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俺が運命の人だって? 違います その1
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「運命のお方。どうか私と共に生涯を歩んでください」
目の前で跪いた少年は真紅の薔薇を一輪差し出しながら、新緑を彷彿とさせる瞳をキラキラと輝かせて俺を見上げている。
「……は?」
食べていたレモネ風味の鶏肉パイが、俺の口からポロリとこぼれ落ちる。
それはベリサリオ家次期当主、テオドールさんの結婚パーティでのことだった。
大人になれないかもしれない騒動ですっかり取り乱してしまった俺だが、魔法でどうにでもできない事をあれこれ悩んでも仕方がない。
パーシヴァルも大丈夫だと言ってくれたので、俺はベリサリオの勘に全てを委ねることにした。学院を卒業する頃になっても今のままだったら、その時にまた考えればいいだろう。大陸中探せば、俺の成長を助けてくれる薬があるかもしれないし。
そんなわけで、ようやく平常心を取り戻した俺は、いつもと違う周囲の様子に今更ながらに気がついた。どうにも城のみんなが忙しそうなのだ。俺のお世話をしてくれているアンナさんとクララベルさんもソワソワとしている。しかも商人が頻繁に城に出入りしているのだ。
マテオの世話をして厩舎から戻る道すがら、気になったのでパーシヴァルに尋ねる。
「ねぇ、パーシヴァル。みんな忙しそうだけど何かあるの?」
「ああ、サフィラスにはまだ言ってなかったか。来月二度目の太陽の日にテオドール兄上の結婚式があるんだ。皆その準備をしている」
「え、結婚式?」
「本来ならもう少し早い予定だったんだが、昨年森から魔獣が溢れただろう? 領内が落ち着くまではと、先延ばしになっていたんだ」
「そうだったんだ……」
確かに婚約者のサンドリオンさんはすでにこの城で一緒に暮らしてるし、そろそろ籍を入れても不思議じゃなかった。なんともおめでたい!
「俺にも何か手伝えることないかな? なんだってやれるよ」
力仕事でもお使いでも。なんなら、王都にだって行ってくるけど。
「それはありがたいが、その前にサフィラスはそろそろ母上から声がかかるんじゃないか?」
「え?」
パーシヴァルのその言葉通り、城に戻るなり大変ご機嫌なアデライン夫人から声をかけられた。
「ふたりとも一緒にいたのね。丁度よかったわ。先ほど注文していた衣装が届いたところなの。早速試着をしてもらえるかしら?」
「え、試着?」
一体いつの間に? と思ったけれど、俺はベリサリオ家に何度か衣装を用意してもらっているので、俺のサイズ表はすでに仕立て屋に保管されているんだって。
ほとんど着る機会がない俺には、これ以上の衣装は必要ないんじゃないかと思うんだけど……
祝い事やおめでたいこと好きの俺としてはじっとしていられなくて、ちょこちょことお手伝いさせてもらったりしながら、いよいよテオドールさんとサンドリオンさんの結婚式の日を迎えた。二人の門出を祝福するように、雲ひとつない晴天だ。
俺はパーシヴァルとお揃いの鈍色の衣装で誓いの場に立ち会った。白いドレスに身を包んだサンドリオンさんはそれはそれは綺麗だし、テオドールさんは騎士の正装で格好い。
女神の前で生涯連れ添う事を誓った二人が神殿から出ると、次期当主の晴れ姿を一目見ようとオリエンスの人たちが大勢集まっていて、色とりどりの花びらを撒いてお祝いしてくれた。それに、テオドールさんとサンドリオンさんが笑顔で応える。
俺は風と光を使って花びらを高く舞い上げると、二人の頭上に虹のアーチを架けた。光を纏った花びらがひらひらと舞い落ちて新郎新婦に降り注ぐと、集まった人たちからわっと歓声が上がる。
「女神の祝福だ!」
「女神もお二人を祝福しているぞ!」
「ヴァンダーウォールに栄光あれ!」
テオドールさんとサンドリオンさんが驚いた顔をして俺の方を振り向く。
ちょっと大袈裟になっちゃったけど、ささやかなお祝いです。
そして、この後は城での披露パーティだ。特別なお祝いのご馳走が用意されているんだって。
テオドールさんとサンドリオンさんをお祝いするために大勢のゲストが城を訪れているし、ベリサリオの騎士や兵士の皆さんにも特別なご馳走が振舞われるとか。間違いなく一晩中飲み明かすんだろうな。
