、部屋の隅に折り畳んであった薄っぺらな布団を敷いた。夏はいいけれど、冬は些かつらい。暖房もないから、服は着たまま眠る。こんなんでも、外で寝る事を思えばずいぶんまし。
洗濯を終えて帰ってくる煌のために、豆電球だけを点けて、布団に潜り込むと目を閉じた。
疲れきった躯は、横になっただけですぐに眠りに落ちてゆく。
そういえば最近夢を見た覚えがない。夢を持たない奴は、眠りの世界でも見る夢はないって事なのか。
オレとそいつは本当に良い友人同士だった。
同じ施設施設の出身で気心も知れていて、よくつるんで、良い事も悪い事も散々やった。
馬鹿騒ぎしては笑い、夜通し遊び回って、下らないことを沢山した。
悪友。
そんな言葉がぴったりで。
一緒に居ると楽しくて、歳をとっても其の関係が続いてゆくもんだと、信じて疑いもしなかった。
だから、そいつから連帯保証人を頼まれた時、深く考える事無く二つ返事で引き受けてしまった。
保証人の意味はもちろん知っている。そう簡単に引き受けるもんじゃないって事も。
オレは赤ん坊の頃に、病院のいわゆる赤ちゃんポストというやつに放り込まれていたそうだ。だから、両親の事など全く知らない。オレの家族は、児童保護施設の職員と同じように親から捨てられたか、なんらかの事情で親と一緒に暮らすことのできない子供たちだった。そいつは小学校低学年の頃、ランドセルだけ背負って施設にやってきた。詳しい事情はわからないけれど、オレたちの仲間。初対面からなんとなく気があって、オレとそいつはいつも一緒に遊んでいた。18歳になって施設を出てからも、お互い暇を見つけて一緒に遊んだ。このままずっと、こいつとは友人でいるんだと思っていた。
だからオレは、保証人すら簡単に引き受けてしまうほど、そいつを信用していたんだ。
それなのに、オレのそんな気持ちはいとも簡単に裏切られてしまった。
多額の借金を残して、そいつは消えた。オレに何も言わないで。
どうしてなんだと散々悩んだ。許せないという想いと、信じていたいという相反する想いに、いい加減頭がイカレそうになった。
親友だと思っていたのはオレだけで、向こうにしてみれば少しもそう思っていなかったのか。
そこに考えが至ってしまうと、今までそいつがオレと一緒に居たのは、いつかこうやって利用する為だったんじゃないかとさえ思えて仕方が無かった。
『同じハウス出身だ。絶対に迷惑はかけない』そう言ったアイツの言葉が虚しい。
やがてオレを襲ったのは酷い虚無感。まるで放心状態のような日々が続いた。
けれど、そんなオレに突きつけられたシビアな現実。
友人を失ってゼロになったどころか、マイナスになってしまったオレの人生。自分の浅はかな行動を呪うしかなかった。
そんな現実がかえってオレを冷静にさせた。信じたい、信じられないなんて言っている場合なんかじゃない。名前を書いて判を押したのはオレ自身。オレとそいつがどういう関係で一体何があったかなんて、この書類には関係ないこと。自分が作った訳じゃない多額の負債。その一日でも早い返済のために、ギリギリの生活をして必死になって働いている。施設出のオレがご立派な会社に勤められるはずがない。両親がいない施設出身者、ただその一点で篩にかけられてしまう。安いバイトの梯子でなんとか収入を得るしかないんだ。
なんでこんなことになったのか、もうそんな事を考えるのはやめた。考えたところでどうにもならない。今更、誰かを恨んだり憎んだりしたところで、疲れるだけ。そんな事を考える暇があったら、働いて金を稼ぐ。ヘトヘトに疲れて何も考えられなくなれば、そのほうがオレも楽だ。
「……いってくる、」
「いってらっしゃい」
煌は破れた袋に無理矢理服を詰めて、部屋から出ていった。あの量じゃ当分戻っちゃこないだろう。
一人になった部屋で、ぼんやりと天井を眺める。シミだらけの天井には、いつの時代の物だよって位オンボロの照明。元は透明だっただろうプラスティックの傘がすっかり黄ばんでいるし、ヒビの入った処をテープで留めてあるところがまた泣けてくる。
「ホント、ボロだよなぁ……」
だけど、こんな部屋だって、雨風がしのげる屋根があるだけでもありがたいと思わなくちゃ。
