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溥の話
その事実を知ったのは、既に煌が失踪してからだった。
自分の店を持つのだと、必死に頑張っていた煌の姿を俺は知っている。修行を兼ねて飲食店で働く傍ら、仕事をいくつも掛け持ちしていた。弱音らしき事は一言も漏らさずに。
黙々と働くその姿に、自分にはまねができないとただひたすら感心したものだ。
そんな様子を知っているだけに、いざというときは、金銭的な事でもなんでも力になるつもりでいたが、煌は必要ないとそういって笑った。
誰にも頼らず、自分の力で夢をつかみ取ろうとしていた弟を頼もしく思い、口にこそ出さないが 自慢の弟でもあった。兄馬鹿だと笑う奴もいたけれど、それを恥ずかしく思う事などなかった。
それくらい、煌はしっかりやっていた。
だから、間もなくその夢が現実になるのだと聞かされたとき、俺は心から祝福した。なにより、やる気に満ちた煌は心底嬉しそうで。間違いなくいい店になるだろうと思っていた。
順風満帆に、夢へと向かっていた煌の人生。
それなのに。
どこか突っ張ったところはあったけれど実直で人を疑わない、煌はそういう人間だった。
そんな処に付け入られたんだろう。煌がコツコツと真面目に積み上げてきた物は、全て騙しとられてしまった。けれど、そんな事があったとは、煌がいなくなるまで知りもしなかった。連絡が途絶え、おかしいと思ったときには、煌の行方は判らなくなっていた。
こんな時ですら煌は誰にも何も言わず一人でなんとかしようとしていたらしい。
人伝に煌の身に起きた事を聞き、俺は悔しさにただ拳を握るしかなかった。
煌の交友関係を辿り、あちらこちらを探しまわったけれど、結局煌は見つからなかった。
失踪して一年。煌の行方は杳として知れない。
どうして黙っていなくなった?
俺は兄として、相談するに足りない人間だったのか?
お前を助けてやる事はできなかったのか?
「……情けない……な」
「……そんなことはないでしょ。立派な兄貴ですよ」
隣で飲んでいた一樹がぼそっと言った。
どうやら、思っていた事を無意識に口にしてしまっていたらしい。俺とした事が。思わず浮かぶ苦笑い。全く、すっかり参っているじゃないか。
「実際こうなっちまうと不甲斐ないもんだ……」
グラスを傾けながら、氷と褐色の液体が揺れる様子をぼんやりと眺める。あんな事さえなければ、今こうして座っている場所は煌の店だったかもしれない。
一樹との話題も、きっと違ったものだっただろう。どうしてもっと煌に気を向けていてやれなかったのか。たとえ疎ましくおもわれても、もっとあいつのやることに関わっていればこんな事態にはきっとならなかっただろうに。今更考えても仕方のない事を考えるようになってるようじゃ、すでに末期だ。
独り、なにもかも抱えたまま何処かに消えた煌の心情を思えば、やりきれなさがつのるばかりだ。
煌が一体何処にいるのか。無事でいるのか。せめてそれだけでも知りたい。これだけ探しても見つからないと言うことは、もうこの辺りにはいないのか。
それとも……
馬鹿な考えが脳裏を過り、あわててそれを打ち消す。煌はそれほど弱い奴じゃなかったはずだ。
しかしこれだけ探しても見つからないとなると、他に探すあてはもう思いあたらない。
「見たまんまタフな奴だから。きっとどっかでなんとかやってるはずだよ」
気を遣った一樹が何かと言葉を探しては声をかけてくる。
「仲が良すぎて相談出来なかったんだろ、煌も。溥にだって多少は覚えがあるんじゃないの?」
この一年。こうやって何度一樹の慰めを聞いただろう。
煌が失踪してから、一樹は煌の捜索に手を貸してくれている。長い付き合いの誼だと言って、労を惜しまずよく手伝ってくれてはいるが。もう一年以上だ。これ以上、一樹に甘える訳にも行かない。
「……なぁ、一樹」
「何?」
「もう、いいよ……煌の事は。今まで悪かったな、散々手間かけてもらって」
「はぁ? 何言ってんの? まさか、煌のこと諦めた訳でもないでしょ?」
「……そうじゃない、」
「俺はね、溥の為じゃなくて煌が心配だから探してんだよ。今更もういいよって言われてやめる気なんてない。俺自身が納得するまでは、お前が何を言おうと探すからな」