「やぁ、ふたりとも久しぶりだな!」
「ディランさん!」
パーティの会場に入れば、ディランさんがいた。
ディランさんとは学院の卒業式以来だ。ディランさんは卒業後、王国騎士団に入団した。在学中は剣術大会でずっと優勝し続けていたので、当然騎士団からお声がかかったのだ。いずれは実家の騎士団に戻るつもりらしいけど、しばらくは王都で騎士を続けるそう。
「サフィラスは相変わらずあちこちで活躍しているそうじゃないか」
「活躍……」
確かに色々あったけど、活躍と言っていいのかどうか。
久しぶりの再会に話は盛り上がったけれど、俺はそろそろ……チラリと料理に視線を向ける。
「ちょっとごめんね。俺は料理をいただいてくるよ」
「久々の再会だっていうのに、サフィラスは相変わらず食い気優先だな」
ディランさんが呆れたように肩をすくめる。
「だって、ディランさんは数日城に滞在するんだから、後でもゆっくり話ができるでしょ。だけど、あの料理は今日だけだからね」
「ならば俺も行こう」
「俺ひとりで大丈夫だよ。パーシヴァルはディランさんと話しててよ」
「だが……」
パーシヴァルの眉間に皺が寄る。きっと俺が一人になることを心配しているんだろう。なにしろ、こういった場で一人になると、何かと絡まれがちだからな。
「おいおい、パーシィ。料理はすぐそこだし、ここから見えるんだ。そんなに心配することはないだろう」
「そうだよ、パーシヴァル。ちょっと食べたらすぐに戻ってくるからさ」
「……わかった。だが、できる限り見える範囲にいてほしい」
「うん。じゃ、行ってくる」
大丈夫とは言ったものの、自分でもちょっと引くぐらいのトラブル体質だからな。十分気をつけないと。
「わぁ! 今日はいっそう豪華だ!」
お祝いの席だけあって、どの料理も華やかだ。デザートも沢山ある。
どれから食べようか迷いつつも、ひとまず表面が艶々と輝いているパイを皿に取ってもらい早速頂く。レモネとハーブを混ぜた塩で味をつけた鶏の挽肉がたっぷりと詰まっている。レモネの酸味が程よく爽やかで、パイはサクサク。
「うーん、美味しい……!」
料理を堪能していると、数人のご令嬢が集まってちらりちらりとパーシヴァルとディランさんに視線を向けている。あの二人は目立つからなぁ。
「ねぇ、いつもパーシヴァル様にまとわりついている我儘姫の姿が見えないのだけれど、一体どうしたのかしら?」
「あの方なら神殿に入られたと聞いたわよ」
「まぁ……それならパーシヴァル様にお声掛けしても、嫌がらせをされることはないのね」
「ディラン様もいらっしゃるし、せっかくの機会だもの。ご挨拶しましょうよ」
声を弾ませた令嬢達の会話が、俺のところまで聞こえてくる。
すっかり忘れていたけれど、フラヴィアは結局神殿に入ることになったのか。学院入学までに、あの思い込みの激しさを治すことができなかったんだな。
親族や多くの客人が集まるお祝いの場に出席することもできなくてちょっと可哀想な気もするけど、己の振る舞いが招いた結果だ。遅れてでも学院に入学して、ちゃんと卒業できればいいんだけどな。
まぁ、彼女も俺なんかに心配されたくないだろうけど。
少しばかり懐かしい人物に想いを馳せていれば、真っ直ぐこちらにに歩いてくる少年の姿が視界に入った。アクィラと同じくらいの年齢だろうか。一輪の赤い薔薇を握りしめている。
もしかしたら、おしゃべりに花を咲かせているご令嬢たちの一人に告白でもするつもりなのかも。
結婚式の場で想いを伝えることはそれほど珍しくはない。庶民の間では特に、知人の結婚式は出会いの場でもあったりする。素敵な花婿と花嫁の姿を見て気分も盛り上がっているし、何より招待されている人たちは身元がしっかりしているから安心だしな。
とはいえ、貴族同士だとすでに婚約者がいたりすることもあるから、必ずしも想いが叶うとは限らなそうだが。その時は側に居たよしみで骨は拾ってやるからな。がんばれ少年。
彼の健闘をひっそりと祈っていた俺だったが、何故かご令嬢の皆さんを素通りした少年はずんずんとこちらに迫ってくる。気のせいじゃなければ、少年は俺のことを見ているような気がするんだが。
とうとう目の前までやってきた少年は困惑する俺の前で跪くと、ほんのり頬を染めながら手にした薔薇をずいっと差し出した。
お? なんだ? 一体どうした?