一応水道も電気も通ってる。料金さえ支払えていれば、とりあえずは人らしい生活はできる。
こんな生活も慣れてしまえば、これといって不自由はない。執着するものがない分、寧ろ楽な位だ。だけど、執着する物がないとはいえ、拘りまでない訳じゃない。
オレはどっちかって言うと、綺麗好き。こんな処に住んでいて、何をか言わんやだけど。
だけど、それにしても煌は少しアバウトなところが多すぎる。あんな風に汚れた衣服を何日も溜め込む事なんて日常茶飯事だし、土工で汚れて帰ってきても、平気でそのままその辺に横になる。
オレにしてみれば、そんなのは耐えられない。オレは二日以上、汚れた物を放って置くなんてできないし、汗をかいたまま寝るなんてとてもできない。
煌はそれを贅沢だと言うけれど、贅沢を出来ない中でも、それだけはきっちりやってるんだから、もう少しオレの心情を酌んでくれてもいいんじゃないかと思いつつ、オレは諦念の溜め息をつく。
きっと言ったところで、煌は変わりはしない。
そんな煌を拾ったのは一年ほど前。
路地裏の塵捨て場に倒れていた煌は、ボッコボコにされて、本当に粗大塵と見間違うような有様だった。うっかり見つけてしまった以上、放っておくわけにも行かず、思わず声をかけた。
見捨てた後で、あの塵捨て場で死体が転がっていたなんて噂を耳にした日には、なんとも後味の悪い思いをするに違いなかったからだ。かろうじて返事をした煌を引きずって連れ帰って改めてみると、思った以上に酷いやられようで正直参ったなと思った。ここで死なれては後味が悪いドコロの騒ぎじゃない。
かといって、こんな見ず知らずの男を病院に連れてゆく金銭的余裕もない。見ず知らずじゃなくたって、自分だって医者にかかる余裕なんて無いのに。今更元居た場所に戻しに行くわけにもいかない。
うっかり誰かに見られでもしたら、まるでオレがボコボコにしたと思われる。仕方ないから、目につく傷だけでも手当をして、後は放っておいた。どうせオレもこいつもなるようにしかならない。
だけど、煌は予想以上に生命力があった。たいした手当てをしなかったにもかかわらず、見る間に回復したのだ。まるで雑草のような強さに、オレはただただ感心した。逞しいばかりの生き汚なさ。俺にはない強さだ。
元気になった煌に何処に住んでいるんだと訪ねたら、そこら中が自分のうちだなんて全く面白く無いことを言った。
なるほど、それはつまりホームレスって事じゃないかと思いながら、これからどうするんだ、なんて聞けなかった。
どうするもなにも、帰る場所がないんだから、あてもなくその辺をうろうろして、日々を過ごしていたんじゃないか。それで、またどこかで喧嘩でもして、ボコボコにでもされるのがオチだろう。
躯の強靭さとは裏腹に、何もかもを諦めているような煌の目。だから、このまま放り出すなんてできなかった。放っておいたら、行き着くとこまで行ってしまうような気がして。
その時の自分の心情に、どう理由付けしていいのか良く分からない。
自分の事だけでも持て余してるオレに、煌の心配をしてやる余裕や義理なんてないんだけど。
礼を言い、まだ覚束ない足取りで出て行こうとする煌を、思わず引き止めていた。
「行くとこなければ、ここにいればいいじゃん……まぁ、なんていうか、そんな立派なところじゃないけど。そのへんがうちなら、ここで寝起きしたって一緒だろ?」
一人でだって狭いのに。けっして小柄じゃない煌とじゃ、相当窮屈になるだろうとは思ったけど。
そうやって始まった煌との共同生活は存外に楽しかった。元々俺は寂しがりやの質でもあったから、疲れて帰ってきて、狭まい部屋に独りいると、自分が世界から取り残されて行くようで酷い孤独を感じていた。だけど深夜に戻ってきて電気が付いていて、おかえりと言ってくれる人がいるとか、自分以外の生活の気配があるとか。そういうのが妙に安心できて、煌と居ることの意外なメリットを発見した。 それに家賃を折半してもらえるのは、オレにとって願っても無いことだった。
なんだかんだと、煌には文句や小言を言うけれど、そんなのは日常のレクリエーションの一つ。
本気でうんざりなんかしていない。
そんな煌はいつまでたっても、自分の事を何も話さなかった。
