地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!

楓乃めーぷる

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第四章 私たちが歩む道

77.本日のご飯は

 着替えてリビングに戻ると、同じく着替えた秦弥さんが部屋からでてきた。
 私はお気に入りのもこもこのブルーのワンピースタイプのリラックスウェアで、秦弥さんはカジュアルな白いシャツと細目のグレーのチノパンだ。
 秦弥さんは眼鏡を外しているけど、家でもそこまで崩した服装をしない。
 最初は冗談でバスローブですか? って聞いてみたんだけど。
 私は持っていないと、あっさり言われてしまった。

「その服、気に入っているのだな」
「肌触りもいいですし、丈が長いから楽なんですよ」

 ワンピースタイプだと、くるぶしより少し上くらいの長さだからソファーの上で体育座りをしても大丈夫だし。
 安心して寛げるから、家にも二枚常備してある。
 夕飯も作ってくれるみたいだし、今日も素直に甘えることにして私は準備や片付けのお手伝いをする。
 キッチンに入るなとは言われていないけど、秦弥さんは料理も上手だから下手に手を出さないほうがいいかなと思って。
 自分自身にしっかりと言い訳をしてから、ソファーに座って寛ぎ始める。

「夕飯のメニューに希望は?」
「特にないですけど、そんなに凝ったものじゃなくて大丈夫ですから。気合いれなくって大丈夫ですからね?」

 前に来たとき、私は焼きそばとか庶民の食べ物でいいんですと言ったけど、焼きそばは逆に具材の用意がないと言われてしまった。
 麺が安売りしていたらキープしたりしないのかなと思ったけど、そもそもスーパーで買い物しないかと後で思い直した。
 きっと配達を利用しているから、特に材料には困っていないだろうし。
 もやしだけで過ごさなくちゃとか、経験があるわけないものね。

「じゃあ……パスタで。種類はお任せします」
「パスタか。分かった」

 二つ返事で、秦弥さんが調理を開始する。
 パスタは常備してそうだし、何のパスタができあがるのか楽しみ。

 +++

 テーブルに運ばれてきたのは、カルボナーラだった。
 卵がゆらゆらと揺れていて、食欲をそそる。
 ミニトマトとレタスが入ったグリーンサラダも出てきて、パッと見はシンプルだ。
 たまに中身のお野菜が高級でびっくりすることもあるけど、今回はごくごく普通のサラダとパスタに見える。
 一つ一つの材料が高級そうだから、普通と言っても普通じゃなさそうだけど。

「おいしそうー」
「それならばよかった。少し手抜きになってしまったが」

 手抜きというけど、どこがと聞きたいくらいに映えるパスタだった。
 写真を三枚撮って携帯を脇へ置く。

 見ているとどんどんお腹が空いてきちゃう。
 秦弥さんが席に着くのを見守って、一緒にいただきますをした。
 
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