一樹はそういうと、グラスの中身を一息に空けた。
その時、カウンターに置かれていた一樹のスマートフォンが着信を告げる。液晶に表示された名前を見て、一樹は慌てて電話に出た。
「はい? ……え? なに……うそ? マジ?」
一樹が話をしながらも、視線を俺に向けた。なんだと思い、一樹の顔を見る。その唇が確かに煌と動いた。
「……まさか、煌がみつかったのか?」
「ちょっとまって、」
一樹は電話の相手、遥祐にそう告げると、俺に話を振った。
「溥、明日時間ある?」
「なくても作る」
「あるって……明日、時間は二十時に? うん、わかった、伝える。じゃぁ」
一樹が電話を切る。一樹が、次に口を開くまでの数秒に軽い緊張を覚えた。
「あのさ、遥祐くんが煌に関する情報を手に入れたらしいんだけど、まだ詳しい事は判らないんだって。今夜中にその辺はっきりさせてくるから、明日の二十時に会おうって」
「判った。二十時だな。悪いな、いろいろと……」
俺がそういうと、一樹は緩く首を振った。
「まだ見つかった訳じゃないし。今までだって、噂だけで確かな情報なんてなかったでしょ。実際確認するまでは何ともいえないからね」
「わかってるよ」
一樹のいう通り。今まで噂には散々振り回された。当然今回もその可能性は否定出来ない。
最近は、入ってくる情報に一樹も期待するような事は一切言わなくなった。それでも、ここ数ヶ月はその噂さえもなかったのだ。
だから、どんな些細な事でもいい。煌に近づく材料が欲しかった。
何もなく鬱々と日々を過ごすよりは、噂に振り回されている方がまだ気がまぎれる。
仕事を早めに切り上げ、遥祐に指定されたカフェに向かう。
遥祐は煌の捜索で知り合った男だ。一樹が、その辺りに詳しい友人がいるというので、紹介してもらったのが始まりだ。一樹の友人である遥祐は歓楽街に数件の飲食店を持っている。
最後に煌を見かけたという噂があった場所が、その歓楽街付近だった。そんな遥祐とはもう半年もの付き合いだ。
店に入り視線を巡らせると、先に来ていた一樹と遥祐が俺に気がつき、声をかけてきた。
「悪い、待たせた、」
「そんなに待ってないよ。」
俺が席に着くと、早速遥祐が口を開いた。
「丁度、一年くらい前の話なんだけど。酔っぱらい同士の派手な喧嘩があったらしいんだ。その喧嘩をしていたのが煌じゃないかって。喧嘩の相手が、その界隈ではちょっと有名な男だったんで、記憶に残ってたらしい。で、煌らしい男は、かなり一方的にやられたらしくて……その、」
そこまで言って、遥祐は些か言いにくそうに言葉を濁す。
「いいから、言えよ、」
「……その後どこかに連れて行かれたと……」
その言葉に一瞬息がつまり、指先に痺れるような感覚が走った。相手がどんな奴か、それを思えば煌がどうなったのか。その先は想像するまでもない。
まさか、海にでも沈められたか……
「ただ、煌かは分からないけど、同じ日にひどい怪我人を拾った人物がいるのを見たっていう話もあるんだ……わかったのはそこまでで、連れ去られた男を別の場所で見たとか、けが人を拾った奴が誰なのかって事まではちょっと情報が集められなかった。思ったほど話がはっきりしてなくて申し訳ない」
遥祐は心底申し訳なさそうに言った。それほど暇がある訳でもない遥祐が、時間を割いて情報を集めてくれたのはよくわかっている。なんの義理もない俺に、よくもこれだけ協力してくれると思う。
「や。こっちこそ悪いな。忙しいのに、ほんとに恩に着る」
今まで、煌を見かけたという噂はいくつもあった。しかし、そのどれもが煌に繋がる事はなかった。散々肩透かしを食らい、いつの間にか期待することを止めた。そのほうがストレスは少ない。しかし、なんだろう。たった此れだけの曖昧な情報だというのに。なんの根拠もなく、その喧嘩をしていた男が煌に間違いないと思った。おそらく、怪我をして拾われたのも煌に違いない。
俺はこの直感を信じる。いや、信じたいだけなのかもしれないが。
「……遥祐、手間かけさせる事になるんで申し訳ないんだけど。その怪我した奴が拾われたって場所。大体でいいから、判ったらすぐに教えてほしい」
「わかった」
「よろしく頼む」
頭を下げた俺に、遥祐は「そういうのはナシにしてよ」と、そういって笑った。
