召喚士一族の落ちこぼれ長男なのに、過保護な従者が離してくれません!

楓乃めーぷる

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第五章 夢と記憶

63.もっと欲しい※

 俺は言葉で伝えられず、レイディスを捕まえている腕の力を強めた。
 しかし、レイディスはもどかしく触れるだけで俺を導いてはくれない。

「どうしたのですか? そんなに腰をくねらせて。私の手にあなたの熱いものが触れるたびに、卑猥ひわいな音が聞こえるのですが……リサイル様にも届いていますか?」
「い、いやぁ……っ、聞いちゃ、だめぇ……」

 聞かないようにしていたのに、レイディスの指摘でしっかりと恥ずかしい音が聞こえてくる。
 俺が動く度に、くちゅくちゅという粘着質な音が俺の耳にも届く。
 レイディスは微笑みながら、指先で蜜をこぼしている俺のたかぶりの先端をぐっと押し込んできた。

「あぁぁっ」
「良さそうですね。一度、解放してさしあげましょうか?」
「ん、んっ……おね、がい……っ」

 俺が受け入れるように頷くと、レイディスは手の動きを強めて俺を導いてくれる。
 レイディスにぎゅうっと抱きついたまま、俺は集まってきた熱を外へ吐き出す。

「あぁぁぁっ!」
「……よくできました」

 レイディスが熱い吐息と一緒にほめてくれたので、脱力してへたりこむ。
 俺はレイディスの膝の上で甘えるように、身体をあずけた。

「いいこにはご褒美をさしあげないといけませんね? 次は私と共に」
「レイディスと……共に……」

 俺が繰り返すと、レイディスは欲望を俺の前にさらしてくれた。

「あなたが私の真の名を呼んでくださる声が……甘くてたまらないですね。もっと――聞かせてください」
 
 俺より大きなレイディスの中心は、俺と同じように力強く俺を求めているのが分かる。
 自然とのどがなり、怖さよりも嬉しさがまさっていく。

 レイディスは俺と自分のものを握り、一緒に擦り合わせていく。
 共に昂り合い、息を詰める。

「あぁぁっ、また、きちゃうっ! も、きちゃ……」
「私も……っ」

 レイディスが美しい顔をしかめるのと同時に、俺もまた欲望を放ってしまう。
 共に吐き出していく行為は、恥ずかしさよりも幸福感が強くなっていく。

「んぅ……」
「……いいお顔です。素敵ですよ?」

 レイディスは手についた白濁を赤い舌を出して舐めとると、妖艶に微笑んで見せた。
 こんな背徳的な行為まで美しいなんて……俺は見惚れてしまって目が離せない。
 普段見られない表情ばかりが見られて幸せで……俺も答えるように笑う。

「ああ……本当にかわいらしいです。私の前だけで、艶めいて微笑んでくださるのですね」
「レイディスに触れられるのが嬉しくて……俺、もう……恥ずかしいのに、幸せなんだ」

 身体を重ね合う行為はもっと激しくて、怖いものだと思っていたけれど……怖さよりも嬉しいなんて。
 もっとつつましくあるべきだろうか? でも……もっと、深く繋がり合いたい。

「初めてだから……どうするのがいいか、分からないけれど……レイディスが、欲しい……」

 ぎゅうっと抱きついて願いを伝えると、耳のそばで息を飲む音が聞こえてきた。
 レイディスはさっと手を振って魔法を使い、一瞬で手をきれいにしてしまうと俺の頬を両手で包み込む。

「リサイル様は、私を煽るのがお上手ですね? 優しく進めたほうがよいかと思っていましたが、そのように求められるのであれば、仕方ありません。私も――我慢するのはやめにします」

 レイディスは俺のひたいに口づけてから、続けてまぶたと鼻に順番に唇を落としていく。
 くすぐったい刺激に目を閉じてしまうと、唇を奪われた。
 ついばむように何度か吸われたあと、薄く開いた唇の間にしっとりと舌が入り込んでくる。

「んぅ……」

 くぐもった声すら飲み込まれるように、舌で中を探られる。
 逃さないと言わんばかりの舌はそのうち俺の舌を絡めとり、熱くなる吐息までたっぷりと吸われたあとにようやく解放される。

「……っはぁ」
「甘いですね。とろけているお顔も素敵です」
「あ……あんまり、見るな……ぁっ」

 恍惚感にふわふわとして追いつかないうちに、首を強く吸われた。
 一体いくつの印をつけられてしまうのか分からないくらい、レイディスは丹念に俺の身体に所有印を残していく。

「まだ初々しい……知っていますか? ここも育つと気持ちよくなれるそうですよ」
「え……? っぅ!」

 胸の飾りを弾かれると、反射的に腰が跳ねる。
 未知の刺激に戸惑っていると、レイディスが指先でていねいにこねてきた。
 摘まんだり、引っ張ったり……じんとしびれるような刺激に、自然と目尻に涙がにじんでしまう。

「痛いですか?」
「よく、分からない……っ」

 涙も唇で吸われるが、レイディスの指先はまだ飾りに触れたままだ。
 レイディスは左手で飾りに刺激を与えながら、反対側を口へ含む。
 俺が驚いているうちに、ちゅっと膨らみを吸われてしまった。


「ひゃぁっ!」

 俺の声を聞いて、レイディスが笑みを深めた気がする。
 俺はどうしていいのか分からずに、ただレイディスの頭を抱きしめるように指を伸ばしていた。

「……今日はこのくらいで。そのうちこちらでも気持ちよくなれますので」
「そんなところまで……?」
「怖がらずとも大丈夫です。乱れるリサイル様を見ているのは私だけです」
「レイディスだけ……」

 レイディスだけ……その甘い言葉に身をゆだねてしまう。
 俺の全ては……レイディスだけのものだ。それでいいんだ。
 俺が静かに頷くと、レイディスは瞬きをしたあとに表情を柔らかくして俺を見つめた。

「本当に素直すぎるのも毒ですね。私がいなかった間、誰もあなたに触れていませんか?」
「ん……? 怒られていたのは……イーラくらいか?」

 ぼんやりしたまま浮かんだ名前を言ってしまうと、レイディスの舌打ちと共に、あの下衆げすドラゴン……という低い声が聞こえた気がした。
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