「運命のお方。どうか私と共に生涯を歩んでください」
「は?」
キラキラとした新緑の瞳が俺を見上げ、薔薇を受け取るのを待っている。
期待されているのに申し訳ないが、間違いなく俺は少年の運命の相手ではない。
「えーっと、ごめん。気持ちはありがたいんだけど」
「……え……」
左手をあげて薬指にはめた指輪を見せると、頬を染めていた少年の表情が固まってしまった。気の毒だけど仕方がないよ。
少年よ、これもまた人生だ。
目の前で跪いた少年は真紅の薔薇を一輪差し出しながら、新緑を彷彿とさせる瞳をキラキラと輝かせて俺を見上げている。
「……は?」
食べていたレモネ風味の鶏肉パイが、俺の口からポロリとこぼれ落ちる。
それはベリサリオ家次期当主、テオドールさんの結婚パーティでのことだった。
大人になれないかもしれない騒動ですっかり取り乱してしまった俺だが、魔法でどうにでもできない事をあれこれ悩んでも仕方がない。
パーシヴァルも大丈夫だと言ってくれたので、俺はベリサリオの勘に全てを委ねることにした。学院を卒業する頃になっても今のままだったら、その時にまた考えればいいだろう。大陸中探せば、俺の成長を助けてくれる薬があるかもしれないし。
そんなわけで、ようやく平常心を取り戻した俺は、いつもと違う周囲の様子に今更ながらに気がついた。どうにも城のみんなが忙しそうなのだ。俺のお世話をしてくれているアンナさんとクララベルさんもソワソワとしている。しかも商人が頻繁に城に出入りしているのだ。
マテオの世話をして厩舎から戻る道すがら、気になったのでパーシヴァルに尋ねる。
「ねぇ、パーシヴァル。みんな忙しそうだけど何かあるの?」
「ああ、サフィラスにはまだ言ってなかったか。来月二度目の太陽の日にテオドール兄上の結婚式があるんだ。皆その準備をしている」
「え、結婚式?」
「本来ならもう少し早い予定だったんだが、昨年森から魔獣が溢れただろう? 領内が落ち着くまではと、先延ばしになっていたんだ」
「そうだったんだ……」
確かに婚約者のサンドリオンさんはすでにこの城で一緒に暮らしてるし、そろそろ籍を入れても不思議じゃなかった。なんともおめでたい!
「俺にも何か手伝えることないかな? なんだってやれるよ」
力仕事でもお使いでも。なんなら、王都にだって行ってくるけど。
「それはありがたいが、その前にサフィラスはそろそろ母上から声がかかるんじゃないか?」
「え?」
パーシヴァルのその言葉通り、城に戻るなり大変ご機嫌なアデライン夫人から声をかけられた。
「ふたりとも一緒にいたのね。丁度よかったわ。先ほど注文していた衣装が届いたところなの。早速試着をしてもらえるかしら?」
「え、試着?」
一体いつの間に? と思ったけれど、俺はベリサリオ家に何度か衣装を用意してもらっているので、俺のサイズ表はすでに仕立て屋に保管されているんだって。
ほとんど着る機会がない俺には、これ以上の衣装は必要ないんじゃないかと思うんだけど……
祝い事やおめでたいこと好きの俺としてはじっとしていられなくて、ちょこちょことお手伝いさせてもらったりしながら、いよいよテオドールさんとサンドリオンさんの結婚式の日を迎えた。二人の門出を祝福するように、雲ひとつない晴天だ。
俺はパーシヴァルとお揃いの鈍色の衣装で誓いの場に立ち会った。白いドレスに身を包んだサンドリオンさんはそれはそれは綺麗だし、テオドールさんは騎士の正装で格好い。
女神の前で生涯連れ添う事を誓った二人が神殿から出ると、次期当主の晴れ姿を一目見ようとオリエンスの人たちが大勢集まっていて、色とりどりの花びらを撒いてお祝いしてくれた。それに、テオドールさんとサンドリオンさんが笑顔で応える。
俺は風と光を使って花びらを高く舞い上げると、二人の頭上に虹のアーチを架けた。光を纏った花びらがひらひらと舞い落ちて新郎新婦に降り注ぐと、集まった人たちからわっと歓声が上がる。
「女神の祝福だ!」
「女神もお二人を祝福しているぞ!」
「ヴァンダーウォールに栄光あれ!」
テオドールさんとサンドリオンさんが驚いた顔をして俺の方を振り向く。
ちょっと大袈裟になっちゃったけど、ささやかなお祝いです。
そして、この後は城での披露パーティだ。特別なお祝いのご馳走が用意されているんだって。
テオドールさんとサンドリオンさんをお祝いするために大勢のゲストが城を訪れているし、ベリサリオの騎士や兵士の皆さんにも特別なご馳走が振舞われるとか。間違いなく一晩中飲み明かすんだろうな。
「やぁ、ふたりとも久しぶりだな!」
「ディランさん!」
パーティの会場に入れば、ディランさんがいた。