あの夜、なんであんなに殴られて、倒れてたのかとか、どっからやってきたのかだって。わざわざ聞こうとも思わないけれど。
こんな処に住んでいる奴らなんて、大体皆、人に言いたくないような事を腹に抱えている。それで、行く処もなくてこんな処に吹き溜まってしまうんだ。
オレも煌も、多分似たようなもんだ。
オレはため息をひとつつくと、部屋の隅に折り畳んであった薄っぺらな布団を敷いた。夏はいいけれど、冬は些かつらい。暖房もないから、服は着たまま眠る。こんなんでも、外で寝る事を思えばずいぶんまし。
洗濯を終えて帰ってくる煌のために、豆電球だけを点けて、布団に潜り込むと目を閉じた。
疲れきった躯は、横になっただけですぐに眠りに落ちてゆく。
そういえば最近夢を見た覚えがない。夢を持たない奴は、眠りの世界でも見る夢はないって事なのか。
オレとそいつは本当に良い友人同士だった。
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馬鹿騒ぎしては笑い、夜通し遊び回って、下らないことを沢山した。
悪友。
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一緒に居ると楽しくて、歳をとっても其の関係が続いてゆくもんだと、信じて疑いもしなかった。
だから、そいつから連帯保証人を頼まれた時、深く考える事無く二つ返事で引き受けてしまった。
保証人の意味はもちろん知っている。そう簡単に引き受けるもんじゃないって事も。
オレは赤ん坊の頃に、病院のいわゆる赤ちゃんポストというやつに放り込まれていたそうだ。だから、両親の事など全く知らない。オレの家族は、児童保護施設の職員と同じように親から捨てられたか、なんらかの事情で親と一緒に暮らすことのできない子供たちだった。そいつは小学校低学年の頃、ランドセルだけ背負って施設にやってきた。詳しい事情はわからないけれど、オレたちの仲間。初対面からなんとなく気があって、オレとそいつはいつも一緒に遊んでいた。18歳になって施設を出てからも、お互い暇を見つけて一緒に遊んだ。このままずっと、こいつとは友人でいるんだと思っていた。
だからオレは、保証人すら簡単に引き受けてしまうほど、そいつを信用していたんだ。
それなのに、オレのそんな気持ちはいとも簡単に裏切られてしまった。
多額の借金を残して、そいつは消えた。オレに何も言わないで。
どうしてなんだと散々悩んだ。許せないという想いと、信じていたいという相反する想いに、いい加減頭がイカレそうになった。
親友だと思っていたのはオレだけで、向こうにしてみれば少しもそう思っていなかったのか。
そこに考えが至ってしまうと、今までそいつがオレと一緒に居たのは、いつかこうやって利用する為だったんじゃないかとさえ思えて仕方が無かった。
『同じハウス出身だ。絶対に迷惑はかけない』そう言ったアイツの言葉が虚しい。
やがてオレを襲ったのは酷い虚無感。まるで放心状態のような日々が続いた。
けれど、そんなオレに突きつけられたシビアな現実。
友人を失ってゼロになったどころか、マイナスになってしまったオレの人生。自分の浅はかな行動を呪うしかなかった。
そんな現実がかえってオレを冷静にさせた。信じたい、信じられないなんて言っている場合なんかじゃない。名前を書いて判を押したのはオレ自身。オレとそいつがどういう関係で一体何があったかなんて、この書類には関係ないこと。自分が作った訳じゃない多額の負債。その一日でも早い返済のために、ギリギリの生活をして必死になって働いている。施設出のオレがご立派な会社に勤められるはずがない。両親がいない施設出身者、ただその一点で篩にかけられてしまう。安いバイトの梯子でなんとか収入を得るしかないんだ。
なんでこんなことになったのか、もうそんな事を考えるのはやめた。考えたところでどうにもならない。今更、誰かを恨んだり憎んだりしたところで、疲れるだけ。そんな事を考える暇があったら、働いて金を稼ぐ。ヘトヘトに疲れて何も考えられなくなれば、そのほうがオレも楽だ。
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