自分の店を持つのだと、必死に頑張っていた煌の姿を俺は知っている。修行を兼ねて飲食店で働く傍ら、仕事をいくつも掛け持ちしていた。弱音らしき事は一言も漏らさずに。
黙々と働くその姿に、自分にはまねができないとただひたすら感心したものだ。
そんな様子を知っているだけに、いざというときは、金銭的な事でもなんでも力になるつもりでいたが、煌は必要ないとそういって笑った。
誰にも頼らず、自分の力で夢をつかみ取ろうとしていた弟を頼もしく思い、口にこそ出さないが 自慢の弟でもあった。兄馬鹿だと笑う奴もいたけれど、それを恥ずかしく思う事などなかった。
それくらい、煌はしっかりやっていた。
だから、間もなくその夢が現実になるのだと聞かされたとき、俺は心から祝福した。なにより、やる気に満ちた煌は心底嬉しそうで。間違いなくいい店になるだろうと思っていた。
順風満帆に、夢へと向かっていた煌の人生。
それなのに。
どこか突っ張ったところはあったけれど実直で人を疑わない、煌はそういう人間だった。
そんな処に付け入られたんだろう。煌がコツコツと真面目に積み上げてきた物は、全て騙しとられてしまった。けれど、そんな事があったとは、煌がいなくなるまで知りもしなかった。連絡が途絶え、おかしいと思ったときには、煌の行方は判らなくなっていた。
こんな時ですら煌は誰にも何も言わず一人でなんとかしようとしていたらしい。
人伝に煌の身に起きた事を聞き、俺は悔しさにただ拳を握るしかなかった。
煌の交友関係を辿り、あちらこちらを探しまわったけれど、結局煌は見つからなかった。
失踪して一年。煌の行方は杳として知れない。
どうして黙っていなくなった?
俺は兄として、相談するに足りない人間だったのか?
お前を助けてやる事はできなかったのか?
「……情けない……な」
「……そんなことはないでしょ。立派な兄貴ですよ」
隣で飲んでいた一樹がぼそっと言った。
どうやら、思っていた事を無意識に口にしてしまっていたらしい。俺とした事が。思わず浮かぶ苦笑い。全く、すっかり参っているじゃないか。
「実際こうなっちまうと不甲斐ないもんだ……」
グラスを傾けながら、氷と褐色の液体が揺れる様子をぼんやりと眺める。あんな事さえなければ、今こうして座っている場所は煌の店だったかもしれない。
一樹との話題も、きっと違ったものだっただろう。どうしてもっと煌に気を向けていてやれなかったのか。たとえ疎ましくおもわれても、もっとあいつのやることに関わっていればこんな事態にはきっとならなかっただろうに。今更考えても仕方のない事を考えるようになってるようじゃ、すでに末期だ。
独り、なにもかも抱えたまま何処かに消えた煌の心情を思えば、やりきれなさがつのるばかりだ。
煌が一体何処にいるのか。無事でいるのか。せめてそれだけでも知りたい。これだけ探しても見つからないと言うことは、もうこの辺りにはいないのか。
それとも……
馬鹿な考えが脳裏を過り、あわててそれを打ち消す。煌はそれほど弱い奴じゃなかったはずだ。
しかしこれだけ探しても見つからないとなると、他に探すあてはもう思いあたらない。
「見たまんまタフな奴だから。きっとどっかでなんとかやってるはずだよ」
気を遣った一樹が何かと言葉を探しては声をかけてくる。
「仲が良すぎて相談出来なかったんだろ、煌も。溥にだって多少は覚えがあるんじゃないの?」
この一年。こうやって何度一樹の慰めを聞いただろう。
煌が失踪してから、一樹は煌の捜索に手を貸してくれている。長い付き合いの誼だと言って、労を惜しまずよく手伝ってくれてはいるが。もう一年以上だ。これ以上、一樹に甘える訳にも行かない。
「……なぁ、一樹」
「何?」
「もう、いいよ……煌の事は。今まで悪かったな、散々手間かけてもらって」
「はぁ? 何言ってんの? まさか、煌のこと諦めた訳でもないでしょ?」
「……そうじゃない、」
「俺はね、溥の為じゃなくて煌が心配だから探してんだよ。今更もういいよって言われてやめる気なんてない。俺自身が納得するまでは、お前が何を言おうと探すからな」
一樹はそういうと、グラスの中身を一息に空けた。