ディランさんとは学院の卒業式以来だ。ディランさんは卒業後、王国騎士団に入団した。在学中は剣術大会でずっと優勝し続けていたので、当然騎士団からお声がかかったのだ。いずれは実家の騎士団に戻るつもりらしいけど、しばらくは王都で騎士を続けるそう。
「サフィラスは相変わらずあちこちで活躍しているそうじゃないか」
「活躍……」
確かに色々あったけど、活躍と言っていいのかどうか。
久しぶりの再会に話は盛り上がったけれど、俺はそろそろ……チラリと料理に視線を向ける。
「ちょっとごめんね。俺は料理をいただいてくるよ」
「久々の再会だっていうのに、サフィラスは相変わらず食い気優先だな」
ディランさんが呆れたように肩をすくめる。
「だって、ディランさんは数日城に滞在するんだから、後でもゆっくり話ができるでしょ。だけど、あの料理は今日だけだからね」
「ならば俺も行こう」
「俺ひとりで大丈夫だよ。パーシヴァルはディランさんと話しててよ」
「だが……」
パーシヴァルの眉間に皺が寄る。きっと俺が一人になることを心配しているんだろう。なにしろ、こういった場で一人になると、何かと絡まれがちだからな。
「おいおい、パーシィ。料理はすぐそこだし、ここから見えるんだ。そんなに心配することはないだろう」
「そうだよ、パーシヴァル。ちょっと食べたらすぐに戻ってくるからさ」
「……わかった。だが、できる限り見える範囲にいてほしい」
「うん。じゃ、行ってくる」
大丈夫とは言ったものの、自分でもちょっと引くぐらいのトラブル体質だからな。十分気をつけないと。
「わぁ! 今日はいっそう豪華だ!」
お祝いの席だけあって、どの料理も華やかだ。デザートも沢山ある。
どれから食べようか迷いつつも、ひとまず表面が艶々と輝いているパイを皿に取ってもらい早速頂く。レモネとハーブを混ぜた塩で味をつけた鶏の挽肉がたっぷりと詰まっている。レモネの酸味が程よく爽やかで、パイはサクサク。
「うーん、美味しい……!」
料理を堪能していると、数人のご令嬢が集まってちらりちらりとパーシヴァルとディランさんに視線を向けている。あの二人は目立つからなぁ。
「ねぇ、いつもパーシヴァル様にまとわりついている我儘姫の姿が見えないのだけれど、一体どうしたのかしら?」
「あの方なら神殿に入られたと聞いたわよ」
「まぁ……それならパーシヴァル様にお声掛けしても、嫌がらせをされることはないのね」
「ディラン様もいらっしゃるし、せっかくの機会だもの。ご挨拶しましょうよ」
声を弾ませた令嬢達の会話が、俺のところまで聞こえてくる。
すっかり忘れていたけれど、フラヴィアは結局神殿に入ることになったのか。学院入学までに、あの思い込みの激しさを治すことができなかったんだな。
親族や多くの客人が集まるお祝いの場に出席することもできなくてちょっと可哀想な気もするけど、己の振る舞いが招いた結果だ。遅れてでも学院に入学して、ちゃんと卒業できればいいんだけどな。
まぁ、彼女も俺なんかに心配されたくないだろうけど。
少しばかり懐かしい人物に想いを馳せていれば、真っ直ぐこちらにに歩いてくる少年の姿が視界に入った。アクィラと同じくらいの年齢だろうか。一輪の赤い薔薇を握りしめている。
もしかしたら、おしゃべりに花を咲かせているご令嬢たちの一人に告白でもするつもりなのかも。
結婚式の場で想いを伝えることはそれほど珍しくはない。庶民の間では特に、知人の結婚式は出会いの場でもあったりする。素敵な花婿と花嫁の姿を見て気分も盛り上がっているし、何より招待されている人たちは身元がしっかりしているから安心だしな。
とはいえ、貴族同士だとすでに婚約者がいたりすることもあるから、必ずしも想いが叶うとは限らなそうだが。その時は側に居たよしみで骨は拾ってやるからな。がんばれ少年。
彼の健闘をひっそりと祈っていた俺だったが、何故かご令嬢の皆さんを素通りした少年はずんずんとこちらに迫ってくる。気のせいじゃなければ、少年は俺のことを見ているような気がするんだが。
とうとう目の前までやってきた少年は困惑する俺の前で跪くと、ほんのり頬を染めながら手にした薔薇をずいっと差し出した。
お? なんだ? 一体どうした?
「運命のお方。どうか私と共に生涯を歩んでください」
「は?」
キラキラとした新緑の瞳が俺を見上げ、薔薇を受け取るのを待っている。
期待されているのに申し訳ないが、間違いなく俺は少年の運命の相手ではない。
「えーっと、ごめん。気持ちはありがたいんだけど」
「……え……」
左手をあげて薬指にはめた指輪を見せると、頬を染めていた少年の表情が固まってしまった。気の毒だけど仕方がないよ。
少年よ、これもまた人生だ。
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