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番外編(本編のネタバレあらすじ有です。ご注意くださいませ)
器用な彼と不器用な私<バレンタインSS 2>
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栞央里さんのアドバイスもあって、何とか見られる形にはなった……はず!
後は固まるまで待てばいいというところまで来たから、秦弥さんが帰ってくるまでに間に合いそうだ。
「栞央里さん、ありがとうございます! 後は大丈夫だと思います」
『お役に立てて良かったわ。反応がどうだったか、後でこっそり教えてね』
「はい! ちょっと恥ずかしいですけど……今度お礼と一緒に栞央里さんのお家へお邪魔してもいいですか?」
『勿論、いつでも遊びに来てね。少し散らかっているけれど……風音ちゃんなら大歓迎』
栞央里さんの声を聞いているだけでも癒されるけど、やっぱり会うのが一番癒されちゃうんだよね。
赤ちゃんがいるから、十分気を付けてお邪魔させてもらおう。
栞央里さんともう少しお話をしていたいけど、忙しいのにべらべらと喋っちゃうのもよくないよね。
丁寧にお礼を言って、通話を切った。
「よし、あとはうまくいくように祈って……片付けしないとね」
散らかったキッチンを見られたら恥ずかしいし、固まったチョコレートを切って完成だから落ち着いて秦弥さんの帰りを待つだけだ。
夕飯はオムライスって言っておいたから、炊飯器の予約だけしておけば大丈夫。
秦弥さんが作ると、もっと凝った料理だし凄く美味しいんだけど……私が休みの日くらいは作らせてってお願いしていた。
私だとざっくりしたものしか作れないけど、それでも美味しいって言ってくれるから優しい。
サラダもカット野菜を使って手抜きしたって怒らないんだよね。
……甘え過ぎはよくないから、私も少しずつ料理のレパートリーを増やさなくっちゃ。
+++
テレビを見ながら時間を潰していると、秦弥さんからもうすぐ帰るというメッセージが届いた。
お疲れ様のスタンプを送ってから、私は最後の仕上げをするつもりでキッチンへ向かう。
冷蔵庫からバットを取りだしてみたんだけど、チョコの色がちょっと違う感じ?
「うーん? とりあえず切ってみて味見した方がいいかな」
ドキドキと不安が入り混じってる中、バットの中で四角く切り分けてチョコを白い皿へ移していく。
ひと欠片だけ、確認のために試しに食べてみたんだけど……。
「ちょっとだけ脂っぽいような……もしかして、ちゃんと混ざってなかったのかなぁ……」
味自体はビターな中にコーヒーがふわりと香って悪くないんだけど、完璧じゃないかもしれない。
失敗した時のために、一応お店で買ったチョコレートも保険で用意はしてあるから秦弥さんの口に合わなかったらそっちを渡せばいいよね。
本当、私って不器用だよなぁ……。
努力はしてるつもりだけど、秦弥さんが完璧にこなしちゃうから私は何もすることがなくなっちゃうんだよね。
「マイナス思考はダメだよね。私は好きの強さで勝負しよう!」
軽く両頬を叩いて、仕上げのココアパウダーを振りかけていく。
完成形はそれっぽくなったし! たぶん大丈夫!
私が一人で奮闘していると、玄関の解除音が聞こえた。
秦弥さんが帰ってきたみたいだ。
とりあえずチョコレートは冷蔵庫へ戻して……お迎えに行かなくっちゃね。
私はエプロンを取って、何事もなかったようにパタパタと玄関へ向かった。
後は固まるまで待てばいいというところまで来たから、秦弥さんが帰ってくるまでに間に合いそうだ。
「栞央里さん、ありがとうございます! 後は大丈夫だと思います」
『お役に立てて良かったわ。反応がどうだったか、後でこっそり教えてね』
「はい! ちょっと恥ずかしいですけど……今度お礼と一緒に栞央里さんのお家へお邪魔してもいいですか?」
『勿論、いつでも遊びに来てね。少し散らかっているけれど……風音ちゃんなら大歓迎』
栞央里さんの声を聞いているだけでも癒されるけど、やっぱり会うのが一番癒されちゃうんだよね。
赤ちゃんがいるから、十分気を付けてお邪魔させてもらおう。
栞央里さんともう少しお話をしていたいけど、忙しいのにべらべらと喋っちゃうのもよくないよね。
丁寧にお礼を言って、通話を切った。
「よし、あとはうまくいくように祈って……片付けしないとね」
散らかったキッチンを見られたら恥ずかしいし、固まったチョコレートを切って完成だから落ち着いて秦弥さんの帰りを待つだけだ。
夕飯はオムライスって言っておいたから、炊飯器の予約だけしておけば大丈夫。
秦弥さんが作ると、もっと凝った料理だし凄く美味しいんだけど……私が休みの日くらいは作らせてってお願いしていた。
私だとざっくりしたものしか作れないけど、それでも美味しいって言ってくれるから優しい。
サラダもカット野菜を使って手抜きしたって怒らないんだよね。
……甘え過ぎはよくないから、私も少しずつ料理のレパートリーを増やさなくっちゃ。
+++
テレビを見ながら時間を潰していると、秦弥さんからもうすぐ帰るというメッセージが届いた。
お疲れ様のスタンプを送ってから、私は最後の仕上げをするつもりでキッチンへ向かう。
冷蔵庫からバットを取りだしてみたんだけど、チョコの色がちょっと違う感じ?
「うーん? とりあえず切ってみて味見した方がいいかな」
ドキドキと不安が入り混じってる中、バットの中で四角く切り分けてチョコを白い皿へ移していく。
ひと欠片だけ、確認のために試しに食べてみたんだけど……。
「ちょっとだけ脂っぽいような……もしかして、ちゃんと混ざってなかったのかなぁ……」
味自体はビターな中にコーヒーがふわりと香って悪くないんだけど、完璧じゃないかもしれない。
失敗した時のために、一応お店で買ったチョコレートも保険で用意はしてあるから秦弥さんの口に合わなかったらそっちを渡せばいいよね。
本当、私って不器用だよなぁ……。
努力はしてるつもりだけど、秦弥さんが完璧にこなしちゃうから私は何もすることがなくなっちゃうんだよね。
「マイナス思考はダメだよね。私は好きの強さで勝負しよう!」
軽く両頬を叩いて、仕上げのココアパウダーを振りかけていく。
完成形はそれっぽくなったし! たぶん大丈夫!
私が一人で奮闘していると、玄関の解除音が聞こえた。
秦弥さんが帰ってきたみたいだ。
とりあえずチョコレートは冷蔵庫へ戻して……お迎えに行かなくっちゃね。
私はエプロンを取って、何事もなかったようにパタパタと玄関へ向かった。
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