その時、カウンターに置かれていた一樹のスマートフォンが着信を告げる。液晶に表示された名前を見て、一樹は慌てて電話に出た。
「はい? ……え? なに……うそ? マジ?」
一樹が話をしながらも、視線を俺に向けた。なんだと思い、一樹の顔を見る。その唇が確かに煌と動いた。
「……まさか、煌がみつかったのか?」
「ちょっとまって、」
一樹は電話の相手、遥祐にそう告げると、俺に話を振った。
「溥、明日時間ある?」
「なくても作る」
「あるって……明日、時間は二十時に? うん、わかった、伝える。じゃぁ」
一樹が電話を切る。一樹が、次に口を開くまでの数秒に軽い緊張を覚えた。
「あのさ、遥祐くんが煌に関する情報を手に入れたらしいんだけど、まだ詳しい事は判らないんだって。今夜中にその辺はっきりさせてくるから、明日の二十時に会おうって」
「判った。二十時だな。悪いな、いろいろと……」
俺がそういうと、一樹は緩く首を振った。
「まだ見つかった訳じゃないし。今までだって、噂だけで確かな情報なんてなかったでしょ。実際確認するまでは何ともいえないからね」
「わかってるよ」
一樹のいう通り。今まで噂には散々振り回された。当然今回もその可能性は否定出来ない。
最近は、入ってくる情報に一樹も期待するような事は一切言わなくなった。それでも、ここ数ヶ月はその噂さえもなかったのだ。
だから、どんな些細な事でもいい。煌に近づく材料が欲しかった。
何もなく鬱々と日々を過ごすよりは、噂に振り回されている方がまだ気がまぎれる。
仕事を早めに切り上げ、遥祐に指定されたカフェに向かう。
遥祐は煌の捜索で知り合った男だ。一樹が、その辺りに詳しい友人がいるというので、紹介してもらったのが始まりだ。一樹の友人である遥祐は歓楽街に数件の飲食店を持っている。
最後に煌を見かけたという噂があった場所が、その歓楽街付近だった。そんな遥祐とはもう半年もの付き合いだ。
店に入り視線を巡らせると、先に来ていた一樹と遥祐が俺に気がつき、声をかけてきた。
「悪い、待たせた、」
「そんなに待ってないよ。」
俺が席に着くと、早速遥祐が口を開いた。
「丁度、一年くらい前の話なんだけど。酔っぱらい同士の派手な喧嘩があったらしいんだ。その喧嘩をしていたのが煌じゃないかって。喧嘩の相手が、その界隈ではちょっと有名な男だったんで、記憶に残ってたらしい。で、煌らしい男は、かなり一方的にやられたらしくて……その、」
そこまで言って、遥祐は些か言いにくそうに言葉を濁す。
「いいから、言えよ、」
「……その後どこかに連れて行かれたと……」
その言葉に一瞬息がつまり、指先に痺れるような感覚が走った。相手がどんな奴か、それを思えば煌がどうなったのか。その先は想像するまでもない。
まさか、海にでも沈められたか……
「ただ、煌かは分からないけど、同じ日にひどい怪我人を拾った人物がいるのを見たっていう話もあるんだ……わかったのはそこまでで、連れ去られた男を別の場所で見たとか、けが人を拾った奴が誰なのかって事まではちょっと情報が集められなかった。思ったほど話がはっきりしてなくて申し訳ない」
遥祐は心底申し訳なさそうに言った。それほど暇がある訳でもない遥祐が、時間を割いて情報を集めてくれたのはよくわかっている。なんの義理もない俺に、よくもこれだけ協力してくれると思う。
「や。こっちこそ悪いな。忙しいのに、ほんとに恩に着る」
今まで、煌を見かけたという噂はいくつもあった。しかし、そのどれもが煌に繋がる事はなかった。散々肩透かしを食らい、いつの間にか期待することを止めた。そのほうがストレスは少ない。しかし、なんだろう。たった此れだけの曖昧な情報だというのに。なんの根拠もなく、その喧嘩をしていた男が煌に間違いないと思った。おそらく、怪我をして拾われたのも煌に違いない。
俺はこの直感を信じる。いや、信じたいだけなのかもしれないが。
「……遥祐、手間かけさせる事になるんで申し訳ないんだけど。その怪我した奴が拾われたって場所。大体でいいから、判ったらすぐに教えてほしい」
「わかった」
「よろしく頼む」
頭を下げた俺に、遥祐は「そういうのはナシにしてよ」と、そういって笑った。
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